第7週目 Nightingaleの一週間
霊障見舞金として400cの資金が送られました
◆日記
洗い髪をタオルで包み、バスローブを羽織る。
狭い室内におかれたデスクの上から、ガラスの小瓶を手に取った。
薄い黄金色のカメリアオイルは、毎日の消費で既に半分ほどに減っている。
かつての家では当たり前だった身を癒すための所作が、《遺跡》の仮住まいでは面倒な作業に感じられた。
髪を香油で整えたところで機械油の匂いに紛れてしまうし、いくら艶を出しても外を歩くだけで埃まみれになる。
非効率で無意味な――それでも捨てられない習慣。
第1セクションの先、ハイドラキャンプ『サルガッソ』にたどり着き、白兎の支配圏に居を構えてから一か月。
ここ東部行政区近くの治安は悪くなく、ライダーという立場もあってか、女の一人暮らしでも身の危険は感じなかった。
出歩くだけなら歓楽街を避ければ問題なかったし、南部のマーケットに出れば物品に不自由することもない。
それどころか、残像領域内でも有数の豊かな市場と言えた。
探せば上質な髪油も――それこそスルメだってあるだろう。
ここはウォーハイドラに魅せられた者たちの集う、色とりどりの夢の街だった。
空いた片手で頭のタオルをほどくと、水を含んだ長い赤毛が流れ出る。
重荷にしかならないのなら短く切ってしまってもよかった。
けれど《ナイチンゲール》がそれを《修復》しないという確証はなく、また試す価値があるようにも思えなかった。
わたしが少しでも《わたし》で在り続けるために――
乱れた髪のかかる視野に、机上の端末の着信表示が光る。
届いたメッセージはプレビュー画面に収まるほど短く、また差出人を確認する必要もなかった。
――翌週、ミッションAの集合地点にて。
狭い室内におかれたデスクの上から、ガラスの小瓶を手に取った。
薄い黄金色のカメリアオイルは、毎日の消費で既に半分ほどに減っている。
かつての家では当たり前だった身を癒すための所作が、《遺跡》の仮住まいでは面倒な作業に感じられた。
髪を香油で整えたところで機械油の匂いに紛れてしまうし、いくら艶を出しても外を歩くだけで埃まみれになる。
非効率で無意味な――それでも捨てられない習慣。
第1セクションの先、ハイドラキャンプ『サルガッソ』にたどり着き、白兎の支配圏に居を構えてから一か月。
ここ東部行政区近くの治安は悪くなく、ライダーという立場もあってか、女の一人暮らしでも身の危険は感じなかった。
出歩くだけなら歓楽街を避ければ問題なかったし、南部のマーケットに出れば物品に不自由することもない。
それどころか、残像領域内でも有数の豊かな市場と言えた。
探せば上質な髪油も――それこそスルメだってあるだろう。
ここはウォーハイドラに魅せられた者たちの集う、色とりどりの夢の街だった。
空いた片手で頭のタオルをほどくと、水を含んだ長い赤毛が流れ出る。
重荷にしかならないのなら短く切ってしまってもよかった。
けれど《ナイチンゲール》がそれを《修復》しないという確証はなく、また試す価値があるようにも思えなかった。
わたしが少しでも《わたし》で在り続けるために――
乱れた髪のかかる視野に、机上の端末の着信表示が光る。
届いたメッセージはプレビュー画面に収まるほど短く、また差出人を確認する必要もなかった。
――翌週、ミッションAの集合地点にて。
NEWS
本日のニュースです気候変動の謎を探るため、衛星軌道調査隊が結成されました
科学者や技術者などの名だたるメンバーが結集し、打ち上げロケットで衛星軌道に挑みます
この異常気象に対し、企業は連携の足並みを揃えつつあります
(発射台に佇むロケットの映像)
「打ち上げは来週を予定しています」
「かつて幾度となく、人々は衛星軌道に挑み。そして――」
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「ゴホゴホッ……ロケットか……もし、私が夢に溺れていなければ、あそこの開発チームに名を……ヒヒッ」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「……ヒヒッ、意味の無い妄想だったな。そういう名声ややりがいは私には不要だ……」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「……戦闘システム『シャッテンフェー』の開発は難航している……予算も、人員も、圧倒的に足りない」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「あと少し、あと少しで届きそうなのに、気が付くと、長い道の途中で途方に暮れている……ゴホッ……」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「……私の夢は、無駄だったのだろうか。このまま世界が滅ぶか、私が死ぬか。でも、夢はまだ未完成のまま」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「ヒヒッ……弱音を吐いてしまったな。素晴らしい理論、シルエット・レガリアの人工遷移によって得られる……ゴホッ」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「夢の世界はもうすぐなのだ……私は、もがき続ける。暗い海の波間に光る星を掴むように、命の続く限り」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「私の命も、研究費も、持って三か月、といったところか……ヒヒッ」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「……世間では、ロケットだ何だ騒がしいようだな」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「まぁ、教団はびた一文出資していないのだが……」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「箱舟の建造は順調だ。