ENo.0005　パアム・ライザ

――――――さて。

「逃げられませんねえ」

パイルダーオンから数日。通信環境すらままならず、ハイドラ同士の通信にもノイズが走る。

遺跡探索は半ば放棄……されることは無く、むしろ、ドゥルガーを静止せんとハイドラライダー達は深部へと向かう。
ヒルコ教団が言うには「知識」がその中にあるようだが、正直、帰れないのでドゥルガーを止める方を優先したい。

「心配してますよね、多分」

今頃、後輩は連絡が取れなくなって再びワタワタしている頃だろうか。
絶対に逃げないと、誓ったばっかりだからあまり心配はしないだろうけど。

「――あ、留守電すら繋がりませんよね、これ」

そうなればいつもと様子が違うから、心配させてしまうかもしれない。ごめん。借金は返すから許して欲しい。

その時、深部へと続くエレベータの中、通信が響く。
耳を疑った。

「こ……」

こいつーー！！！
美味しい所を！美味しいシチュエーションで！！

それはさておき、ホットアイマスクは貰っておく。アレ気持ちいいんですよね。

@@@
それは大きな倉庫。―――ただし外部から何か引きちぎられたような跡がそこかしこに見て取れます。

外からひとまずの補修がされており、ハイドラの整備施設などが備え付けられているようです。

また、倉庫の脇には、油臭いパイプベッドが備え付けられたバラックが存在しており、時折、珈琲の香りが漂ってきます。
「……もうちょっと居住性高めましょうか。」



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・射撃特価ユニオンです。

・一応参加自由ですです。