第11週目 ネリー・アイシャムの一週間
◆日記
サルガッソー歓楽街の通りで、ネリー・アイシャムは人を待っていた。
長いフレアスカートと厚手のニットシャツ。ごく普通の服装をした彼女が出歩くには、ここの治安は少し悪すぎる。
待ち合わせ場所に辿り着く間にも、すでに3回ほど男に絡まれかけた。その治安に助けられているところもあるのだけれど。
10分ほど待っていると、人混みに紛れて赤髪の少年が歩いてくるのが見えた。
その少年、ラスティ・ネイルは彼女に気づく素振りを見せたものの、特に急ぐ様子はない。
12:00、定刻通りだ。ネリーに歩み寄ってそう言うと、服装をまじまじと見つめ、
「……あんたでもそんな恰好するんだな」
軽く言ってのけた。
「うっさいわね。というか、アンタ……」
Tシャツとデニムズボン姿の少年を上から下まで眺め、
「……いつもと格好一緒じゃない。はぁ、一応デートってことになってんだから、もうちょっとさぁ……
あっ、続きは中で話すわ。12時に予約してるんだから。ほら、はやく!普通10分前くらいに来るのよ、覚えておきなさい」
と、少年の腕をつかんで店内へ入ってゆく。
看板にはパンケーキショップ『シナモンバレッツ』と書かれている。
残像領域には似つかわしくない、木製のインテリアが並ぶ小洒落たカフェだ。
「別に飯食ってゲームして適当に歩き回るだけだろ。気にすることでもない」
引っ張った手を離すと、少年は腕をぶらぶらしながら嘯く。
「……へぇ、中はこうなってるのか。こういうのが好きなのか?セイレーン
外食なんてしたことないからな。なんかオススメとかある?」
ネリーに話しかけながら、適当に空いてる席に腰かける。
ネリーは慌てて店員に「ここで大丈夫?ごめんなさい」と確認するとラスティの正面に座った。
「まったく、恥かかせないでよね……って言ってもアンタに通じるハズないか。
私もはじめての店だからオススメはわかんないけど、メニュー見てもアンタわかんないだろうし、私と一緒のでいいわよね?」
と、ネリーはホットコーヒーとバニラアイスの乗ったパンケーキのセットを二人分注文する。
「……ラスティネイル、アンタ、さては服それしか持ってないわね?
図星でしょ。決まったわね、ランチのあとは服買いにいくわよ。アンタじゃなくて、私が気にするの!」
「まぁ確かにそう言われると……、気にしたこともなかったな
ああ、そういえばニーアの服買ってなかったや。ついでに選ぶの手伝ってくれよ」
店員から差し出されたコーヒーを啜ると、ラスティは少し顔をしかめた。
「……苦いなこれ」
ネリーのコーヒーをかき混ぜる手が止まる。
「それは別にいいけど……そのニーアって誰?女の子?」
「研究所にいたぼくを助けてくれたんだよ。理由とか、どんな奴なのかとか全然知らないんだけどさ……」
そう言いながら、少し物憂げで穏やかな顔を見せた。
(ふーん、そんな顔もできるんだ)
「はは~ん、ふたりで逃げ出して、今は一緒に暮らしてるってわけ?まさかアンタがねえ……
いいわ、そういうことなら、ニーアちゃんともっと知り合えるようにお姉さんが一肌脱いであげる、任せなさい」
「逃げ出したっていうか、研究所が襲撃されてたからそうするしかなかったというか……」
「――なんだその顔」
ニヤニヤしているネリーを見て、訝しげな表情をする。
「まぁ、のってくれるのはありがたいんだけどさ。服とかよく知らないし」
「襲撃?あー、そうだっけ………ま、いいや。ほら、きたきた、見てよ、おいしそーじゃない」
ネリーは運ばれてきたパンケーキを丁寧に切り分けると幸せそうに口に運ぶ。
「んーおいしい♥」
「どうしたの、ほら冷めちゃうから、早く食べなさいよ」
「そんなに美味いのか?これ」
ネリーの反応に軽く笑いながら、パンケーキをザックリと切り分け口に運ぶ。
「……美味いなこれ」
そのまま黙々と食べ始め、コーヒーを軽く飲んでからそう零した。
夢中で食べる少年の様子をネリーは微笑ましく見ていたが、
それ以上に、これまで彼がどう生きてきたか思って哀しさを覚えていた。
(この子、こうしてると本当にただの子どもと一緒ね……)
彼はパンケーキを綺麗に食べ終えると、残ったコーヒーを飲み干した。
「パンケーキが甘いから、コーヒーが苦かったんだな……」
感慨深げにそう呟くと、ネリーに目配せしてから席を立つ。
「食い終わったなら出ようか。次はどこに行くんだ?」
自分のお代をネリーに渡すと、ぶっきらぼうに店を出た。その顔はどこか満足げに見える。
外に出た二人は繁華街をブラブラ歩き、途中で見つけた洋服屋に入る。
「まずはアンタのからね、ラスティネイル。……一応聞くけど、どういうのが欲しいとかある?」
「動きやすいやつ。いつ狙われるか分かんないし」
「……オーケー、聞くだけ野暮だった。じゃあ、私が適当にいい感じのを見繕ってあげる」
「アンタ、髪の毛が暗い色してるから、明るい色が似合うと思うのよねー」
「あ、これなんかいいんじゃない?」
「ねえ、ウエストいくつ?……知らない?だと思ったわ」
「お!このジーンズいいじゃん!……あのね、破れてるのはそういうデザインなのよ」
などと、なすがままの少年を着せ替えているうちに、あっと言う間にカゴがいっぱいになった。
「結構買うんだな。クレジット足りるのか?