1隻で四千人を収容できる……まぁ、圧倒的に足りないがな」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「信じるものは救われる。船のチケットは、見ず知らずのものに行き渡るほど多くはない」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「『オラシオン』も忘れてはいないぞ。開発は順調だ。終末の日に、お目見えするはずだ」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「シルウェストリスへの協力に感謝する。『フィズ』さんの謎は後回しにする」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「私たちは、ある機体を追っている。それは、仮に『セレスト・グレムリン』と名付けられている」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「この機体は特殊な機体で、通常の火器でダメージを与えることはできない。そこでだ」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「『グレムリン2号機』と『グレムリン3号機』を起動させて、初期型である『セレスト・グレムリン』を追撃する」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「2号機は『ターミネイト・グレムリン』、3号機は『スティミュラント・グレムリン』と呼ばれている」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「2号機のパイロットは少年E、3号機のパイロットは少年Fだ。それ以上は語れないが」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「君たちには、HCSの容量を少し借りさせていただく。グレムリンはハイドラと激しく反応する。グレムリンの存在を感知できる」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「どうやら、『セレスト・グレムリン』は、北の遺跡に向かったようなのだ」 |
少年Eからの通信 「協力に感謝します」 |
少年Fからの通信 「協力にありがとう。不安はない? 何でも聞いてね」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からのメッセージ 「領域拡散精神遊離環、その本当の目的は、残像領域の破壊だ。つまり領域をバラバラに拡散させ、残像に残った精神のリンクを断ち切る」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からのメッセージ 「これは毒のように領域にしみこみ、消えない傷をもたらす。すでに、セクション1とセクション2の2回の照射が行われた」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からのメッセージ 「もはや一刻の猶予もない。不滅の存在であるセンチネル……その存在を維持する、遺跡のシステムそのものを破壊する」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からのメッセージ 「遺跡の中枢に侵入し、『モータージフーガ』によるハッキングで、遺跡を破壊し、世界を維持するのだ」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』からのメッセージ 「ハイドラライダー……強いお方ね」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』からのメッセージ 「でも、人間というのは、弱く、惨めな生き物なのですわ」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』からのメッセージ 「誰もが、あなたたちのように、強く、たくましく生きれるわけではないですもの」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』からのメッセージ 「だからこそ、示してほしい……人類の強さ、そして、叡智というものを……」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「それなりにやるようだな。だが、貴様らは、この遺跡の目的を知らないようだな。この遺跡は、世界を護るために……維持するために、作られている」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「この遺跡の崩壊は、世界の破滅を意味する。貴様らが暴れたおかげで、世界のバランスが崩れつつある。ニュースを見れば分かるだろう」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「私はこの世界を護るために作られた。そして、力を与えられた。私と……この、領域拡散精神遊離環さえあれば、世界を護りぬける」 |
◆訓練
制御の訓練をしました制御が44上昇した
レプリカ=ナイチンゲールはゴキダッシュを448cで購入した!!
白兎生体化学と契約成功!!
