第10週目 Lloydの一週間
◆日記
※Eno46の続き。そちらを先に読め
「………………そう」
間違いようの無い部分を答えたつもりだった。長い間を置いて漏れ出た掠れ声は実に弱々しかった。
ファティマの怒気は完全に失せていた。酷く落胆しているように思えた。ファティマが再び口を開くまでは、先の応答よりも更に長い間が開いた。
「わたしね、手紙をもらったとき、レッドさんが特別扱いしたと思って、嬉しかったの。
嬉しかったからこそ、レッドさんと再会したときに、ジルさんが隣に座っていたのが嫌だった」
「うん」
「抱きついたときも、ジルさんのいる前で手紙って言っちゃったのが嫌だった。
だってこれはふたりだけの秘密にしておきたかったし、ジュネリアさんにももらったこと話してないもん」
「そうなのか」
俯いたファティマの頬を伝う液体の出処が瞼の端であることに気づいていた。朴念仁極まりない男にもようやくわかりかけてきていた。
「わたし、レッドさんの隣に座れる存在になりたかった。レッドさんの特別になりたかった」
つまり、ファティマは。男にとってのジルと等しく在りたかった。いや、男がジルを置いたその位置に、自分が在りたいと願っていた。そう思わせたのは誰なのか。
「……最近気づいたの、わたし、レッドさんに恋してたんだって」
ファティマが膝の上で握る拳にぱたぱたと涙が落ちていた。震える声は徐々に強いものへと変わっていた。
「好きだけど!ジルさんとの関係も崩したくないの!だから、わたしは恋人にはなれない……」
一際語気を荒げた後、項垂れたままの首を隠すほど持ち上がっていた肩がするりと落ちた。辛うじて、そうか、と口を挟めた。どうして自分はこうもなにかにつけて迷惑をかけるのだろうかと腹立たしくて仕方なかった。
「なれない、から……それとは違う関係になりたい」
鼻を啜りながら掠れる声でファティマは結んだ。男は眉間を揉んだまま天井を見上げた。瞼越しに照明の光を感じている。光の輪が自身を罵倒しているようだった。少し気分が楽になった。
「恋人か。わからないな。誰かを欲しいと思うことも、俺には未だにうまく噛み砕けない。
その単語の意味だって、この間読んだ娯楽本で見つけて辞書で紐解いたくらいだった」
口を突いて出た声はぼんやりとしたものだった。目を開けば瞼の防護を失った橙がかった白光が網膜に焼き付けられる。現実というものに向き合うには悪くない刺激であった。霞んだ視界の端ではファティマが目を見開いて絶句していた。
「ただ、うん。君の指摘する通りだと思う。俺が適切な言葉を理解していなかっただけで。
誰か一人というものを指すなら、俺はジルに対してその恋人にあたるものを抱いていると思う」
はっきりと向き合えば、びくりと震えたファティマの目元が赤かった。顎へと伝いかけてた涙が垂れる前に指の背中で拭ってやった。どうにも新しそうな服を濡らしてしまうのは忍びなかった。
「俺はこの通り人が感情に基づいて求めるものに疎いから……迷惑をかけた。ごめん。
君の好意に報いる術を知らないんだ。だけど、君の好意を無碍にしたくないとも思う。
君には全く及ばないにせよ、俺も君にいい印象を抱いている、と思う。
だから、君が何か別の形での結び付きを求めるなら、なるたけ応じたいと思う」
確かめるようにゆっくりと、自分の考えを口にした。むしろ泣き言に近かった。ジルの苦笑が頭を過った。喉が酷く苦しく感じられた。この言動が何を齎すか想像するだに恐ろしかった。視界には音の聞こえてきそうなほど大粒の涙を零したファティマがいた。締め付けられるような喉の痛みは更に激しくなった。その表情が悲痛なものばかりではないことに気づいた瞬間、随分と楽になった。自分が疎ましくて仕方がなかった。
「レッド、さん」
「うん」
裏返りかけた掠れ声と共に、ファティマが腕を伸ばしてきた。男の腕に巻き付くように抱きつき、肩の辺りに頭を押し付けてくる。
「わたしの、おにいちゃんになってください」
「兄か」
「うん。優しくて、頼れるおにいちゃん」
半ばおうむ返しのように応じながら、困惑に近いものを抱いていた。男にはわからないものだった。そうかもしれない者がいなかったわけではない。だが、自分と同じように戦闘要員として運用されているものを、この少女が求めているわけではないとは流石に理解できた。結局正直に口にすることにした。
「すまない。よくわからないんだ。
俺がわかることと言えば、人の苦しめ方と殺し方くらいだ。君も身を以て知ったように。
だから、自信は無い」
空いた方の手でファティマの白い頭を慎重にかき分ける。そういえば、色合は今の自分、つまりレッドとしてファティマと出会った時の自分のものとよく似ている。類似点。帰属意識。それらの山積の末の何か。信頼をおけるもの。そこが彼女の落とし所なのだろう。頭の中では無責任な自身がこちらを見て嘲笑っていた。お前にできるわけないよな。そいつの言う通りであった。全く言葉通りに自信が無かった。
「ただ、そうすることに吝かではないよ。うん、そうしたいと思う。君が嫌でなければ」
全く卑怯な振る舞いだった。打開策を何一つ打ち立てられず、言われるがままに、実現可能かどうかの判断もつかないまま事実だけを並べ立てて相手に応じる。それによって生じる問題の想像もついていない。責任の取り方として最悪の手法だった。
ファティマは男の長袖に包まれた腕に絡みついたまま、生地に涙を吸わせていた。遠くなりかけていた、両親の手が自身の頭を撫でる感触を思い出しているのだった。
「あり……がと……」
いくらかの間、二人は互いにその所作を続けていた。男もファティマが振り絞った勇気に見合う動揺を鎮めるに足る時間が必要だろうと考えていた。
やがて、ファティマは顔を男の腕に押し付けたまま口を開いた。
「レッドさん、は……生きてる、よね……既に死んでる、って、わけじゃ、ないよね……?」
