ENo.0268　白土ルネ

「叩き潰せ、ゼ八號ーッ！！！！」
怪ロボットの胴体が真っ二つに割れ、操縦席が露になる。
「おのれゼ八號！！！ぐ、火が……ここまでか！」
「■■■の救いよ、万民にあれ……！！」
爆炎がその機体全てを包み、爆風を受けても。
道連れを図ったものの、跡形もなく消えた機動座像・ミラリアルと対照的に全くの無傷で。
ゼ八號は、遺跡の入り口で受けた襲撃を退けたのだ。

そう、遺跡である。
コロッセオを出て遺跡へ。
フェアメッサーは驚くほど簡単に許可を出した。
曰く、状況が変わった、と。

それは真実なのだろう、先程の襲撃はあまりにもタイミングが良すぎる。
これまでと同様。ゼ八號を狙う敵がこの残像領域にも存在し、居所を掴まれたのだろう。
国連機関として公に活動していた頃と同じだけのバックアップは望めない。
コロッセオの敵方を全て刺客にされるなどしたら…充分考えられることだ。

であるならば、より混沌とした状況へ赴き、敵方を撹乱する。
各勢力の思惑渦巻く遺跡であれば、身を守るための破壊活動にもとやかく言われないだろう。
白土ルネはそういったリスクある手を取るのに躊躇はしないのだ。

そして。
「父さん…ボクにはまだ、わかりません。
あなたが何をしようとしているのか。何をしようとしたのか。」
白土博士からの通信が、遺跡よりもたらされたのである。
それはフェイクかもしれない。罠かもしれない。
だが、行かねばならない。
数年前、ゼ八號が目覚めるとともに地上から消滅した基地にて消息を絶った博士が。
もしこの残像領域に居るのだとしたら？

託された力の意味を、そして博士の真意を知らなければならない。
デストロイ・ザ・ドゥルガー。
その狂騒の中に飛び込むとしても。

民間練大隊Division:Dは禁忌戦争後に高まるウォーハイドラとライダー需要から設立された
軍事教育と目的とした民間軍事会社です。

教練を受ける資格はライセンスの所有
また教練を行う資格もライセンスの所有です。

また教育をうけたライダーに仕事を斡旋することも業務に含まれており
現在は訓練及び実地訓練、そして遺跡への威力調査及び収集を目的としています。

尚、現在探査の都合上いくつかの地上艦艇が派遣作戦指揮所となっています。
業務上全て公示されているわけではありませんが【ラングレー】【Ａヒッパー】【インディアナポリス】の所有を公表しています。

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※現在は制御訓練特化ユニオンです。