ENo.0147　フェティヤ・クェリフィート

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ヒトが死んだら、その後はどうなるのか。

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この霧のセカイ……ザンゾーリョーイキだっけ？それは魔王が作ったセカイらしい。
おれにはよくわかんないけど……おれは、いったいどうなってるんだろう？

おれはここに来る直前に、ちょうどガケから落っこちた。
あんなに高いところで足を滑らすのは初めてだったし、落ちた後、目を覚ました場所はココだった。
おれは、もしかしたらもう死んでるのかもしれない！……なんて。


モーヴェは俺のことをよく気にしてくれる。カレーとか、メシもくれるし、おれはモーヴェのことがスキだ。
同じ歳くらいの男友達、ここにくるマエはいなかったからな！
友達〜……って言ったって、ヘンのだったし。おれよりなんでも出来て、底抜けにゲンキで、いつもずっと先を見てる赤くてヘンなやつ。
……正直、うらやましかった。

もし……もしもだけど、おれが死んじゃっても……もう死んじゃってても。モーヴェとまた会えるといいな。
イタイのはヤだし、死ぬのはすごくコワイけど……まだやりたいことはたっくさんあるんだ、ユウレイにだってなんだってなってやるし、そのカクゴはできた。
……なんか怒られちゃいそうだ。へへ。
それににいちゃんだからな。オトートに心配かけてちゃダメダメだ。

……そういやモーヴェ、なんでおれのことをにいちゃんって言うんだろう？


明日も頑張ろう。

壊れてしまった、もはや時代遅れ、彼氏にフラれた腹いせ。
あれこれの理由で積もったジャンク品の山の中。
打ち捨てられたようで、実はとても手入れの行き届いた三段櫂船型ハイドラが……無い。何処かへ消えてしまったかのようだ。
ある一人の幽霊が、それについて聞かれるとニヤリと笑う。




「どこだと思う？メテルカならわかんじゃねえかな。」