「うん。少なくとも今は。いや、どうなんだろう」
自分で口にしてから、不適切であったかもしれないと気づく。自棄に近い気分だった。
「ちゃんと伝えておこうと思う。レッド・リーザリーは死んだ。
今生きている俺が何なのか、何故生きていられるのかは俺自身よくわかっていない。
でも、レッドであったことも、それ以前もよく覚えている。俺にとってはそれが全てだ」
ファティマがびくりとした気がしたが、そのまま続けた。
「インセイリー。リー・イン。レッド。今ではロイドと呼ばれてる。
最後以外は皆、公には死んだことになっている。でも、俺にとっては重要な記憶だ」
結局のところ、彼にとっては名前などどうでもいいものだった。今ならば素直にそう断言できる。自分が何に生かされてきたか、どう生きていたいのかを知るがゆえに。ぼんやりと目を閉じて、言葉を探すようにして重ねた。
「でも、ファティマ。君に助けを求めたのは俺だし、君の働きに助けられているのも俺だ。
だから、君がレッドと呼ぶならそれはいい。レッドは今生きている。一度死んだが、生きている」
「……うん」
「面倒な話ばかりで申し訳ない。公の場ではロイドと呼んでくれると助かる」
「わかった。知らない人がいる、ときは、ロイドさん、って呼ぶね」
ファティマとしてもそれで構わなかった。いつもレッドと呼べないのは嫌だったが、長袖の生地越しに感じる体温と脈動の前ではそんなものはどうでも良かった。自分の想う人はここで生きている。そう断言してくれた。それだけで良かった。自分の想いは虚像に死者の面影を求め焦がれる虚しいものではなかったのだから。
顔を上げて片腕を離し、すぐ上から覗き込んでいたレッドの白い長髪を撫でる。わたしと同じ色。両親と同じ色。全くの他人。だけど、思い出の両親と同じくらい近くにある。
そのままファティマは気が済むまで、涙を流し続けていた。レッドの体温と脈動と手が頭に触れる感触に全てを預けていた。
†
※ユニオン説明文に続く※
「………………そう」
間違いようの無い部分を答えたつもりだった。長い間を置いて漏れ出た掠れ声は実に弱々しかった。
ファティマの怒気は完全に失せていた。酷く落胆しているように思えた。ファティマが再び口を開くまでは、先の応答よりも更に長い間が開いた。
「わたしね、手紙をもらったとき、レッドさんが特別扱いしたと思って、嬉しかったの。
嬉しかったからこそ、レッドさんと再会したときに、ジルさんが隣に座っていたのが嫌だった」
「うん」
「抱きついたときも、ジルさんのいる前で手紙って言っちゃったのが嫌だった。
だってこれはふたりだけの秘密にしておきたかったし、ジュネリアさんにももらったこと話してないもん」
「そうなのか」
俯いたファティマの頬を伝う液体の出処が瞼の端であることに気づいていた。朴念仁極まりない男にもようやくわかりかけてきていた。
「わたし、レッドさんの隣に座れる存在になりたかった。レッドさんの特別になりたかった」
つまり、ファティマは。男にとってのジルと等しく在りたかった。いや、男がジルを置いたその位置に、自分が在りたいと願っていた。そう思わせたのは誰なのか。
「……最近気づいたの、わたし、レッドさんに恋してたんだって」
ファティマが膝の上で握る拳にぱたぱたと涙が落ちていた。震える声は徐々に強いものへと変わっていた。
「好きだけど!ジルさんとの関係も崩したくないの!だから、わたしは恋人にはなれない……」
一際語気を荒げた後、項垂れたままの首を隠すほど持ち上がっていた肩がするりと落ちた。辛うじて、そうか、と口を挟めた。どうして自分はこうもなにかにつけて迷惑をかけるのだろうかと腹立たしくて仕方なかった。
「なれない、から……それとは違う関係になりたい」
鼻を啜りながら掠れる声でファティマは結んだ。男は眉間を揉んだまま天井を見上げた。瞼越しに照明の光を感じている。光の輪が自身を罵倒しているようだった。少し気分が楽になった。
「恋人か。わからないな。誰かを欲しいと思うことも、俺には未だにうまく噛み砕けない。
その単語の意味だって、この間読んだ娯楽本で見つけて辞書で紐解いたくらいだった」
口を突いて出た声はぼんやりとしたものだった。目を開けば瞼の防護を失った橙がかった白光が網膜に焼き付けられる。現実というものに向き合うには悪くない刺激であった。霞んだ視界の端ではファティマが目を見開いて絶句していた。
「ただ、うん。君の指摘する通りだと思う。俺が適切な言葉を理解していなかっただけで。
誰か一人というものを指すなら、俺はジルに対してその恋人にあたるものを抱いていると思う」
はっきりと向き合えば、びくりと震えたファティマの目元が赤かった。顎へと伝いかけてた涙が垂れる前に指の背中で拭ってやった。どうにも新しそうな服を濡らしてしまうのは忍びなかった。
「俺はこの通り人が感情に基づいて求めるものに疎いから……迷惑をかけた。ごめん。
君の好意に報いる術を知らないんだ。だけど、君の好意を無碍にしたくないとも思う。
君には全く及ばないにせよ、俺も君にいい印象を抱いている、と思う。
だから、君が何か別の形での結び付きを求めるなら、なるたけ応じたいと思う」
確かめるようにゆっくりと、自分の考えを口にした。むしろ泣き言に近かった。ジルの苦笑が頭を過った。喉が酷く苦しく感じられた。この言動が何を齎すか想像するだに恐ろしかった。視界には音の聞こえてきそうなほど大粒の涙を零したファティマがいた。締め付けられるような喉の痛みは更に激しくなった。その表情が悲痛なものばかりではないことに気づいた瞬間、随分と楽になった。自分が疎ましくて仕方がなかった。
「レッド、さん」
「うん」
裏返りかけた掠れ声と共に、ファティマが腕を伸ばしてきた。男の腕に巻き付くように抱きつき、肩の辺りに頭を押し付けてくる。
「わたしの、おにいちゃんになってください」