レプリカ=ナイチンゲールは試製飛行エンジンA-0を0cで購入した!!
シルウェストリスと契約成功!!
レプリカ=ナイチンゲールはレーダーA『ミーラン』を0cで購入した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
◆作製
作成時補助発動! 耐霊!! 防御属性が 霊障 に変化!!
霊障強化!
対魔呪符25と保証書25を素材にして抗魔型幻視ユニット『ファンタジア』を作製した!!
◆戦闘システム決定
マグス に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1にa4ce式操縦棺B『J7RQV』を装備した
脚部2に軽逆関節-二重出力付加を装備した
スロット3にボタンウキクサを装備した
スロット4にボタンウキクサを装備した
スロット5に侵襲型修復ユニット『ナイチンゲールⅡ』を装備した
スロット6に反復型放出ユニット『ロンディーノ』を装備した
スロット7に殲滅型魔導砲-Entschädigungを装備した
スロット8に複合型探知ユニット『シチリアーナ』を装備した
スロット9に複合型探知ユニット『シチリアーナ』を装備した
スロット10に錆塊の卵を装備した
スロット11に錆塊の卵を装備した
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションA
ユニオン活動
Nidus avisの活動記録
ユニオン金庫……1000c利子配当…………100c
制御の訓練をしました
制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
100c支払い、経験値を1手に入れた
メッセージ
ENo.116からのメッセージ>>
機械の男はにんまりと笑いながらあなたを見つめている。相変わらず軽薄な語り口のまま、またつらつらと語り始めた。
そこまで語ったところで、あなたの言葉を聞いて男は目を瞬いた。一拍おいて、ぶはっ、と人間くさく噴き出してみせる。
私はみんなが心配ですよ、とぼやいていた男だったが、あなたの言葉に目を細めた。細面の顔に浮かべた笑みが僅かに真面目な色を帯びる。そして先ほどまでよりいくらかトーンを落とした声で男は続けた。
大真面目にそんなことを語っていた男だったが、キノコの話題になると慌てたように手をパタパタさせた。
男はおどけた様子で言って肩を竦めてみせた。そうして、何らかの方向を見出したらしいあなたの顔を見て、どこか安堵したような顔で笑う。
少し照れ臭そうに男は笑った。そうして、自身の出身についてもにこにこと語っていたが、
あなたからぶつけられたもう一つの疑問に、その顔から表情が消える。グリーンのカメラアイを見開き、細め、唇がゆるく弧を描く。
ENo.117からのメッセージ>>
そう呼ばれていた頃、辺境地域を探索していた。残像領域とは似ても似つかない、しかしなぜか思い出される記憶に引きずられたのか。——そっと目を伏せて詫び、しかしすぐににこにこ笑うと、
海はなくとも……と言いかけて、『食えないひと』に、くっと喉を鳴らして笑う。
急に親馬鹿めいた口調で顔を緩めるワジオンとは裏腹に、二人から少し離れたところにいた小柄な金髪の男がぎょっとした顔をして、物凄い勢いで振り返った。三白眼で目つきの鋭い痩せた男は、ワジオンと少女に割って入ることも出来ず、しかし看過は出来ず、さりとて現状では訂正することも出来ず、歯噛みしながら挙動不審気味に顔をそらした。『あッの、大馬鹿野郎……ッ』という物騒な呟きが小さく空気を震わせたが、聞こえたかどうか……。
レプリカの会心の一撃に、ワジオンが『ごほっ!』と大きく咳き込んだ。その音と、二人から少し離れたまま、先ほど一瞬振り向いた後は別段こちらを窺う様子も見せていなかった小柄な金髪の男——レグルスが、ぶはっと引き付けるように呼吸に失敗する音とが、見事に重なった。二重奏で咳き込んだ男共は双方何とか息を整え、
ワジオンの口調にだんだん勢いが無くなっていく。少女に何を力説しているのだろう、とやっと思い至った駄目アルヴ男の耳が少し項垂れたような……。恥ずかしげに白い髪をかきあげ、気を取り直す。
