ENo.0311　セティア＝ラムサス

《？？？》


「… … そうか、アイツは元々『こちら側』じゃなかったんだな」


機体を休ませつつ、携帯端末と睨めっこしながら呟く。
仮に『後輩』が彼と接触を図ったとしても、問題はないだろう…

少なくとも、信頼する『彼女』がその手綱を握っている限りにおいては。


「しっかし、ホントきな臭ぇなァ…
またぞろややっこしい事になってるじゃねぇか。それどころか…」


この残像領域は、その名の通り… …
一つの巨大な残像という説も浮かび上があがってすらいる。


「なんだァ…
そんなら俺は、大きな夢に囚われた犠牲者ってか？
『俺』がそのまんまの実体なら、どこにも行けず消えちまう事になるのか。
そりゃ、何ともな話だな？」


自身だけならいい、それ所か…

「アイツのやってきた事も、全部オジャンってか？
そいつは頂けねぇよ、なかった事にしちゃいけねぇ」

改めて、決意を固める。


「この竜騎士が、力になってやらねぇとな。
そう決めたんだ、何の心配もなくなるまではそうしてやるってな…

頼むぜ… お前も力を貸してくれ、兄弟」


休憩は、今は終わり。
再び、霧のエンジンへと火を入れた。




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《日誌-６》 セティア・ラムサス 記



… …　な … な、な…

… 何とか、生き残れました…　やったぁ…！！


やっぱりこのセッティングで、正解だったのかも。いぇい！


… けれど…

やっぱり、私がランカーだなんて…
一夜限りの夢だったんですね… トホホ。


あ、いやー… それはそれでとても気が楽なので良いのですけど… ね。


うーん… でも変ですねー…？


確か、もっと撃墜出来ていた様な気がするんですけど…
そうでもなかった…？

いいんですけど、ね…（ｼｮﾝﾎﾞﾘ）


変といえばもう一つ。


確かに販売履歴があった様に思えたのですが
キレイサッパリ無くなっていて？

あった気がした…　というより、記憶違いはないと思うんだけど…


変、だなぁ… うぅん…？


そういう事もあるのかもですね、バグ的な…？


そういえば、変というか妙というか…
たまに届く『霊障見舞い』ってお金は何なんでしょう…？？

この世界のスポンサーの風習なんだと思ってましたけど、謎です…

確か、不可解な事が起こった際に支払われるんでしたっけ…


ホント、この世界は謎ばかりです…


大体そもそも霊障って何だろう、科学的に解明出来ないんでしょうか…？



それはそうと、今回の戦場には… 出るんですよね…　『アレ』が。

デバ…　出刃包丁…　違う、出歯亀？


… 違いましたね、デバステイター。


アレに対抗するには、一筋縄ではいかない事は確実です。


だから、見ていて下さい…！

私の… 『特殊設定』…！！


これなら、万が一があっても何とかなります…

損害は膨れ上がるけれど、仕方ない…！


やってやるです！　がんばるです…！！


…　私のキャラが不安定気味なのは、精神的に安定しないからなのです。
たぶん。


怖いです…　けれど！

やぁぁぁってやります！　です！！



… えっと… …

とりあえず、フリューゼェンのセッティング… してきますね…？

移動型ガレージ。
この手の機種は本来、フリーランサーの稼ぎでは手が届きにくいとされている。
設備も上質な品が揃っており、これを調達するための金の流れに妙なものを感じるかもしれない。