「兄か」
「うん。優しくて、頼れるおにいちゃん」
半ばおうむ返しのように応じながら、困惑に近いものを抱いていた。男にはわからないものだった。そうかもしれない者がいなかったわけではない。だが、自分と同じように戦闘要員として運用されているものを、この少女が求めているわけではないとは流石に理解できた。結局正直に口にすることにした。
「すまない。よくわからないんだ。
俺がわかることと言えば、人の苦しめ方と殺し方くらいだ。君も身を以て知ったように。
だから、自信は無い」
空いた方の手でファティマの白い頭を慎重にかき分ける。そういえば、色合は今の自分、つまりレッドとしてファティマと出会った時の自分のものとよく似ている。類似点。帰属意識。それらの山積の末の何か。信頼をおけるもの。そこが彼女の落とし所なのだろう。頭の中では無責任な自身がこちらを見て嘲笑っていた。お前にできるわけないよな。そいつの言う通りであった。全く言葉通りに自信が無かった。
「ただ、そうすることに吝かではないよ。うん、そうしたいと思う。君が嫌でなければ」
全く卑怯な振る舞いだった。打開策を何一つ打ち立てられず、言われるがままに、実現可能かどうかの判断もつかないまま事実だけを並べ立てて相手に応じる。それによって生じる問題の想像もついていない。責任の取り方として最悪の手法だった。
ファティマは男の長袖に包まれた腕に絡みついたまま、生地に涙を吸わせていた。遠くなりかけていた、両親の手が自身の頭を撫でる感触を思い出しているのだった。
「あり……がと……」
いくらかの間、二人は互いにその所作を続けていた。男もファティマが振り絞った勇気に見合う動揺を鎮めるに足る時間が必要だろうと考えていた。
やがて、ファティマは顔を男の腕に押し付けたまま口を開いた。
「レッドさん、は……生きてる、よね……既に死んでる、って、わけじゃ、ないよね……?」
「うん。少なくとも今は。いや、どうなんだろう」
自分で口にしてから、不適切であったかもしれないと気づく。自棄に近い気分だった。
「ちゃんと伝えておこうと思う。レッド・リーザリーは死んだ。
今生きている俺が何なのか、何故生きていられるのかは俺自身よくわかっていない。
でも、レッドであったことも、それ以前もよく覚えている。俺にとってはそれが全てだ」
ファティマがびくりとした気がしたが、そのまま続けた。
「インセイリー。リー・イン。レッド。今ではロイドと呼ばれてる。
最後以外は皆、公には死んだことになっている。でも、俺にとっては重要な記憶だ」
結局のところ、彼にとっては名前などどうでもいいものだった。今ならば素直にそう断言できる。自分が何に生かされてきたか、どう生きていたいのかを知るがゆえに。ぼんやりと目を閉じて、言葉を探すようにして重ねた。
「でも、ファティマ。君に助けを求めたのは俺だし、君の働きに助けられているのも俺だ。
だから、君がレッドと呼ぶならそれはいい。レッドは今生きている。一度死んだが、生きている」
「……うん」
「面倒な話ばかりで申し訳ない。公の場ではロイドと呼んでくれると助かる」
「わかった。知らない人がいる、ときは、ロイドさん、って呼ぶね」
ファティマとしてもそれで構わなかった。いつもレッドと呼べないのは嫌だったが、長袖の生地越しに感じる体温と脈動の前ではそんなものはどうでも良かった。自分の想う人はここで生きている。そう断言してくれた。それだけで良かった。自分の想いは虚像に死者の面影を求め焦がれる虚しいものではなかったのだから。
顔を上げて片腕を離し、すぐ上から覗き込んでいたレッドの白い長髪を撫でる。わたしと同じ色。両親と同じ色。全くの他人。だけど、思い出の両親と同じくらい近くにある。
そのままファティマは気が済むまで、涙を流し続けていた。レッドの体温と脈動と手が頭に触れる感触に全てを預けていた。
†
※ユニオン説明文に続く※
NEWS
本日のニュースですセクション攻略の続報が入ってまいりました
セクション・5の先に続いていたのは、長い長いエレベータです
遺跡巨人最下層に何があるのか、何を目にするのか
我々は待つしかできないのでしょうか
(巨大な円柱型エレベーターの動画)
(ハイドラ大隊を乗せたフロアが、ゆっくりと下に降りていく)
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「……エンサイクロペディア・ドゥルガー。それは、ドゥルガーの記憶の名だ」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「ドゥルガーは魔王領域と対話するために、魔王のあらゆる知識を学んだ」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「すべてが、エンサイクロペディア・ドゥルガー。その中にある」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「『時世神』、整備は良好だ。待っていろ、もうすぐだ」 |
????? 「もしもし、私だ。元気でやっているかな? まぁ、君のことだ。心配いらない、ということだな」 |
????? 「フーーーーーッ、水臭いことだな。遠慮はいらない、ということだ」 |
????? 「メールボックスを見たまえ。蒸気アイマスクが君のオフィスに発送中のはずだ。楽しむがいい。アディオス!」 |
◆訓練
適性の訓練をしました適性が81上昇した
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
◆作製
作成時発動! 減圧!! 消費EN量を -99 修正!!
作成時発動! 減圧!! 消費EN量を -86 修正!!
コンデンサー33とコンデンサー33を素材にしてGREYWOLFを作製した!!