照れくさいのか、目元の青白い肌がほんのわずかに朱を刷いた。「そうですねえ。学者の頭はないから、現地での調査員か、そのお手伝いはしてみたいかもしれま……」と言いかけていたが、すっと言葉を飲む。レプリカの、潜められた声音に、耳を傾けるうちに、表情は徐々に真剣なものになり……
言葉を切ると、少し俯き、口元に片手を当てて考え込む。今と違う未来。取り戻せない過去。過去の《わたし》に会うために。時空を、超える。——その、奇跡の名は。
険しく、それでいて気遣わしげな眼差しが、少女の灰色の瞳に注がれている……。
ーーー
ワジオンと少女の話が一段落したあたりのいつか、少し空いた、その合間。ワジオンの目がない瞬間に、レプリカへ近づいてくる男がいた。金髪で三白眼、作業着のようなラフな格好をした青い目の男——レグルス。互いに挨拶した折、軽く話した程度の間柄の、その男が、気まずげに佇む。
潜めた声で少女を呼ぶと、男は荒れた金髪をがりがりと掻き回してから、意を決したように顔を上げ、
メッセージを送信しました
>>Eno.53
機械の男はにんまりと笑いながらあなたを見つめている。相変わらず軽薄な語り口のまま、またつらつらと語り始めた。
ファロ 「はは、身の丈に合わないなんて決めつけちゃいけませんよ! 何でもやることが役目の人もいらっしゃるでしょう、ジェネラリストって言うんですかね? もっとも、本当にそれがあなたが目指したいものなのかどうかは、よく吟味する必要があるかと思いますね。何でもやりたいと自発的に考えているのと、何でもやらなければ、と自分の中の何かに追い立てられて考えるのとでは、全然違いますから」 |
ファロ 「これから向かう予定の戦場に足りないものを補うようにアセンブルするのも一つの手でしょうね。ただ、これめちゃくちゃお金かかるんですよねー。今回のゴタゴタでパーツも高騰してますし……それか、どんな戦場でも必ず求められるポジションを探すかですね。まあ、私なんかは気にせず壁しちゃってる訳ですが!」 |
ファロ 「そう言えば、レプリカさんはお一人で参戦されてましたね。お試し的な感じでフリーの誰かと一時的に組んでみるのもありでは? 僚機がいる方が捗るか一人の方がやりやすいかは人によりますし、その辺は体験してみないと分からないところですしね」 |
ファロ 「ぶはは、ああ、これは失礼! いやー、ワジオンさんも罪なお人だなあと思いまして。どぎまぎしちゃうの分かります分かります、ワジオンさんってめちゃくちゃイケメンですもんね! ……ただですね、これ私もびっくりしたんですけど、ワジオンさんの種族的な水準ではあのお姿でも「普通」なんだそうで。その辺の感覚の違いはあるんじゃないかと思いますよ」 |
ファロ 「まあ、レグルスさんが頭を悩ませてらっしゃるのはもうちょっと違うところなんですけどね。ワジオンさんってガンガン前線に出るタイプなんで、純粋に心配をされてるんですよ」 |
ファロ 「しっかし、レグルスさんはワジオンさんが心配で胃が痛そうだし、私のオペレーターはそんなレグルスさんが心配すぎていつもハラハラしてるし、なんかこう、ままならないものですなあ」 |
ファロ 「レプリカさんも、もうお察しかと思いますが……ワジオンさんは本来、私の上司に当たる方です。普段から私にも大変よくしていただいておりますが、その私情を差し引いたとしても、部下としてお仕えする相手としてあれ以上の方はそうそういないと私は考えています。機械の私ですらこうなんですから、はは、生身の皆様がどんな感じかは語るまでもないかと!」 |
ファロ 「ただ、誰かの上に立つ者は往々にして公平さを求められます。あの方も例外ではない。大切な身内を『大事だ』と表明する、そんな当たり前のことすら許されない時だってある。ワジオンさんはそれらを完璧にこなしていらっしゃいますが、さぞ息がつまることかと思います」 |
ファロ 「ですが、ここは残像領域です。それらのしがらみは存在しません。ここでなら誰に気兼ねすることなくお喋りができるし、大事な人を『大事だ』と言っても文句は言われない。戦場は過酷ですが、それでも、ワジオンさんにとっては良い息抜きになる環境です。実際、今までにないほど上機嫌でいらっしゃいます。《外》での生活の余波で、どこか孤独に見えるということもありましょうが……あなたとのお喋りも、きっと楽しんでいらっしゃると思いますよ」 |
ファロ 「……はは、お喋りが過ぎましたね。私の今の言葉は、どうかお忘れください」 |
