ENo.0195　ココロ持つ機械『ドラーゲ』

発　Drage
宛　黄金さん

こちらドラーゲ、コレより通信開始、同時にパーツ転送開始。

今回のサンプルはミストエンジンタイプC……設計元はヒルコ教団。省スペースなエンジンとして開発された模様。省スペース化の代償として、出力が低いのが欠点。今回送るパーツはその出力を各パーツに効率よく送るための改造がされている模様。それでも出力不足は未解決。

メールを確認。『緊張しても気張るな、不安になっても気負うな』、記録。気張る、気負うという概念はまだ理解難航中の為、正しく活用できるかは不明。だが、参考にする。
戦績があるとはいえ、兵器時の情報を最大限動員しても、まだ実力不足なのが未だに問題。パーツを喜んでもらえているなら何より。琥珀さんも喜んでいるなら、今度は高機動仕様の脚部パーツでも探してみるべきだろうか？
伝言確認、スパロウさんとゼンさんにも伝達。どうしても、という場合は通信は可能の為、こういったメールにてやりとりするか、私を介すれば問題なし。
ドゥルガーに関しては……同じ兵器かつ、機械ではあるが……シンパシー、共感という意味で推測？　そういう意味ではあまり覚えないというのが実情。同じ兵器であるとはいえ……設計思想及び技術体系が違うせいと推測。機密は多かったものの……あそこまでコアシステムと思わしき何かに情報を与えていないのは異常。

それと、前回オーバーロードについての分析結果を伝送したが、送った時のファイルが解読不可。ちゃんと送れていたか確認求。

今回の通信は以上。これから、5年前にも戦った、『バイオコクーン』との戦闘に臨む。今回はそれなりの戦果を挙げたい所。
以上、Over。

追記
謎のおじさんと名乗る存在から、蒸気アイマスクを受領。声紋データより、87.28%でおそらくバルーナス氏、ではないかと推測。私にはあっても仕方のないものなので、こちらもパーツ転送する。使えるの……だろうか？
同時にデスケル重工の存在を確認、暗躍中の模様。情報がわかれば次回追記する。

移動型ガレージ。
この手の機種は本来、フリーランサーの稼ぎでは手が届きにくいとされている。
設備も上質な品が揃っており、これを調達するための金の流れに妙なものを感じるかもしれない。