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1にAberrationAstrayを装備した
脚部2にハイマットフルバーストを装備した
スロット3にクゥル・ツテクの『エス』を装備した
スロット4にUNLEASHEDFIREを装備した
スロット5にzawerzdrr【無繋呪肢体】を装備した
スロット6にCRUELCIRCUMSTANCEを装備した
スロット7にUNLEASHEDFIRE-Ⅱを装備した
スロット8にUNLEASHEDFIREを装備した
スロット9にCRUELCIRCUMSTANCEを装備した
スロット10にCRUELCIRCUMSTANCEを装備した
スロット11に複製試作偽肢『アガトラム』Mk.Iを装備した
◆僚機設定
ジル・スチュアートとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションB
ユニオン活動
毛皮の無い灰狼の活動記録
随分と長い間そうしていた。
そろそろ食事を摂らないかと男の方から切り出した。何かあれば作ると言うとファティマはいたく喜んだが、食材も調理器具類も男の要求水準を割っていた。外食で済ませるか、邪魔になるかもしれないが必要なものを買ってきて作るかを選ぶ必要があった。ファティマは物怖じしつつも後者が良いと言った。遠慮はしなくていいと言うと顔を赤くして微笑んだ。
二人で連れ立ち、外へ繰り出した。霧は濃くなっていたが、雨はまだ降りそうもなかった。寒くはないか、と聞いてもファティマは妙に嬉しそうに首を振るばかりだった。肉食も平気だというので、手間と時間を考えソテーとスープを作ることにした。いくつかの店を梯子し調理器具も皿も最低限困らない程度のものは揃った。男の提案や手にとってあれこれと喋る様に、ファティマは実に素直な微笑みと共に頷いた(しかし非成形の生肉の値段には目を剥いていた)。
結局、戻った頃には既に濃霧の上に何の光源も認められない時間になっていた。ファティマは果物ナイフ程の寸詰まりの厚手のナイフで食材を切り分ける男を訝しんだ。この体になってから、刃渡りの長い刃物が持てなくなったんだと告げると酷く辛そうな顔をしたが、男が厭らしい笑みを浮かべ人参を手刀で縦に両断すると真顔で閉口した。便利だろう、とからから笑うと、ファティマもつられて明るさを取り戻した。
簡単な食事をファティマは実に旨そうに平らげた。男としては気が遠くなるなるほどの絶賛を受けながら、食事はできるだけいいものを摂るようにと嗜めた。俯瞰してみれば、一人暮らしの妹の元を訪れた歳の離れた兄に見えなくもない光景だった。奇妙で歪であったが、少なくともファティマは表情に満ち足りたものを表していた。
†
ファティマがシャワーを浴びたところで(ピンク色の過ごしやすそうな寝間着の上下に着替えていた)、先程寄り道して購入しておいたハーブティーを供した。リラックス効果があるとされる複数種の茶葉が効いたのか、男が体を流して戻った頃にはファティマはひどく安らいだ表情で茫洋としていた。
「疲れたろう。横になった方がいいんじゃないか?」
「うん……でも、もったいないし」
何が、と聞き返す程男も鈍くなかった。強いて就寝を促すには後ろめたさが過ぎた。
「でも、レッドさんがそういうなら」
立ち上がり、少し体を伸ばして微笑んだ。歳相応のはっとするような穏やかな笑顔だった。男はほっとしながら入れ替わりにソファに腰を下ろした。
「レッドさん、おやすみなさい」
「おやすみ、ファティマ」
ファティマが寝室へと消えてから、男は端末を用いてあれこれと雑事に時間を割いていた。茶を飲み、膨大なニュースに目を通し、そうこうしているうちに寝室に続く扉が徐に開いた。
「あれ、どうかしたのかい」
「…………あの……レッドさん、こっち来て」
出てきたファティマは、酷く言いづらそうに顔を赤らめてそう求めた。大変に弱る提案であった。ジルでさえ男に寝床を共にするよう誘うことは滅多に無かった。しかし、経験則は大きな効果が期待できることを伝えてもいた。
「いいよ」
結局応じることにした。自分がどんどん情けなく感じられていったが、とにかくファティマは嬉しそうにベッドに転がり込んだ。窓の外ではいつしか雨が降り始めていた。
†
一人用のベッドは流石に狭かった。しかしどうにもならないという程でもない。極力ファティマがゆったりスペースを取れるよう横向きに寝転んでいた。雨脚が強まってきたせいか、いくらか冷え込みが強くなっていた。もじもじと体を捩っていたファティマが少し震えたのが目についた。
「暖房を強くしておこうか」
「いや」
軽い気持ちでの提案に、思いがけず強い調子で返事が返ってきた。ファティマが男の方を向き、肌着の横腹の辺りをひしと掴んだ。
「いかないで……いっちゃ、やだ」
か細い、酷く不安そうな声だった。成程確かに暖房は本体のダイヤルで調節するものだから、ベッドを出なければどうすることもできない。軽く頷くと、ようやくほっとしたような顔になった。
離した肌着の上から腹を引き寄せるように軽く叩いてくる。まあ、道理ではあるよな。諦観にも近い気分でベッドの中央へと体を寄せた。ファティマはもぞもぞと毛布へと潜り込み、男の胸の辺りへと頭を擦り付けた。
ファティマは男の心臓の鼓動を聞いていた。じわりと感じる体温と耳元で鳴る規則正しい音は、男が生きていることを絶え間なく確認させ続けた。彼女にはそうする必要があった。両親を失い自身を喪失させられていた長い時間が、打ちのめされた外傷として癒やしを必要とさせていた。
ファティマは自然と男の体に腕を回して抱きついていた。おにいちゃん、と微かな声と共に、溜息のような安堵の呼気が漏れていた。手持ち無沙汰を覚えた男が背中を軽く擦ると安息感は更に増した。
そう時間を置かず、ファティマは微睡みのより深いところへと沈んでいった。両親を失って以来、初めて本当に安心して眠りに就いた。
†
翌朝、ファティマが目を覚ますのを待ってから男は動き出そうとした。失敗した。ファティマに巻き付かれ、その腹が小さく鳴り出すまで解放されることはなかった(男が努力を放棄したせいもあった)。
昨晩、マノ社の輸入食材を取り扱っている事業所で購入した幾つかのレトルトや缶詰を解き、極々簡単な朝食を用意した。保存状態も物もよく、男が賞賛するとファティマは自分の事のように喜んだ。
手早く食器を始末する男をファティマは酷く辛そうに見つめていた。敢えて気に留めないように努めた。どうすることもできないからだった。手伝いたい、と言い出した時は寧ろ男の方がほっとした。布巾を渡し、男が洗った皿を片端から磨いて仕舞ってもらった。