ファロ 「あっ、こりゃ失礼! 大丈夫ですよ、ウイルスは一応『粘菌』の一種ってことらしいんでキノコは生えないはずです! 多分! 私の操縦棺も今の所無事ですので! ……やー、しかし粘菌が何でこうもいろいろ出来るんでしょう。AとかBとかあるし、ほんと目移りしちゃいますよ」 |
ファロ 「おお、私はなにがしかお役に立てましたかね? それならば幸いです。……ご覧の通り、私は機械です。私単独では『かくあれかし』と作られた通りの戦い方から大きく逸脱することはできませんが、あなたは違う。あなたの可能性の幅は私よりずっと広いはずです。どうか道を狭めず、根を詰めすぎずに頑張ってください。私なんぞでよければ、ご相談はいつでも乗りますので!」 |
ファロ 「ええ、そうですよ。私はここで生まれたようなもので……へ?」 |
ファロ 「それは……5年前の。はは、ご覧になられましたか。それでは、隠し立ては無意味でしょう」 |
ファロ 「ええ、おっしゃる通り、5年前の『禁忌戦争』に私は参加しておりました。バーントイエローの操縦そのものは前任者が行っておりましたが、彼のすぐ側に私もおりました。リグ・ドゥルガーの威容は今も私の電子頭脳に焼き付いております。彼女は本当に、美しくて恐ろしかった」 |
ファロ 「しかし、私たちは確かに《時空震》に巻き込まれましたが、お話できることはあまり多くない。というのもバーントイエローとその僚機は、時空震発生時は半壊状態でしてね。無我夢中で生き延びようとしていたので周囲を見る余裕がなかったのです」 |
ファロ 「そこで、質問に質問で返すようで恐縮ですが……レプリカさん、あなたは《時空震》に興味がおありなのですか? そうだとしたら、何のために?」 |
ワジオン 「失礼、以前よく呼ばれていたあだ名だったもので、つい。」 |
ワジオン 「ええ、その『スルメ』です。白くて、干してあるから薄くて平たい。ね?『白くて薄くて平たい』。……そうか、海をご存知ないのですね。私も出身は内陸で、海を見たのはある程度大きくなってからでしたが……なかなか興味深いものでした。本では知っていたけれど、実際目にすると全然違った。そういうものが、多分たくさんあるでしょう。あなたの目に相応しいものが、この《残像領域》にも。」 |
ワジオン 「ナイチンゲールは愛らしいし、ナハティガルも美しい響きです。……ちいさき鳥は、時に嘆きの歌を歌い、時に死神を追い祓う。——ええ、《外》での姓です。お察しの通り、わけあって、私はここ《残像領域》で、あまり名前を記録されたくないのですよ。気休め程度の作法ですが。」 |
ワジオン 「ふふふ。レグルスは確かに、私とは似ていませんねえ。レグルスの方が格好いいでしょう? 少々目つきが悪いし態度が荒いし柄も悪いし口も悪いんですが、可愛い、大事な、いいこです。パイロットとしても、オペレーターとしても、とても頼りになるし。」 |
ワジオン 「……!!」 |
ワジオン 「れ、レプリカ。誤解です。私は女性に対してそんな不誠実は働きません。無論男性に対しても。現在、名を変えているのはそれ相応の理由からであって、決して宙港ごとに女性がいて女性ごとに別の名乗りをあげるなどという古い軍人の習慣には、いささか異を唱える立場で、あ、り……」 |
ワジオン 「いえいえ、お気になさらず。皆、なんらかの目的を持ってこの場にいて当然です。……そうですね、互いの利が喧嘩をせず、もしも関わる時には邪魔し合う事がないのが理想です。——え? そ、そうですか? よく『気性の激しい脳筋だから軍人向きだ』と言われてきたのですが……。そんな風に見ていただけるなど、……勿体無い事ですね。」 |
ワジオン 「……それが、あなたの『目的』ですか、レプリカ。」 |
ワジオン 「レプリカ。 あなたは……《時空震》を、それも『メルサリアの《時空震》』を、望んでいるのですか? 」 |
ーーー
ワジオンと少女の話が一段落したあたりのいつか、少し空いた、その合間。ワジオンの目がない瞬間に、レプリカへ近づいてくる男がいた。金髪で三白眼、作業着のようなラフな格好をした青い目の男——レグルス。互いに挨拶した折、軽く話した程度の間柄の、その男が、気まずげに佇む。
ワジオン 「……あー、レプリカ。済まねえ、ちょっといいか。」 |