……というかあんたの方が楽しんでたよな、絶対」
流行りのファッションに身を包んだ少年は、癖っ毛をわしゃわしゃと掻きながらついてくる。
着慣れない服を着ているにも関わらず、特に気にはしてないらしい。
「――ニーアも気に入ってくれるかな」
真新しい服の袖を見つめながら、少年が呟いた。
「馬子にも衣装ってやつねー、ニーアって子もきっとアンタを見直すわよ」
ネリーは満足気にうなずく。
「……で、そのニーアちゃんってどんな子なの?素性とかじゃなくてさ」
それを聞いたラスティは、拳を口に当てる素振りをしながら考え込む。
「そうだな……。薄い緑色の綺麗な長い髪で……、光に当たるとこう……凄く鮮やかになる
身長は大体このくらいで……、よく笑うな。優しい表情してさ。ああ、あと肌が透き通るように白いんだ
結構細身でさ。華奢なんだけど柔らかくていい香りが……」
少年はしばらく黙り込むと、片手で顔を覆いながら俯く。
「……待った。今の無し、忘れてくれ」
「……アンタ、そこまで言ったらやり切ってよ、こっちまで恥ずかしくなるじゃん……」
(ラスティネイル、アンタが変わったのはその子のおかげなのね)
「……うーん、そうねー。アンタのその言いようだとなんでも似合いそうな子だけど……
スカートとかはサイズが合わなかったら困るから、こんなんどうかな?」
茶化しつつ、厚手のパーカー風ワンピースをラスティに渡す。
「これにブーツとか合わせるとかわいいと思うけど、それは本人と一緒に探してみたほうがいいわね」
「ああ、悪いな。じゃあ色は……なぁ、これとかどう思う?」
少年は白っぽい薄紫のパーカーを広げて見せた。
「うん、いいんじゃない」
「とりあえず残りは一緒に選んでみるよ。あ、あと自分用にネックレスが欲しい」
「ネックレスかー、ネックレス好きなの?そういや今日も首になにかかかって……」
よくよく見るとドックタグだったので、ネリーはため息をつく。
「わかった、選んであげる。なんか好きなモチーフとかある?」
「そうだな、ゴシック系のモチーフが……。まぁ、あんたのチョイスなら何でもいいよ」
「そうね、そしたらやっぱ十字架が王道かしらねー。ほら、これなんかいいじゃない」
と、飾ってあるシルバーのネックレスを指さす。
「あんたの分、よければこっちでも選んでみるよ。センスは自信ないけどさ」
「……私のも?じゃあ、お願いしようかな」
わかった、ちょっと待ってくれ。と少年はショーケースをゆっくりと見渡す。
「これなんかどうだ?多分似合うと思うけど」
と、繊細な鉄細工のリングネックレスを指差した。
「へえ、悪くないわ
なんだ、アンタ、できるんじゃない。自分の欲しいものも言えるし、自分でよいと思ったものを選ぶことだって」
「……言われてみれば、確かにそうだな。なんだこの感じ」
彼は自分の手を見ながら、もどかしそうに握ったり開いたりしている。
「慣れないな、こういうのって」
そう言うと浅く笑った。
そんな少年の様子に、ネリーも笑って応える。
「ね、別に難しくないでしょ?」