「それじゃあ、俺はそろそろ行くよ」
そう言って立ち上がった男に、ファティマは何か縋るような目を向けて言葉を探していた。男の方から言うべきことは何も無かったが、代わりにじっくりとファティマの言葉を待った。必要が無い今のうちに、急かさないで済むという互いにとっての贅沢を満喫しておくのも悪くないと思っていた。
「レッド、さん……前、食べさせてもらった、クッキー、あれ、また食べたいです」
「あれかい?そうだね、今度たっぷりと用意……ああいや、そうだね」
おずおずと言い出したファティマに頷きながら、内心の浅慮を恥じた。
「君が良ければ今度は一緒に買いに行こうか」
喜色を顔に広げて抱きついてきたファティマは、それが正答であったことを言外に示していた。男も安堵していた。少なくとも自分は学習を深められている。今日は昨日よりもましにできる。それで初めて、娘たちに負わせた苦しみに少しでも報いることができる。
†
結局、ジルの元へと戻ったのは昼を回った頃だった。
ただいま、という男の言葉に、ジルは実に暖かい笑顔でおかえり、と応じた。
「目的は達せた、と思う」
聞いて欲しい、という男の懇願を、ジルは内心を覗かせる事無く快く受け容れた。恋人ではなく兄、という下りについても愛想良く頷いた。寝床を共にした話については流石に一瞬表情が曇ったように見受けられたが、それだけだった。
「我儘だけれど、彼女の好意については無碍にしたくない、と思う。
彼女が協力を必要としているのも、うまくは言えないが理解できた」
「うんうん……リーもわかるようになってきたね」
「情けないばかりだけど。ただ、それ以上にずっと君のことを好いている」
ジルは動じなかった。男に自覚が無かっただけで、何度もそれを意味する言葉を聞いていた。ただ、男が直接的な表現で言及したことには意外の念があった。
「君のことが好きだ。他の誰よりも大事にしたいと思う。
君もそう思ってくれているとしたら、こんなに嬉しいことはない。
この通り、学の足りない未熟者で苦しめてばかりだけど、俺を恋人にして欲しい」
ジルの目が丸々と見開かれた。図々しい物言いはともかく、言っていることはジルにとって余りにも今更であった。ああでも。この人は本当に自分に自信が無いんだ。朴念仁であることも間違いない。であれば、至らぬ所は私が支えてやればいい。私だってこの人が大好きなのだから。
くすりと笑って、椅子で小さくなっている男の背中を抱き締めた。
「リーは、私にとってずっと前から恋人だよ。いつも支えてくれるやさしいひと。
いっつも私をもっと支えられるように、って頑張ってくれてる。その気持ちが、好き。
だから、これからも恋人として一緒にやっていこう?」
「……ありがとう。俺の力の限り努力するよ」
「あんまり無理はしないでね、リーが元気でいてくれた方がいいから」
余り期待はせずに付け加えた。ジルなりに重んじるところを表現したつもりだが、男が素直にその通りにできないであろうこともわかっていた。自分の我儘だって同じようなものだから、受け容れるのに苦労はなかった。
その夜、ジルは男の部屋の寝床に潜り込んできた。先日のそれとは違って、不機嫌そうな様子ではなかった。男も直ちに雑事を打ち切り、ジルが待つベッドへと潜り込んだ。試しに男の方からジルを抱きしめてみた。ここ数年の成長で身長差は大きく減じていたため、ちょうど胸板の上のあたりにジルの頭が収まった。ジルにしては珍しく、えへへ、と些かだらしのない笑いを漏らした。訳もわからず堪らなく愛らしく感じられた。男は胸に押し付けられるジルの頬の感触と顎先にさらさらと触れる赤い髪の感触を楽しみながら、少なくともこれは間違いじゃないな、と腹の中で己を嘲笑った。
そろそろ食事を摂らないかと男の方から切り出した。何かあれば作ると言うとファティマはいたく喜んだが、食材も調理器具類も男の要求水準を割っていた。外食で済ませるか、邪魔になるかもしれないが必要なものを買ってきて作るかを選ぶ必要があった。ファティマは物怖じしつつも後者が良いと言った。遠慮はしなくていいと言うと顔を赤くして微笑んだ。
二人で連れ立ち、外へ繰り出した。霧は濃くなっていたが、雨はまだ降りそうもなかった。寒くはないか、と聞いてもファティマは妙に嬉しそうに首を振るばかりだった。肉食も平気だというので、手間と時間を考えソテーとスープを作ることにした。いくつかの店を梯子し調理器具も皿も最低限困らない程度のものは揃った。男の提案や手にとってあれこれと喋る様に、ファティマは実に素直な微笑みと共に頷いた(しかし非成形の生肉の値段には目を剥いていた)。
結局、戻った頃には既に濃霧の上に何の光源も認められない時間になっていた。ファティマは果物ナイフ程の寸詰まりの厚手のナイフで食材を切り分ける男を訝しんだ。この体になってから、刃渡りの長い刃物が持てなくなったんだと告げると酷く辛そうな顔をしたが、男が厭らしい笑みを浮かべ人参を手刀で縦に両断すると真顔で閉口した。便利だろう、とからから笑うと、ファティマもつられて明るさを取り戻した。
簡単な食事をファティマは実に旨そうに平らげた。男としては気が遠くなるなるほどの絶賛を受けながら、食事はできるだけいいものを摂るようにと嗜めた。俯瞰してみれば、一人暮らしの妹の元を訪れた歳の離れた兄に見えなくもない光景だった。奇妙で歪であったが、少なくともファティマは表情に満ち足りたものを表していた。
†
ファティマがシャワーを浴びたところで(ピンク色の過ごしやすそうな寝間着の上下に着替えていた)、先程寄り道して購入しておいたハーブティーを供した。リラックス効果があるとされる複数種の茶葉が効いたのか、男が体を流して戻った頃にはファティマはひどく安らいだ表情で茫洋としていた。
「疲れたろう。横になった方がいいんじゃないか?」
「うん……でも、もったいないし」
何が、と聞き返す程男も鈍くなかった。強いて就寝を促すには後ろめたさが過ぎた。
「でも、レッドさんがそういうなら」
立ち上がり、少し体を伸ばして微笑んだ。歳相応のはっとするような穏やかな笑顔だった。男はほっとしながら入れ替わりにソファに腰を下ろした。
「レッドさん、おやすみなさい」
「おやすみ、ファティマ」
ファティマが寝室へと消えてから、男は端末を用いてあれこれと雑事に時間を割いていた。茶を飲み、膨大なニュースに目を通し、そうこうしているうちに寝室に続く扉が徐に開いた。
「あれ、どうかしたのかい」
「…………あの……レッドさん、こっち来て」
