第8週目 Lloydの一週間
◆日記
セクション4攻略成功と同時に走った振動と上昇による重量感は、その規模からすると明らかに異常に小さかった。こうして今南下を続けていることさえ、遺跡の中では余程五感が鋭敏でなければ知覚できなかったかもしれない。それを不運と捉えるかは別として、ジル・スチュアートとロイド(リー)は共に余程鋭敏な五感を有している方だった。
「スポンサー企業5社を除く複数の情報筋から確認したよ。
彼等全員が集団幻覚に陥ってるでもない限り、この遺跡が突如直立巨人と化して南下中であることは間違いない」
「ん、ありがと」
ロイドが差し出した温かいマグを包むように両手で握ったジルは、液面から立ち上るきついハーブの香りと透明な湯気にそっと息を吹いた。標高の変化に伴い段々と冷え込んできていたせいもあって、酷く心地よい温さだった。
戦場からサルガッソの住居に帰還するや否やロイドはジルが降りるよりも素早くAnubisに取り付き、ハッチから降りるのにジル自身の足を決して使わせなかった。遺跡の移動が齎す奇妙な感覚がジルの平衡感覚などに悪影響を及ぼしていることを恐れたためだった。ジルの気性からして、不調が無いと申告されてもそれを安易に信じることはできなかった。勿論ロイド自身は全く問題を来していなかったが、こういった時図太過ぎる自身の神経は全く信用がならなかった。
ジルも平気とは口にしたが、結局彼の望むままに任せた。実際のところ違和感こそあれ行動に支障を来すような不調はなかったが、こういった時異様に過保護に振る舞う彼を抑えるのは困難であったし、なんというか、(彼の身に危険が及ばない範囲で)大切にされるというのは気恥ずかしさこそあれ決して不快ではなかった(が、流石にガレージの床で下ろしてもらった)。
「なんというか……うん、何もかも済ませておいて良かった」
「こんなになってから遺跡から出たりしたら、いかにもあやしかったよね……」
気の抜けたようにぼんやりと口にしたロイドにジルは神妙に同意した。ドラゴネット社襲撃のことを指していた。確かに、外部から受け取った映像を見る限り、巨人と化した遺跡からの脱出は(少なくとも航空機を用いる限り)酷く目立ったし、世間の耳目が集中する今戻る際には更に悪目立ちしたことは想像に難くなかった。出入りに伴う労力以上に、ロイドが最も恐れたテロ実行犯として嫌疑をかけられる事態は免れなかったはずだった。
実際のロイドの心中はそれどころではなかった。ジルには言えないながら、何もかもが不幸中の幸いだった。間接的協力者アルメロは直後のセクション4攻略で死亡したし、準備段階でツチノコに寄ったおかげで、万一の備えを遺跡内に移動させておくこともできた。作戦決行が遅れていれば何もかもが変わってしまっていた。肝の冷える感覚に耐えるべく、ジルと同じようにマグを両手で包んでいた。どうにか震えずに済んでいた。
「……リー、大丈夫?」
「今のところは、だけど」
最近妙に不安を見抜かれるな、胸中そうぼやきながら、ロイドは案じるジルに素直に頷いた。
「5大勢力、少なくともヒルコは遺跡の実態、この事態についても少なからず予見……いや、知っていたんだ。
その上で黙っていたんだから、今後の付き合い方を考えてしまうよ」
「うーん……理由があったんだと、思うんだけど……」
「言ってる通りさ。遺跡内にハイドラ大隊を縛り付けておく必要があった。
こんな事態を予め聞かされていれば、俺だって正気を疑って二の足を踏んでいたと思う」
宥めるように口にしたジルに対して、ロイドは笑って切り捨てた。実際にはヒルコの言う目的もまるで信用できなかった。聖魔領域の探求。ドゥルガーの破壊。大いに結構。だが、そのために投入されるのは自分達の命なのだ。
冗談ではなかった。雨が降り続けている?世界が滅びに向かっている?気になるなら好きに対処すればいい。だが、彼等は自分の頭上に傘を差すのに人の手足を借りるばかりか、その手足の持ち主が雨を被っていても平然としている。つまり、そいつは俺と同様、人の事など塵芥と同じようにしか考えていない。そしてその塵芥にはジルが含まれている。断じて認められるものではなかった。ジル自身が彼等を信頼していようとも、彼等がジルの生存を軽んじ安易に操縦しようと考えているならば、ロイドは彼等を疑い尽くしている必要があった。少なくとも彼自身はそう決め付けていた。