会計を済ませて店を出ると、外は少し薄暗くなっていた。
「すっかり買い込んじゃったわね。これからどうしよっか」
「そうだな……」
二人で適当に街をぶらついていると、古ぼけた楽器店の前で少年が足を止める。
「ちょっと寄るか」
呟くとそのまま店に入っていった。
追いかけて中に入ると、柔らかな木の香りが漂っていた。
様々な楽器が所狭しと並べられていて、店のこだわりの強さが伺える。
「意外。アンタ楽器に興味あるの? 私は、その、聴く専門だから」
「前に配属された部隊で弾いてたやつがいてさ。なんか気になった
まぁたまにはこういいのもいいだろ」
ラスティはあたりの楽器を見渡し、その中からアコースティックギターを手に取った。
適当な段差を見つけて座り込むと、確かこうやって……と言いながらギターを調節していく。
何度かちぐはぐな音を出しつつもいい塩梅を見つけた様だ。一度に全ての弦を鳴らすと、満足気な表情を見せる―――
<Eno175さんの日誌に続きます>
長いフレアスカートと厚手のニットシャツ。ごく普通の服装をした彼女が出歩くには、ここの治安は少し悪すぎる。
待ち合わせ場所に辿り着く間にも、すでに3回ほど男に絡まれかけた。その治安に助けられているところもあるのだけれど。
10分ほど待っていると、人混みに紛れて赤髪の少年が歩いてくるのが見えた。
その少年、ラスティ・ネイルは彼女に気づく素振りを見せたものの、特に急ぐ様子はない。
12:00、定刻通りだ。ネリーに歩み寄ってそう言うと、服装をまじまじと見つめ、
「……あんたでもそんな恰好するんだな」
軽く言ってのけた。
「うっさいわね。というか、アンタ……」
Tシャツとデニムズボン姿の少年を上から下まで眺め、
「……いつもと格好一緒じゃない。はぁ、一応デートってことになってんだから、もうちょっとさぁ……
あっ、続きは中で話すわ。12時に予約してるんだから。ほら、はやく!普通10分前くらいに来るのよ、覚えておきなさい」
と、少年の腕をつかんで店内へ入ってゆく。
看板にはパンケーキショップ『シナモンバレッツ』と書かれている。
残像領域には似つかわしくない、木製のインテリアが並ぶ小洒落たカフェだ。
「別に飯食ってゲームして適当に歩き回るだけだろ。気にすることでもない」
引っ張った手を離すと、少年は腕をぶらぶらしながら嘯く。
「……へぇ、中はこうなってるのか。こういうのが好きなのか?セイレーン
外食なんてしたことないからな。なんかオススメとかある?」
ネリーに話しかけながら、適当に空いてる席に腰かける。
ネリーは慌てて店員に「ここで大丈夫?ごめんなさい」と確認するとラスティの正面に座った。
「まったく、恥かかせないでよね……って言ってもアンタに通じるハズないか。
私もはじめての店だからオススメはわかんないけど、メニュー見てもアンタわかんないだろうし、私と一緒のでいいわよね?」
と、ネリーはホットコーヒーとバニラアイスの乗ったパンケーキのセットを二人分注文する。
「……ラスティネイル、アンタ、さては服それしか持ってないわね?