出てきたファティマは、酷く言いづらそうに顔を赤らめてそう求めた。大変に弱る提案であった。ジルでさえ男に寝床を共にするよう誘うことは滅多に無かった。しかし、経験則は大きな効果が期待できることを伝えてもいた。
「いいよ」
結局応じることにした。自分がどんどん情けなく感じられていったが、とにかくファティマは嬉しそうにベッドに転がり込んだ。窓の外ではいつしか雨が降り始めていた。
†
一人用のベッドは流石に狭かった。しかしどうにもならないという程でもない。極力ファティマがゆったりスペースを取れるよう横向きに寝転んでいた。雨脚が強まってきたせいか、いくらか冷え込みが強くなっていた。もじもじと体を捩っていたファティマが少し震えたのが目についた。
「暖房を強くしておこうか」
「いや」
軽い気持ちでの提案に、思いがけず強い調子で返事が返ってきた。ファティマが男の方を向き、肌着の横腹の辺りをひしと掴んだ。
「いかないで……いっちゃ、やだ」
か細い、酷く不安そうな声だった。成程確かに暖房は本体のダイヤルで調節するものだから、ベッドを出なければどうすることもできない。軽く頷くと、ようやくほっとしたような顔になった。
離した肌着の上から腹を引き寄せるように軽く叩いてくる。まあ、道理ではあるよな。諦観にも近い気分でベッドの中央へと体を寄せた。ファティマはもぞもぞと毛布へと潜り込み、男の胸の辺りへと頭を擦り付けた。
ファティマは男の心臓の鼓動を聞いていた。じわりと感じる体温と耳元で鳴る規則正しい音は、男が生きていることを絶え間なく確認させ続けた。彼女にはそうする必要があった。両親を失い自身を喪失させられていた長い時間が、打ちのめされた外傷として癒やしを必要とさせていた。
ファティマは自然と男の体に腕を回して抱きついていた。おにいちゃん、と微かな声と共に、溜息のような安堵の呼気が漏れていた。手持ち無沙汰を覚えた男が背中を軽く擦ると安息感は更に増した。
そう時間を置かず、ファティマは微睡みのより深いところへと沈んでいった。両親を失って以来、初めて本当に安心して眠りに就いた。
†
翌朝、ファティマが目を覚ますのを待ってから男は動き出そうとした。失敗した。ファティマに巻き付かれ、その腹が小さく鳴り出すまで解放されることはなかった(男が努力を放棄したせいもあった)。
昨晩、マノ社の輸入食材を取り扱っている事業所で購入した幾つかのレトルトや缶詰を解き、極々簡単な朝食を用意した。保存状態も物もよく、男が賞賛するとファティマは自分の事のように喜んだ。
手早く食器を始末する男をファティマは酷く辛そうに見つめていた。敢えて気に留めないように努めた。どうすることもできないからだった。手伝いたい、と言い出した時は寧ろ男の方がほっとした。布巾を渡し、男が洗った皿を片端から磨いて仕舞ってもらった。
「それじゃあ、俺はそろそろ行くよ」
そう言って立ち上がった男に、ファティマは何か縋るような目を向けて言葉を探していた。男の方から言うべきことは何も無かったが、代わりにじっくりとファティマの言葉を待った。必要が無い今のうちに、急かさないで済むという互いにとっての贅沢を満喫しておくのも悪くないと思っていた。
「レッド、さん……前、食べさせてもらった、クッキー、あれ、また食べたいです」
「あれかい?そうだね、今度たっぷりと用意……ああいや、そうだね」
おずおずと言い出したファティマに頷きながら、内心の浅慮を恥じた。
「君が良ければ今度は一緒に買いに行こうか」
喜色を顔に広げて抱きついてきたファティマは、それが正答であったことを言外に示していた。男も安堵していた。少なくとも自分は学習を深められている。今日は昨日よりもましにできる。それで初めて、娘たちに負わせた苦しみに少しでも報いることができる。
†
結局、ジルの元へと戻ったのは昼を回った頃だった。
ただいま、という男の言葉に、ジルは実に暖かい笑顔でおかえり、と応じた。
「目的は達せた、と思う」
聞いて欲しい、という男の懇願を、ジルは内心を覗かせる事無く快く受け容れた。恋人ではなく兄、という下りについても愛想良く頷いた。寝床を共にした話については流石に一瞬表情が曇ったように見受けられたが、それだけだった。
「我儘だけれど、彼女の好意については無碍にしたくない、と思う。
彼女が協力を必要としているのも、うまくは言えないが理解できた」
「うんうん……リーもわかるようになってきたね」
「情けないばかりだけど。ただ、それ以上にずっと君のことを好いている」
ジルは動じなかった。男に自覚が無かっただけで、何度もそれを意味する言葉を聞いていた。ただ、男が直接的な表現で言及したことには意外の念があった。
「君のことが好きだ。他の誰よりも大事にしたいと思う。
君もそう思ってくれているとしたら、こんなに嬉しいことはない。
この通り、学の足りない未熟者で苦しめてばかりだけど、俺を恋人にして欲しい」
ジルの目が丸々と見開かれた。図々しい物言いはともかく、言っていることはジルにとって余りにも今更であった。ああでも。この人は本当に自分に自信が無いんだ。朴念仁であることも間違いない。であれば、至らぬ所は私が支えてやればいい。私だってこの人が大好きなのだから。
くすりと笑って、椅子で小さくなっている男の背中を抱き締めた。
「リーは、私にとってずっと前から恋人だよ。いつも支えてくれるやさしいひと。
いっつも私をもっと支えられるように、って頑張ってくれてる。その気持ちが、好き。
だから、これからも恋人として一緒にやっていこう?」
「……ありがとう。俺の力の限り努力するよ」
「あんまり無理はしないでね、リーが元気でいてくれた方がいいから」
余り期待はせずに付け加えた。ジルなりに重んじるところを表現したつもりだが、男が素直にその通りにできないであろうこともわかっていた。自分の我儘だって同じようなものだから、受け容れるのに苦労はなかった。
その夜、ジルは男の部屋の寝床に潜り込んできた。先日のそれとは違って、不機嫌そうな様子ではなかった。男も直ちに雑事を打ち切り、ジルが待つベッドへと潜り込んだ。試しに男の方からジルを抱きしめてみた。ここ数年の成長で身長差は大きく減じていたため、ちょうど胸板の上のあたりにジルの頭が収まった。ジルにしては珍しく、えへへ、と些かだらしのない笑いを漏らした。訳もわからず堪らなく愛らしく感じられた。男は胸に押し付けられるジルの頬の感触と顎先にさらさらと触れる赤い髪の感触を楽しみながら、少なくともこれは間違いじゃないな、と腹の中で己を嘲笑った。
ユニオン設備……バニラアイスを建設!!