いつの間にか飲み干してしまっていたマグにポットから茶を注ぎながら、ロイドは全く落ち着いた気分で結論を繰り返した。
「付き合い方を考えておこうと思う」
言うまでもなく、彼の付き合い方というものは極少数の特定個人を除き極めて率直で即物的な手法が採用される。
「スポンサー企業5社を除く複数の情報筋から確認したよ。
彼等全員が集団幻覚に陥ってるでもない限り、この遺跡が突如直立巨人と化して南下中であることは間違いない」
「ん、ありがと」
ロイドが差し出した温かいマグを包むように両手で握ったジルは、液面から立ち上るきついハーブの香りと透明な湯気にそっと息を吹いた。標高の変化に伴い段々と冷え込んできていたせいもあって、酷く心地よい温さだった。
戦場からサルガッソの住居に帰還するや否やロイドはジルが降りるよりも素早くAnubisに取り付き、ハッチから降りるのにジル自身の足を決して使わせなかった。遺跡の移動が齎す奇妙な感覚がジルの平衡感覚などに悪影響を及ぼしていることを恐れたためだった。ジルの気性からして、不調が無いと申告されてもそれを安易に信じることはできなかった。勿論ロイド自身は全く問題を来していなかったが、こういった時図太過ぎる自身の神経は全く信用がならなかった。
ジルも平気とは口にしたが、結局彼の望むままに任せた。実際のところ違和感こそあれ行動に支障を来すような不調はなかったが、こういった時異様に過保護に振る舞う彼を抑えるのは困難であったし、なんというか、(彼の身に危険が及ばない範囲で)大切にされるというのは気恥ずかしさこそあれ決して不快ではなかった(が、流石にガレージの床で下ろしてもらった)。
「なんというか……うん、何もかも済ませておいて良かった」
「こんなになってから遺跡から出たりしたら、いかにもあやしかったよね……」
気の抜けたようにぼんやりと口にしたロイドにジルは神妙に同意した。ドラゴネット社襲撃のことを指していた。確かに、外部から受け取った映像を見る限り、巨人と化した遺跡からの脱出は(少なくとも航空機を用いる限り)酷く目立ったし、世間の耳目が集中する今戻る際には更に悪目立ちしたことは想像に難くなかった。出入りに伴う労力以上に、ロイドが最も恐れたテロ実行犯として嫌疑をかけられる事態は免れなかったはずだった。
実際のロイドの心中はそれどころではなかった。ジルには言えないながら、何もかもが不幸中の幸いだった。間接的協力者アルメロは直後のセクション4攻略で死亡したし、準備段階でツチノコに寄ったおかげで、万一の備えを遺跡内に移動させておくこともできた。作戦決行が遅れていれば何もかもが変わってしまっていた。肝の冷える感覚に耐えるべく、ジルと同じようにマグを両手で包んでいた。どうにか震えずに済んでいた。
「……リー、大丈夫?」
「今のところは、だけど」
最近妙に不安を見抜かれるな、胸中そうぼやきながら、ロイドは案じるジルに素直に頷いた。
「5大勢力、少なくともヒルコは遺跡の実態、この事態についても少なからず予見……いや、知っていたんだ。
その上で黙っていたんだから、今後の付き合い方を考えてしまうよ」
「うーん……理由があったんだと、思うんだけど……」
「言ってる通りさ。遺跡内にハイドラ大隊を縛り付けておく必要があった。
こんな事態を予め聞かされていれば、俺だって正気を疑って二の足を踏んでいたと思う」
宥めるように口にしたジルに対して、ロイドは笑って切り捨てた。実際にはヒルコの言う目的もまるで信用できなかった。聖魔領域の探求。ドゥルガーの破壊。大いに結構。だが、そのために投入されるのは自分達の命なのだ。
冗談ではなかった。雨が降り続けている?世界が滅びに向かっている?気になるなら好きに対処すればいい。だが、彼等は自分の頭上に傘を差すのに人の手足を借りるばかりか、その手足の持ち主が雨を被っていても平然としている。つまり、そいつは俺と同様、人の事など塵芥と同じようにしか考えていない。そしてその塵芥にはジルが含まれている。断じて認められるものではなかった。ジル自身が彼等を信頼していようとも、彼等がジルの生存を軽んじ安易に操縦しようと考えているならば、ロイドは彼等を疑い尽くしている必要があった。少なくとも彼自身はそう決め付けていた。
