ENo.0147　フェティヤ・クェリフィート

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(変わっていく)

(もう、もとには戻れない)



(あともどりの道など、最初から存在しない)

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……生体電池手術…………とかいうのをやった。
理由はそんなにない。エンジンが、シュツリョクがたりないだけ。
でも……なぜか、やらなきゃいけないような気がしたんだ。

きもちわるい。もう手術は終わったはずなのに、体の中がグルグル回ってる。
ガイケンは確かにおれなのに、ナカミがそうじゃないみたいな。アークティカの席に座ったら、確かにおれはエネルギーとかいうのになっていた。
……大分、はやくなった。


……かあさんがこれを聞いたら、どう思うかな。
とうさんがこれを聞いたら。
かあさんは無言で飯抜きにしてくるだろうし、とうさんは泣いちゃうのかな。

モーヴェに言うのは……まだ考えてる。
ここじゃアタリマエなのかもしれないけど、センパイのモーヴェにはそんなに大事なことじゃないのかもしれないけど。
ココロのジュンビができてなかった。……怒られないといいな。

明日も頑張ろう。

壊れてしまった、もはや時代遅れ、彼氏にフラれた腹いせ。
あれこれの理由で積もったジャンク品の山の中。
打ち捨てられたようで、実はとても手入れの行き届いた三段櫂船型ハイドラが一機。
ある一人の幽霊が、そこで暮らしているのだ。


「分かった。オレ、料理下手じゃないんだ。

雑なんだな」