ワジオン 「悪い。盗み聞きするつもりじゃなかったんだが、聞こえちまってな。……あのひとが、ワジオンが、あれこれ言ってたみたいだが、俺の事に関しては話半分で頼むぜ。」 |
ワジオン 「俺は今『ブラン』を名乗らせてもらってはいるが、あのひとの血縁や親戚に連なるような上等なもんじゃねえ。あのひとは塵溜めで死に掛けてた俺を拾ってくれただけで、いわば恩人だ。今だけ、分不相応にも同じ姓だが、本当に、違うんだ。全然違う。だから、……あー、その、ブラン姓の事は、そういうもんだと思っといてくれ。」 |
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>>Eno.53
◆戦闘結果
戦闘報酬
明日の戦場
第2ブロック
抵抗存在排除[目標物破壊]
通路を塞いでいる残像を排除してくれ。邪魔なものは消えてもらう。バリケードが多い。破壊してくれ
来週の霧濃度:93%
来週の電磁波:87%
来週の警戒値:369%
ブラッド・メルヴィル |
アンナロッテ |
アレクセイ・エルステッド |
王 零式 |
ティー |
和装の人形と蒸気の蛙 |
エイジ・アサヒ |
アキラ・ハリアエトゥス |
誘蛾灯 |
サディアス・ベッドフォード |
ピクセラ |
ODE-30 |
闇 |
マリー・ライオネット |
清香 |
リュゼ |
Nightingale |
偽りの射ち手 |
藤堂 蛙子 |
水無枷 逢理 |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
『電波塔』[霊障] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『電波塔』[霊障] |
『電波塔』[霊障] |
『トーチカ』[物理] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
『トーチカ』[物理] |
『電波塔』[霊障] |
『トーチカ』[物理] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
『電波塔』[霊障] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『電波塔』[霊障] |
電子戦DR『ヘッジホック』[電子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『トーチカ』[物理] |
『電波塔』[霊障] |
『トーチカ』[物理] |
『電波塔』[霊障] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
キャラデータ
名前
Nightingale
愛称
レプリカ=ナイチンゲール
機体名
WH『Nightingale』
|
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プロフィール
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過去を望むものは少なくない。 この少女もその一人だ。 彼女が求めるのは亡き《父》に届ける弔歌。 《模倣》ではない《本物》の記憶。 ---- 《レプリカ》 長い赤毛に灰色の目を持つ少女。 よく通る澄んだ声で戦況を告げる。 ---- 《Nightingale》 ウィルス/培養/索敵機体。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
|
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1 | ウィルスA | ウィルスA設計書 [20/変形/---] 特殊B[80] [設計書] |
▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | ウィルスB | ウィルスB設計書 [23/AP回復/---] 特殊B[140] [設計書] |
▼詳細 |
3 | レーダーA | レーダーA設計書 [25/耐霊/---] 特殊B[180] [設計書] |
▼詳細 |
4 | レーダーB | レーダーB設計書 [22/重精密/---] 特殊B[120] 精度[30] 重量[22] [設計書] |