図星でしょ。決まったわね、ランチのあとは服買いにいくわよ。アンタじゃなくて、私が気にするの!」
「まぁ確かにそう言われると……、気にしたこともなかったな
ああ、そういえばニーアの服買ってなかったや。ついでに選ぶの手伝ってくれよ」
店員から差し出されたコーヒーを啜ると、ラスティは少し顔をしかめた。
「……苦いなこれ」
ネリーのコーヒーをかき混ぜる手が止まる。
「それは別にいいけど……そのニーアって誰?女の子?」
「研究所にいたぼくを助けてくれたんだよ。理由とか、どんな奴なのかとか全然知らないんだけどさ……」
そう言いながら、少し物憂げで穏やかな顔を見せた。
(ふーん、そんな顔もできるんだ)
「はは~ん、ふたりで逃げ出して、今は一緒に暮らしてるってわけ?まさかアンタがねえ……
いいわ、そういうことなら、ニーアちゃんともっと知り合えるようにお姉さんが一肌脱いであげる、任せなさい」
「逃げ出したっていうか、研究所が襲撃されてたからそうするしかなかったというか……」
「――なんだその顔」
ニヤニヤしているネリーを見て、訝しげな表情をする。
「まぁ、のってくれるのはありがたいんだけどさ。服とかよく知らないし」
「襲撃?あー、そうだっけ………ま、いいや。ほら、きたきた、見てよ、おいしそーじゃない」
ネリーは運ばれてきたパンケーキを丁寧に切り分けると幸せそうに口に運ぶ。
「んーおいしい♥」
「どうしたの、ほら冷めちゃうから、早く食べなさいよ」
「そんなに美味いのか?これ」
ネリーの反応に軽く笑いながら、パンケーキをザックリと切り分け口に運ぶ。
「……美味いなこれ」
そのまま黙々と食べ始め、コーヒーを軽く飲んでからそう零した。
夢中で食べる少年の様子をネリーは微笑ましく見ていたが、
それ以上に、これまで彼がどう生きてきたか思って哀しさを覚えていた。
(この子、こうしてると本当にただの子どもと一緒ね……)
彼はパンケーキを綺麗に食べ終えると、残ったコーヒーを飲み干した。
「パンケーキが甘いから、コーヒーが苦かったんだな……」
感慨深げにそう呟くと、ネリーに目配せしてから席を立つ。
「食い終わったなら出ようか。次はどこに行くんだ?」
自分のお代をネリーに渡すと、ぶっきらぼうに店を出た。その顔はどこか満足げに見える。
外に出た二人は繁華街をブラブラ歩き、途中で見つけた洋服屋に入る。
「まずはアンタのからね、ラスティネイル。……一応聞くけど、どういうのが欲しいとかある?」
「動きやすいやつ。いつ狙われるか分かんないし」
「……オーケー、聞くだけ野暮だった。じゃあ、私が適当にいい感じのを見繕ってあげる」
「アンタ、髪の毛が暗い色してるから、明るい色が似合うと思うのよねー」
「あ、これなんかいいんじゃない?」
「ねえ、ウエストいくつ?……知らない?だと思ったわ」
「お!このジーンズいいじゃん!……あのね、破れてるのはそういうデザインなのよ」
などと、なすがままの少年を着せ替えているうちに、あっと言う間にカゴがいっぱいになった。
「結構買うんだな。クレジット足りるのか?
……というかあんたの方が楽しんでたよな、絶対」
流行りのファッションに身を包んだ少年は、癖っ毛をわしゃわしゃと掻きながらついてくる。
着慣れない服を着ているにも関わらず、特に気にはしてないらしい。
「――ニーアも気に入ってくれるかな」
真新しい服の袖を見つめながら、少年が呟いた。
「馬子にも衣装ってやつねー、ニーアって子もきっとアンタを見直すわよ」
ネリーは満足気にうなずく。
「……で、そのニーアちゃんってどんな子なの?素性とかじゃなくてさ」
それを聞いたラスティは、拳を口に当てる素振りをしながら考え込む。
「そうだな……。薄い緑色の綺麗な長い髪で……、光に当たるとこう……凄く鮮やかになる
身長は大体このくらいで……、よく笑うな。優しい表情してさ。ああ、あと肌が透き通るように白いんだ
結構細身でさ。華奢なんだけど柔らかくていい香りが……」
少年はしばらく黙り込むと、片手で顔を覆いながら俯く。
「……待った。今の無し、忘れてくれ」
「……アンタ、そこまで言ったらやり切ってよ、こっちまで恥ずかしくなるじゃん……」
(ラスティネイル、アンタが変わったのはその子のおかげなのね)
「……うーん、そうねー。アンタのその言いようだとなんでも似合いそうな子だけど……
スカートとかはサイズが合わなかったら困るから、こんなんどうかな?」
茶化しつつ、厚手のパーカー風ワンピースをラスティに渡す。
「これにブーツとか合わせるとかわいいと思うけど、それは本人と一緒に探してみたほうがいいわね」
「ああ、悪いな。じゃあ色は……なぁ、これとかどう思う?」
少年は白っぽい薄紫のパーカーを広げて見せた。
「うん、いいんじゃない」
「とりあえず残りは一緒に選んでみるよ。あ、あと自分用にネックレスが欲しい」
「ネックレスかー、ネックレス好きなの?そういや今日も首になにかかかって……」
よくよく見るとドックタグだったので、ネリーはため息をつく。
「わかった、選んであげる。なんか好きなモチーフとかある?」
「そうだな、ゴシック系のモチーフが……。まぁ、あんたのチョイスなら何でもいいよ」
「そうね、そしたらやっぱ十字架が王道かしらねー。ほら、これなんかいいじゃない」
と、飾ってあるシルバーのネックレスを指さす。
「あんたの分、よければこっちでも選んでみるよ。センスは自信ないけどさ」
