ENo.0081　CODE NAME - H∧L

　
　
いつもの目覚め。いつもの同僚たち。

いつもと変わらぬ日常を送るはずだった日。

ゆったりした休日に、皆で集まってわいわいと。

今日は、そのいつもよりちょっぴり楽しい日。


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『バーベキュー』。

まさか、こっちに来てからやることになるなんて。

ユニオンの同僚達がいつの間にか集まった勢いかな。

同僚と一緒に肉や野菜を焼いてつつき、
時折酒を嗜む程度に飲みながら
他愛もない話をしては、笑ったり笑われたりした。

何故だかエマさんに強めのカクテル渡されたけども、
まあ、心地いい酔い方したからよしとして……。

……BBQも終わった後に、
少しずつお酒を飲みながら夜更かし。

特段、気になるような話はしなかったけども
和気あいあいとしたこの雰囲気は嫌じゃない。

そんなこんなで、酒の勢いなのかもしれないけど
ストラフさんにじゃれつかれて参った。

いや、君女の子でしょ……！
何なのさ、あの抱き付き方！
後ろから腕回してきて、その、嫌じゃないけれど……！

まったく、心臓に悪かったよ……本当に。


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「こんにちは！先日のBBQは盛況でしたね！
屋上でやったから匂いがいい感じに販促になって……コホン」

「それはそれとして、今回そこそこ話が重要なので支部長さんとも通信を繋いであります。ロドさ〜ん！（ﾎﾟﾁｯ）」

宿禰がリモコンを操作すると、ディスプレイ上に支部長室との通信が映し出された。
ぼさぼさの白髪、くたびれた白衣の男が口を開く。

「支部長兼医療担当のロドだ。療養は足りたか？本当はもう少し身体を休ませた方がいいんだが、セクション攻略は待ってくれないからな」

「ファティマ嬢の件は問題ない、自由……ってほど自由は保証できないが、ここはそこまでデカい企業でもないからな。大まかな行動方針以外はライダーの自主性に任せてる」
「ファティマ嬢のような索敵機が主戦場にいてくれれば助かるやつもいるだろう」

「居留守……というか匿う話も問題ないだろう。わけアリのハイドラライダーは少なくない、きっちり契約もしてるから向こうさんが来てもなんとかなるだろう」
「それ以前にお節介な野郎どもが黙ってないだろうしな」

不敵に笑う。

「そっちのジュネリアさんはファティマ嬢の僚機だったか？社員が世話になってるし、手伝える範囲なら手を貸すが、……まず要件を教えてもらおうか」