ユニオン設備
┗バニラクッキー
┗ハニートースト
┗カフェ・ラッテ
┗自走式移動基地《ツチノコ》
┗ペパーミント
┗黒爪の欠片
┗バニラアイス
設備維持費…… -700c
ユニオン連帯
┗ジル・スチュアート
ユニオン金庫……13798c
利子配当…………1379c
Lloydを対象に配当率を2に設定!!
ジュネリア=ハーヴェストを対象に配当率を2に設定!!
ニシュカ・パーシスタンスを対象に配当率を1.01に設定!!
ファティマを対象に配当率を1.98に設定!!
アンフィニ&許多を対象に配当率を1.01に設定!!
適性の訓練をしました
適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘においてAPを10%強化した
ENo.42からのメッセージ>>ジル・スチュアート 「[献金しました] 」 |
メッセージ
ENo.92からのメッセージ>>
メッセージを送信しました
>>Eno.54: >>Eno.42
ジュネリア 「……道具の用途は分けろ。そういう使い方がしたいならずっと隣に合金製のシールドでも用意しておけ。包丁が傷むだろう」 |
メッセージを送信しました
>>Eno.54: >>Eno.42
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1750
追加収入 35
攻撃戦果補正11.22%
支援戦果補正3.25%
防衛戦果補正5.34%
撃墜数補正 0.1%
販売数補正 0.7%
未確認機補正4%
設備営業補正0.8%
敵警戒値補正0.585%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入2366
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額510
整備請求額 0
ユニオン費 -96
手当金 100
パーツ販売数 7個
今回の購入者-->>42 >>70 >>113 >>206 >>211 >>228 >>365
◆適性値が4成長しました
◆経験値が80増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 35
攻撃戦果補正11.22%
支援戦果補正3.25%
防衛戦果補正5.34%
撃墜数補正 0.1%
販売数補正 0.7%
未確認機補正4%
設備営業補正0.8%
敵警戒値補正0.585%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入2366
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額510
整備請求額 0
ユニオン費 -96
手当金 100
パーツ販売数 7個
今回の購入者-->>42 >>70 >>113 >>206 >>211 >>228 >>365
◆適性値が4成長しました
◆経験値が80増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ロイドは強力回転機構34を入手した!
ロイドは高速化プラン34を入手した!
UNLEASHEDFIRE-Ⅱが耐え切れず破壊されてしまった……
ヒルコ教団は制裁を受け、貢献の3割を失った……(64 → 45
◆5700cの返還金を受けました
明日の戦場
第7ブロック
霧に消えた部隊
とある部隊が霧に隠れて消息不明になった後、再び現れた。奇妙なことに、我々を敵だと思い攻撃を続けている。説得は不可能だ。全滅させてくれ
来週の霧濃度:62%
来週の電磁波:98%
来週の警戒値:593%
スタニスワフ・クビツァ |
ジャバロスとオプロトポ子 |
ジル・スチュアート |
Lloyd |
サウジャ |
スロア・カウリ |
i |
叢雲 |
Strav Quasar |
ギムレット |
蒼馬 |
ユーリア・クラネルト |
tnpoppo |
パールヴァーティー |
ゼルガドール |
眠れぬ遊園地の人形達 |
ヘンリー・ストゥー |
ルート・ロックサイド |
オペレーター&シルバー |
カヴネル・レビン |
セシリアとニーベ |
--- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
『電磁鉄線』[電子] |
『電磁鉄線』[電子] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
未確認機『アリューシャントレンチ』[粒子] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
未確認機『アリューシャントレンチ』[粒子] |
『電磁鉄線』[電子] |
『電磁鉄線』[電子] |
『電磁鉄線』[電子] |
装甲飛行艇『ドルフィン』[電子] |
装甲飛行艇『ドルフィン』[電子] |
装甲飛行艇『ドルフィン』[電子] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
未確認機『アリューシャントレンチ』[粒子] |
『電磁鉄線』[電子] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
『電磁鉄線』[電子] |
『電磁鉄線』[電子] |
装甲飛行艇『ドルフィン』[電子] |
『電磁鉄線』[電子] |
『電磁鉄線』[電子] |
『電磁鉄線』[電子] |
装甲飛行艇『ドルフィン』[電子] |
『電磁鉄線』[電子] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『電磁鉄線』[電子] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
『電磁鉄線』[電子] |
装甲飛行艇『ドルフィン』[電子] |
装甲飛行艇『ドルフィン』[電子] |
自走砲『イーグル』[粒子] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
装甲飛行艇『ドルフィン』[電子] |
未確認機『アリューシャントレンチ』[粒子] |
キャラデータ
名前
Lloyd
愛称
ロイド
機体名
未確認機『グレイハウンド』