▼詳細 |
5 | レーダーC | レーダーC設計書 [24/高圧軽量/---] 特殊B[160] [設計書] |
▼詳細 |
6 | 飛行ユニットB | 飛行ユニットB設計書 [21/臂力/---] 特殊B[100] [設計書] |
▼詳細 |
7 | レーダーB | レーダーB設計書 [26/臂力/---] 特殊B[200] [設計書] |
▼詳細 |
8 | レーダーD | レーダーD設計書 [24/旋回/---] 特殊B[160] [設計書] |
▼詳細 |
9 | 素材 | 限界軽量化プラン26 [26/薄装甲/---] 特殊B[200] [素材] |
▼詳細 |
10 | 重ブースターA | 重ブースターA設計書 [24/貯水/---] 特殊B[160] [設計書] |
▼詳細 |
11 | --- | --- | --- |
12 | --- | --- | --- |
13 | 重ブースターA | ゴキダッシュ [24/保証/保証] | ▼詳細 |
14 | 操縦棺B | a4ce式操縦棺B『J7RQV』 [23/AP回復/AP回復]《装備:1》 | ▼詳細 |
15 | --- | --- | --- |
16 | レーダーB | 抗魔型幻視ユニット『ファンタジア』 [25/耐霊/保証] | ▼詳細 |
17 | レーダーA | 機動型偵察ユニット『トッカータ』 [24/高機動/高機動] | ▼詳細 |
18 | 素材 | 神秘合金25 [25/高圧軽量/---] [素材] |
▼詳細 |
19 | エンジンA | 試製飛行エンジンA-0 [24/飛行/飛行] | ▼詳細 |
20 | ウィルスB | 侵襲型修復ユニット『ナイチンゲールⅡ』 [22/AP回復/AP回復]《装備:5》 培養[9] 特殊B[390] 旋回速度[556] 防御属性[霊障] 防御値[95] 貯水量[92] 噴霧量[9] 武器属性[ウィルス付与] 消費EN[570] 金額[434] 重量[500] [培養装置] *作者* |
▼詳細 |
21 | 領域殲滅兵器A | 反復型放出ユニット『ロンディーノ』 [20/卵/卵]《装備:6》 | ▼詳細 |
22 | 領域殲滅兵器A | 殲滅型魔導砲-Entschädigung [22/保証/保証]《装備:7》 | ▼詳細 |
23 | エンジンB | ボタンウキクサ [20/卵/卵]《装備:3》 | ▼詳細 |
24 | エンジンB | ボタンウキクサ [20/卵/卵]《装備:4》 | ▼詳細 |
25 | レーダーB | 複合型探知ユニット『シチリアーナ』 [21/AP回復/卵]《装備:8》 | ▼詳細 |
26 | レーダーB | 複合型探知ユニット『シチリアーナ』 [21/AP回復/卵]《装備:9》 | ▼詳細 |
27 | レーダーA | レーダーA『ミーラン』 [24/AP回復/広域索敵] | ▼詳細 |
28 | 軽逆関節A | 軽逆関節-二重出力付加 [20/出力/出力]《装備:2》 機動[582] 跳躍[219] AP[351] 旋回速度[877] 防御属性[粒子] 防御値[180] 貯水量[87] 積載量[2100] 消費EN[108] 金額[360] 重量[800] [逆関節] *作者* |
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29 | 培養装置B | 錆塊の卵 [20/卵/卵]《装備:10》 培養[18] 特殊B[133] AP[181] 防御属性[電子] 防御値[378] 貯水量[633] 噴霧量[-87] 弾数[2] 消費EN[270] 金額[360] 重量[650] [培養装置] *作者* |
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30 | 培養装置B | 錆塊の卵 [20/卵/卵]《装備:11》 培養[18] 特殊B[133] AP[181] 防御属性[電子] 防御値[378] 貯水量[633] 噴霧量[-87] 弾数[2] 消費EN[270] 金額[360] 重量[650] [培養装置] *作者* |
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