いつの間にか飲み干してしまっていたマグにポットから茶を注ぎながら、ロイドは全く落ち着いた気分で結論を繰り返した。
「付き合い方を考えておこうと思う」
言うまでもなく、彼の付き合い方というものは極少数の特定個人を除き極めて率直で即物的な手法が採用される。
NEWS
本日のニュースです遺跡巨人はゆっくりと南下を続けています
いくつかの勢力が攻撃を試みましたが、全く傷を与えることができません
ごく少数のハイドラを内部に侵入させるに留まりました
遺跡巨人は、不気味に光る光背を揺らめかせています
「遺跡巨人は、かつて滅びた真のドゥルガーそのものです」
「内部からも外部からも、破壊することは不可能です。我々には――」
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「セクション・5が近いな。わたしも同行する。確かめたいことがある」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「それは、わたし自身に関係することだ。聖魔領域の知識に、それはある」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「わたしは知りたいんだ。未来も、過去も、教団は捉えている。でも、足りないものがある」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「それは、現在。今生きる、わたしの物語。それをわたしは見てみたい」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「このまま、両親の期待も失い、教団の流れに身を任せるのはつまらない。なぁに、わたしは『ネコ』に護られているからな、安心だ」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「嘘だ……ドゥルガーは世界を護るって、言ってたじゃないか」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「わたしの使命は、世界を、救命する……偽りのない、使命……」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「お前はいったい……お前は、何者だ」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「なぁ、答えてくれ。領域拡散精神遊離環……頼む、お前は世界を救うんだろう、答えて……」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「わたしは、戦うことしかできないんだ……救う……? 何を……? 嘘だ……」 |
◆訓練
適性の訓練をしました適性が73上昇した
ロイドは軽量型レーダーB『ワン・シックスⅡ』を489cで購入した!!
ロイドは軽量型レーダーB『ワン・シックスⅡ』を489cで購入した!!
ヒルコ教団と契約成功!!
ロイドは第參式召喚支援魔導炉《メジェド》[を0cで購入した!!
ヒルコ教団とスポンサー契約を更新しました!!
ヒルコ教団とスポンサー契約を更新しました!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
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金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
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◆作製
作成時補助発動! 加重!! パーツ重量が 62 増加!!
作成時補助発動! 加重!! パーツ重量が 62 増加!!
呪いの人形31と呪いの人形31を素材にしてCRUELCIRCUMSTANCEを作製した!!