「……私のも?じゃあ、お願いしようかな」
わかった、ちょっと待ってくれ。と少年はショーケースをゆっくりと見渡す。
「これなんかどうだ?多分似合うと思うけど」
と、繊細な鉄細工のリングネックレスを指差した。
「へえ、悪くないわ
なんだ、アンタ、できるんじゃない。自分の欲しいものも言えるし、自分でよいと思ったものを選ぶことだって」
「……言われてみれば、確かにそうだな。なんだこの感じ」
彼は自分の手を見ながら、もどかしそうに握ったり開いたりしている。
「慣れないな、こういうのって」
そう言うと浅く笑った。
そんな少年の様子に、ネリーも笑って応える。
「ね、別に難しくないでしょ?」
会計を済ませて店を出ると、外は少し薄暗くなっていた。
「すっかり買い込んじゃったわね。これからどうしよっか」
「そうだな……」
二人で適当に街をぶらついていると、古ぼけた楽器店の前で少年が足を止める。
「ちょっと寄るか」
呟くとそのまま店に入っていった。
追いかけて中に入ると、柔らかな木の香りが漂っていた。
様々な楽器が所狭しと並べられていて、店のこだわりの強さが伺える。
「意外。アンタ楽器に興味あるの? 私は、その、聴く専門だから」
「前に配属された部隊で弾いてたやつがいてさ。なんか気になった
まぁたまにはこういいのもいいだろ」
ラスティはあたりの楽器を見渡し、その中からアコースティックギターを手に取った。
適当な段差を見つけて座り込むと、確かこうやって……と言いながらギターを調節していく。
何度かちぐはぐな音を出しつつもいい塩梅を見つけた様だ。一度に全ての弦を鳴らすと、満足気な表情を見せる―――
<Eno175さんの日誌に続きます>
NEWS
本日のニュースですついに、マテリアルベルト発動機が先導するタワー侵攻作戦が始まりました
これは、タワーに眠る遺産を手にいれ、やがて来る大洪水の避難場所として活用するというものです
しかし、北の遺跡攻略で戦力を消耗した勢力は多く
タワー侵攻は困難と見られています
「タワーの建設目的は明らかです。これは、やがて訪れる世界の水没に耐えるべく建設されていました」
「しかし、いま、危機を迎える我々をなぜ拒むのか――」
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からのメッセージ 「タワーへの攻撃が始まった。本部は苦戦を強いられているようだ。予算が削られるかもしれない」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からのメッセージ 「具体的には、安価で提供していた貢献寄付の値上げをするかもしれない」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からのメッセージ 「すまない。ただ、最後までサポートは続ける。ドゥルガーを破壊する。そして、遺跡を破壊する日まで」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』からのメッセージ 「『面白いこと』を受けるチャンピオンのリストを作っていますわ」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』からのメッセージ 「番狂わせが起こるやもしれませんが……準備はしておいて、損はないでしょう」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』からのメッセージ 「今からでも遅くはありませんわ。レギュ社をスポンサーにして……」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』からのメッセージ 「最後の最後にチャンピオンになる。それだけですもの」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「世界が揺らいでいる……貴様たちは、なぜあがく? なぜ、破滅へと向かう?」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「私は世界を救命する。貴様たちは護られていればいい。ただそれだけなのに」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「何が貴様たちを突き動かしているのだ。平穏な日々を捨てて、なぜ戦う?」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「私には、使命と……領域拡散精神遊離環がある。貴様には、何があるというのだ」 |
◆訓練
射撃の訓練をしました射撃が50上昇した
射撃の訓練をしました経験値が足りない
ネリー・アイシャムはMAHH-02-violentを475cで購入した!!
ネリー・アイシャムは〈屠龍〉を1056cで購入した!!
ネリー・アイシャムは中多脚A[霊障]『情熱のカンカン』を408cで購入した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
◆作製
作成時補助発動! 加重!! パーツ重量が 58 増加!!
メロディーと反動吸収機構29を素材にして可変装甲腕「イン・ジーズ・アームズ」を作製した!!
