ENo.0081　CODE NAME - H∧L

　
　
朝は、小鳥の声が目覚まし時計代わり。

趣味で飼い始めた、空色の小鳥たちが忙しなく囀ずっている。

朝を告げるこの声は嫌いじゃない。


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　ソファでだらけながら、何時もの仕事。
　タブレットで戦場の情報集めをしていたら……

　飼っている小鳥たち10羽が身体にとまってくる。

　肩に、頭に、背中に。臀まで。くすぐったい。
　可愛いから許せるけど、ちょっと邪魔になる……

　後で確認したら、オヤツ箱が空になっていた。
　何だ、催促だったのかな……ごめんね。
　情報集めのついでに、オヤツも注文しておいた。


　ここ最近は、調子も上々だ。
　Halcyonも機嫌が良いのか、よく動いてくれる。

　このまま墜ちることもなく、突っ切れればいいけど……
　案外……敵さんはそれを許してくれそうにない。

　今は、セクション1を突破してひと休み……って所だ。
　敵の警戒も攻撃の激しさも増してくる。

　情報集めだけは本当に確りしないと。

　せめて、家族に会うまでには何とか……
　墜ちないように努力はしないと、な。

　病院で久しぶりの再会なんて、シャレにならない。



　ところで、何故マノ社のAIがえびっこに言及してるんだ。

　何時の間にアイドルになったんだ。


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「こんにちは！セクション1の攻略が済みましたね！」

「皆さんの各企業ブロックでの活躍、本当にありがたいです。新製品のアイスも好評らしいですし。」

「ところで……そちらのえびさん？はどうやら5年前のデータにもいらっしゃるようで…えびっこさんと言うのでしょうか」

「よろしくお願いしますね！」

カメラを近づけ、モニター越しに手を振った。