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ロイド Lloyd. インセイリー、リー・イン、レッド・リーザリー。それらと同一の存在。 セクション2直前の作戦で死亡したはずの彼が何故存在しているのかは当人にもわかっていない。 白い髪は灰色に染まり、最も大きな特徴だった義肢も血と肉の手足に置き換わっていた。 公的には故人であるため、生前の名前は用いず、とりあえず勝手に使われていた呼称をそのまま使っている。 乗機はかつて駆った愛機ブライトネイルに酷似した灰色のWH、グレイハウンド。これも勝手に使われていた呼称。 グレイハウンド GreyHound. シルウェストリス航空本社襲撃と前後する形で目撃例が生じた暗い灰色の未確認機。 『グレイハウンド』『ミストボーン』『ロイド』『アッシュ・ワン』『灰色の悪魔』等、発見から日が浅く、呼称は発見者がつけたもの、企業が当てたコードネーム、過去の伝説的WHをもじったものなどが好き勝手に用いられている。 決まって戦火の中へ駆けて現れては敵味方を選ばず無秩序な破壊を齎しては灰燼を残して去っていく。 レーダー類の反応からも「突如その場に現れた」としか考えられず、またロストする際も同様であるため、未知の残像、霊障、撃墜された者たちの灰から生まれた怨念の具現化、或いは企業の秘密兵器であり戦場に現れるのはそのテストのためなどと囁かれるが、何れも憶測の域を出るものはない。 灰色の装甲が呼吸をするように膨張と収縮を繰り返す。 逆関節上の脚部だが、しばしば腕部を地に突き四足獣の如く跳躍、走行する。 携行火器の類は無く、専ら腕部から爪状のエネルギー兵器を発生させての接近戦を行う。 戦場で目にした者の多くは、唸る、或いは呻くような怖気の走る声を聞いたと口にする。 インセイリー insanely.ミストアヴェンジャーⅡ襲撃以降行方不明。 リー・イン Ly In.禁忌戦争にて死亡。 レッド・リーザリー LedLeathery.セクション2直前に死亡。 ※15,19を除きアイコンはEno7さまよりいただきました。大きな感謝が、ここにある。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
|
|
1 | 素材 | 強力回転機構34 [34/重旋回/---] 特殊B[360] [素材] |
▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 素材 | 大型バッテリー32 [32/重出力/---] [素材] |
▼詳細 |
3 | 軽ブースターA | CRUELCIRCUMSTANCE [31/重霊障/重霊障]《装備:10》 | ▼詳細 |
4 | 領域殲滅兵器A | GREYWOLF [33/減圧/減圧] | ▼詳細 |
5 | --- | --- | --- |
6 | 素材 | 高速化プラン34 [34/高機動/---] 特殊B[360] [素材] |
▼詳細 |
7 | 術導肢B | 複製試作偽肢『アガトラム』Mk.I [28/重霊障/重霊障]《装備:11》 | ▼詳細 |
8 | 中逆関節A | ハイマットフルバースト [26/重霊障/重霊障] 機動[413] 跳躍[206] AP[1237] 旋回速度[825] 防御属性[粒子] 防御値[423] 貯水量[154] 弾数[1] 積載量[2900] 消費EN[105] 金額[1027] 重量[1204] [逆関節] *作者* |
▼詳細 |
9 | 操縦棺E | AberrationAstray [22/---/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
10 | 中逆関節A | ハイマットフルバースト [26/重霊障/重霊障]《装備:2》 機動[413] 跳躍[206] AP[1237] 旋回速度[825] 防御属性[粒子] 防御値[423] 貯水量[154] 弾数[1] 積載量[2900] 消費EN[105] 金額[1027] 重量[1204] [逆関節] *作者* |
▼詳細 |
11 | レーダーB | 軽量型レーダーB『ワン・シックスⅡ』 [30/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
12 | レーダーB | 軽量型レーダーB『ワン・シックスⅡ』 [30/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
13 | --- | --- | --- |
14 | --- | --- | --- |
15 | 軽ブースターA | 軽ブースターA設計書 [26/耐粒/---] 特殊B[200] [設計書] |
▼詳細 |
16 | 術導肢B | 複製試作偽肢『アガトラム』Mk.I [28/重霊障/重霊障] | ▼詳細 |
17 | 軽ブースターA | CRUELCIRCUMSTANCE [31/重霊障/重霊障]《装備:6》 | ▼詳細 |
18 | 軽ブースターA | UNLEASHEDFIRE [29/重霊障/重霊障]《装備:4》 | ▼詳細 |
19 | 軽ブースターA | UNLEASHEDFIRE [29/重霊障/重霊障]《装備:8》 | ▼詳細 |
20 | エンジンB | クゥル・ツテクの『自我』 [28/重霊障/重霊障] | ▼詳細 |
21 | 軽ブースターA | CRUELCIRCUMSTANCE [31/重霊障/重霊障]《装備:9》 | ▼詳細 |
22 | エンジンB | クゥル・ツテクの『エス』 [31/重霊障/重霊障]《装備:3》 | ▼詳細 |
23 | --- | --- | --- |
24 | --- | --- | --- |
25 | 術導肢A | zawerzdrr【無繋呪肢体】 [27/重霊障/重霊障]《装備:5》 | ▼詳細 |
26 | --- | --- | --- |
27 | --- | --- | --- |
28 | --- | --- | --- |
29 | 領域殲滅兵器A | 領域殲滅兵器A設計書 [21/AP回復/---] 特殊B[100] [設計書] |
▼詳細 |
30 | --- | --- | --- |
Lloydのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……13998!!
オペレーター&シルバーのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……14098!!
グリストリム・ギルドホルンのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……14198!!
ゴーグルの少年のブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……14298!!
ニシュカ・パーシスタンスのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……14398!!