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に鴇のうすべにを装備した
脚部2に中多脚A[霊障]『情熱のカンカン』を装備した
スロット3に大霧清浄機「氾濫原」を装備した
スロット4にフレームショットを装備した
スロット5にマルグレーテの『足枷』を装備した
スロット6に試製高機動電子装甲A-0を装備した
スロット7に神速隻腕『プレイスインユアハート』を装備した
スロット8に試製装甲FCSB-0を装備した
スロット9に〈屠龍〉を装備した
スロット10にMAHH-02-violentを装備した
スロット11に可変装甲腕「イン・ジーズ・アームズ」を装備した
◆僚機設定
レイン・ロックサイドとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションD
ユニオン活動
裏通りのコフィンホテル『オールドローズ』の活動記録
ネリーが寝泊まりしている安ホテル。
繁華街からやや離れた人通りの少ない裏路地にひっそりと建っている。
非常に狭くてサービスも悪いが、宿泊料さえちゃんと払っていれば、銃器・男・飼育用バイオ兵器etc……何を持ち込んでも詮索されないところが気に入っている。
が、シャワーのお湯がぬるいのだけはなんとかして欲しいと思っている。
繁華街からやや離れた人通りの少ない裏路地にひっそりと建っている。
非常に狭くてサービスも悪いが、宿泊料さえちゃんと払っていれば、銃器・男・飼育用バイオ兵器etc……何を持ち込んでも詮索されないところが気に入っている。
が、シャワーのお湯がぬるいのだけはなんとかして欲しいと思っている。
ユニオン設備……ユニットバスを建設!!
ユニオン設備
┗ユニットバス
ユニオン連帯
……なし!!
ユニオン金庫……100c
利子配当…………10c
ネリー・アイシャムを対象に配当率を1.01に設定!!
レイン・ロックサイドを対象に配当率を1.01に設定!!
ラスティ・ネイルを対象に配当率を1.01に設定!!
フレデリック・ボウマンを対象に配当率を1.01に設定!!
『スプートニクの夢』と『地に脚の着いた鷲』を対象に配当率を1.01に設定!!
射撃の訓練をしました
射撃が1上昇した
射撃の訓練をしました射撃が1上昇した
射撃の訓練をしました射撃が1上昇した
射撃の訓練をしました射撃が1上昇した
射撃の訓練をしました射撃が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘においてAPを10%強化した
メッセージ
ENo.104からのメッセージ>>
ENo.113からのメッセージ>>
ENo.292からのメッセージ>>
あなたの言葉を吟味するように反復する。だが、どうにも味のしないガムでも噛んでしまったかのように困った顔を浮かべた。
ENo.452からのメッセージ>>
メッセージを送信しました
>>Eno.266
アルメロ 「」 |
スタニスワフ・クビツァ 「(音声データがハイドラに残っている) あ~……そうだな。 戦場の女神も、デバステイターも、あんたの僚機にゃ世知辛かったわけだ。」 |
スタニスワフ・クビツァ 「戦場の常じゃあある……気を落とすなよ、とは言えねえが。 あんたは、死ぬなよ。用件はそれぐらいだ。 (音声データはぶつりと切れた)」 |
ディーヴァ 「好きに・・・ 自由に・・・」 |
ディーヴァ 「すいません よく 分からなくて…」 |
ディーヴァ 「ただ 今でも 私は 満たされていて 周りにいる 人たちも 善くして 頂いて・・・」 |
ディーヴァ 「この上 自由まで 望んでは 天罰でも 落とされそう ですね」 |
レイン・ロックサイド 「…感謝します。 確かに私はランストラの騎士。 ロックサイド家についてはルートから聞いていましたか?」 |
レイン・ロックサイド 「確かにロックサイド家は騎士の家系。 ですが、禁忌戦争直後に起きた政変で多くの人材を失いました。 私自身も実戦の経験は無く、貴方の様な方に実戦での戦い方を御教授願いたいのです。」 |
レイン・ロックサイド 「……。 名誉、不名誉関係なく酔った方の言葉を真に受けることはしません。 それが、僚機を失った痛みを忘れる為のものであれば尚更に。」 |
レイン・ロックサイド 「勿論、教授して頂く分の費用はお支払いします。 私は…遺跡での戦いを勝ち抜かねばならない。」 |
メッセージを送信しました
>>Eno.266
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1550
追加収入 55
攻撃戦果補正10%(MAX)
支援戦果補正7.92%
防衛戦果補正11.58%
撃墜数補正 0.2%
設備営業補正0.505%
敵警戒値補正0.468%
追い上げ補正2.8%
合計現金収入2211
--弾薬費請求 -1676
--整備控除修正額-731
整備請求額 -731
ユニオン費 -100
手当金 100
◆射撃値が2成長しました
◆反応値が2成長しました
◆適性値が1成長しました
◆経験値が60増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 55
攻撃戦果補正10%(MAX)
支援戦果補正7.92%
防衛戦果補正11.58%
撃墜数補正 0.2%
設備営業補正0.505%
敵警戒値補正0.468%
追い上げ補正2.8%
合計現金収入2211
--弾薬費請求 -1676
--整備控除修正額-731
整備請求額 -731
ユニオン費 -100
手当金 100
◆射撃値が2成長しました
◆反応値が2成長しました
◆適性値が1成長しました
◆経験値が60増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ネリー・アイシャムは限界機動プラン30を入手した!
