ENo.0132　パド・パラドクス

「アリューカに会いたい」

「……ホームシックですか？」

「アリューカのことだから、たぶん俺に会いにくるはずだ」

「……自画自賛！？」

「そしたら30000c使って人工霊障作って、アリューカとオッティアと、パドとトリッピーは、
　皆仲良くベイランドに帰るんだ」

「……うーん」

「どうした？」

「……私は残りますよ」

「え？」

「……超巨大霊障『ワールドポータル』。
　前に話してくれた、その話は、たぶん、一回きりの奇跡なのだと思います」

「な、何言って」

「……アリューカのメカオッティアの予備の部品で組み立てられた、万一のためのWH（ウォーハイドラ）。
　だから、トリッピーは残ります」

「ダメだ」

「……もしまた、誰かが霧の中に迷い込んだ時のために、ホットからクール。スタンバイしておきますよ」

「ダメだ！　トリッピー、一緒に行こう！」

「……アリューカさんには伝えておいてください。トリッピーは役目を果たした、と」

いやー霧5期は最高だったな。未来人の集う場所だよ。まあ、『リアルタイム』っていうのも、悪くないね