ネリー・アイシャムは自動修復装置30を入手した!
マテリアルベルト発動機は制裁を受け、貢献の3割を失った……(16 → 12
◆1200cの返還金を受けました
明日の戦場
第24ブロック
セクション・4[ハッキング]
セクション・4。金属球の行き交う、何かの物理回路。計算するのは――
来週の霧濃度:99%
来週の電磁波:89%
来週の警戒値:507%
雷 |
ニュイ・ガーギクス |
シド・ザ・クラーケン |
鉄檻の『メシア』 |
Led Leatherly |
ウェイク |
Galaxy |
ネフィ |
ナディトネール |
ジョン=ドゥ |
ジョン=ドゥ |
ねこ |
モヒカン男爵 |
ネリー・アイシャム |
レイン・ロックサイド |
ジャバロスとオプロトポ子 |
ジャバロスとオプロトポ子 |
農家 小久木 |
Leonore |
tnpoppo |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫[デバステイター] |
『霊場』[霊障] |
『火焔浮遊機雷』[火炎] |
未確認機『コロッソス』[電子] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
『火焔浮遊機雷』[火炎] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
『火焔浮遊機雷』[火炎] |
未確認機『コロッソス』[電子] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
『火焔浮遊機雷』[火炎] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
『火焔浮遊機雷』[火炎] |
『火焔浮遊機雷』[火炎] |
『霊場』[霊障] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
『巨大鉄球』[物理] |
『巨大鉄球』[物理] |
『巨大鉄球』[物理] |
キャラデータ
名前
ネリー・アイシャム
愛称
ネリー・アイシャム
機体名
フリートウッド
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
腰まである黒髪ロングストレートが特徴の女性ライダー。 ドゥルガーの素体や遺跡自体にはあまり興味がなく、お金と霧に魅かれてこの戦いに参加しているようだ。 元々は、企業間の技術者や要人の『引き抜き』を請け負う非合法組織に所属する狙撃手で、 生体改造によって得た優れた聴力による精確な長距離射撃を得意としていた。 狙撃時に使う音による索敵がまるで歌のように聴こえることから、セイレーン(魔女)の異名で恐れられていた。 禁忌戦争後、企業連盟の解体と、霧自体が消滅したことでその存在意義をほぼ失い、半ばお払い箱のような形で組織を追われ、残像領域を転々と彷徨い、今に至る。 ウォーハイドラの操縦経験はあまりないものの、その射撃の腕は健在で、 偶然同じミッションでその技術を見て感心したルート・ロックサイドが現在押しかけ弟子のようになっている。 生体センサーレベルの聴力は日常生活では不便なことも多く、ある程度音を遮断するために戦闘時以外はほんとどヘッドホンを着用している。 音を利用した狙撃は、かなりの集中力が必要で、頭痛や発熱も伴うため乱用はできないようだ。 前述のように音に敏感なため、基本的に静寂を好むが人との会話が嫌いというわけでもなく、よっぽど声が大きくなければ普通に対応する。 趣味は、電磁波の強い時に稀にラジオに混戦してくる残像領域外の音楽を聴くこと。パーツにも気に入った曲の名前を好んでつけている。 性格は、おとなしめで物静かだが、享楽的でもあり、美味しいお酒や食べ物などには弱い。 また複数の『ボーイフレンド』がいるようだが、これは『誰かの心臓の音を聴いていないと安心して眠れないから。ただそれだけ』ということらしい。 スーツの前を大きく開いているのも、胸が苦しいから以外の理由は特にない。 ◇WH『フリートウッド』 ネリーの駆る、コバルトブルーに塗られたウォーハイドラ。 遠距離での撃ち合いを重視して組まれており、分厚い装甲と重火器による弾幕で敵を圧倒するスタイルを得意とする。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
|
|
1 | 素材 | 限界機動プラン30 [30/突撃態勢/---] 特殊B[280] [素材] |
▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 素材 | 自動修復装置30 [30/AP回復/---] 特殊B[280] [素材] |
▼詳細 |
3 | 中多脚A | 中多脚A設計書 [29/耐電/---] 特殊B[260] [設計書] |
▼詳細 |
4 | 軽タンクA | BlueMagpie [26/旋回/旋回] 機動[352] AP[1959] 旋回速度[1286] 防御属性[火炎] 防御値[634] 貯水量[412] 積載量[4400] 消費EN[317] 金額[1027] 重量[1800] [タンク] *作者* |
▼詳細 |
5 | --- | --- | --- |
6 | 腕部A | 可変装甲腕「イン・ジーズ・アームズ」 [29/重変形/変形]《装備:11》 | ▼詳細 |
7 | 操縦棺A | 誘発性重棺「ローリングインザディープ」 [25/誘発/誘発] | ▼詳細 |
8 | --- | --- | --- |
9 | 飛行ユニットB | マルグレーテの『足枷』 [20/旋回/旋回]《装備:5》 | ▼詳細 |
10 | --- | --- | --- |
11 | ウィルスB | 幻想侵蝕胞子「イージーラヴァー」 [28/機動/機動] 培養[9] 特殊B[397] 旋回速度[597] 防御属性[霊障] 防御値[102] 貯水量[101] 噴霧量[9] 武器属性[ウィルス付与] 消費EN[612] 金額[408] 重量[500] [培養装置] *作者* |
▼詳細 |
12 | 砲塔A | 回転砲散機構『ユースピンミーラウンド』 [24/誘発/誘発] | ▼詳細 |
13 | 腕部A | 腕部A設計書 [20/出力/---] 特殊B[80] [設計書] |
▼詳細 |
14 | --- | --- | --- |
15 | FCSB | 試製装甲FCSB-0 [25/装甲/誘発]《装備:8》 | ▼詳細 |
16 | 腕部A | 神速隻腕『プレイスインユアハート』 [27/機動/重変形]《装備:7》 | ▼詳細 |
17 | --- | --- | --- |
18 | 榴弾砲A | MAHH-02-violent [28/重旋回/重旋回]《装備:10》 火力[2535] 発射数[3] 旋回速度[224] 防御属性[火炎] 防御値[499] 精度[337] 貯水量[101] 弾数[3] 武器属性[衝撃] 異常追加[5] 消費EN[34] 金額[475] 弾薬費[150] 重量[1424] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
19 | エンジンE | 〈屠龍〉 [28/重旋回/重旋回]《装備:9》 | ▼詳細 |
20 | エンジンB | 大霧清浄機「氾濫原」 [27/重変形/重変形]《装備:3》 | ▼詳細 |
21 | --- | --- | --- |
22 | 操縦棺A | 鴇のうすべに [27/重変形/重変形]《装備:1》 | ▼詳細 |
23 | 中多脚A | 中多脚A[霊障]『情熱のカンカン』 [28/重変形/重変形]《装備:2》 機動[339] 跳躍[89] AP[2294] 旋回速度[715] 防御属性[霊障] 防御値[408] 貯水量[299] 弾数[1] 積載量[4200] 消費EN[408] 金額[408] 重量[1312] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
24 | 電子装甲A | 試製高機動電子装甲A-0 [27/高機動/誘発]《装備:6》 | ▼詳細 |
25 | 照準障害誘発A | Imitation [23/誘発/耐物] | ▼詳細 |
26 | 照準障害誘発A | フレームショット [24/誘発/誘発]《装備:4》 | ▼詳細 |
27 | --- | --- | --- |
28 | --- | --- | --- |
29 | --- | --- | --- |
30 | --- | --- | --- |
レイン・ロックサイドのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……200!!
ネリー・アイシャムのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……300!!
リョウゴ=サクラバのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……400!!
ワジオン・ブランのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……500!!
ラスティ・ネイルのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……600!!