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
脚部2にハイマットフルバーストを装備した
スロット3に複製試作偽肢『アガトラム』Mk.Iを装備した
スロット4に軽量型レーダーB『ワン・シックスⅡ』を装備した
スロット5にクゥル・ツテクの『自我』を装備した
スロット6にUNLEASHEDFIREを装備した
スロット7にUNLEASHEDFIRE-Ⅱを装備した
スロット8に軽量型レーダーB『ワン・シックスⅡ』を装備した
スロット9にUNLEASHEDFIREを装備した
スロット10にCRUELCIRCUMSTANCEを装備した
スロット11に複製試作偽肢『アガトラム』Mk.Iを装備した
◆僚機設定
ジル・スチュアートとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションB
ユニオン活動
毛皮の無い灰狼の活動記録
ジル・スチュアートと多数のVLD……ドラゴネット社の洗脳を受け使役されていた生身の少年少女たち……を乗せたバスは、電磁鉄線通りを抜け市街の外、およそ居住地としては不適切な荒野へと到達していた。それは、ようやくジルが緊張を解き得ることを意味してもいた。
リー(ジルとそのパートナーについて知る者には既知の事実だが、彼女は私的にはロイドのことをこう呼ぶ)が言うには、最も注意深く避けねばならないことは誰かが足取りを追われること、そして事件との関与を”疑われる”ことだった。過去、自身を矢面に立て企業連に害意を示した彼の言葉をジルは疑わなかった。この地点まで見咎められることなく到達できればまず心配いらない、という言葉もそのまま受け取った。
運転はドロイドが代行しているから窮屈なシートに座り続ける必要も無い。軽く伸びをして凝りを解し、高くなっている運転席から身を下ろした。VLD(最早こう呼ぶのも不適切だろう)達が不安そうな目をちらちらと向けていた。皆一様に幼い。中には胎児のように小さく丸まり眠っている子も、その子に膝を与え頭を撫でている子もいた。彼らの不安も解してやる必要があるように思われた。その内の一人が立ち上がり、揺れる車内をジルの方へと歩いてきた。額に宝石のように煌く石が嵌められている。脱出に際し、子供たちを纏め上げ大いに貢献した少年だった。
「ごめんね。何の説明もなく連れ出しちゃって」
「いえ、気にしてはいません。おかげで逃げ遅れずに済みました」
歳の頃はジルとそう離れてはいない。ファティマより上かもしれない。利発さを伺わせる落ち着いた表情に快活な笑みを浮かべていた。
「ぼく達の状況を知って助けてくれた、そう考えてます。やり方はまあ乱暴でしたが」
返答に窮したジルが少年の苦笑から目を逸らした丁度その時、未だ走行中の車両のドアが二度ノックされた。少年の表情に緊張が走ったが、ジルは逆に安堵していた。端末にローカル無線からの着信が届いたからだった。思えばこのやり取りも5年ぶりだったろうか?それは少女にとっては郷愁を覚えるのに十分過ぎる時間であった。
†
乗り込んできた男は既に白髪頭でもバイザーゴーグルでもなく、灰色の長髪と穏やかさの欠片も無い剣呑な眼を露わにしていた。あれほどの破壊行為を行ってきたにも関わらず妙に身奇麗に見える。雨中を身のままで走ってきたためだった。
「遅くなった。目的は達した。ジュネリアには連絡を飛ばした、途中足を伸ばして脱出が完了しているのも確認した。
つまり、残っているのは事後処理だけだ。その点については今暫く努力する必要がある。」
手袋を放り投げ、意味もなくフードの下の顔を両手で擦りながらリーは淡々と口にした。切り替えようとしているんだ、ジルはそう解釈した。男が”他所向き”の態度を取った後、時折そのようにする様をジルは何度か目にしていた。水を滴らせているコートを運転席の脇に掛け、ようやく思い出したようにジルの方へと向き直った。
「とりあえず、君の仕事は一段落だ。お疲れさま、ジル。大いに助かったよ」
「ううん、リ……ロイドもお疲れさま」
そのまま奥の子供達を見やり、最後に少年へと視線を向けた。補助席を引き出し勧めた。
「君には大いに助けられたみたいだ。ありがとう。このまま話を聞いてもらっても?」
「構いません。それに、少なくともぼくはあなたに解放されたと知っています。邪魔をさせられた子を傷つけなかったのも」
「そういう仕事だっただけだ。それに、後から恨む事になるかもしれない。俺は君達のこれからを保証できかねる」
バスが緩やかに減速し始めていた。不意に窓に影が差し、次いで橙色の淡い明かりがぽつぽつと差し込んだ。雨音が止んでいた。
「どこです、ここ」
「君達の新しい仮住まいだ」
†
「……こんな大きな……家?持ってたの?」
「どちらかと言うと車かな?君も初めて見るんだったな。5年半前、ハイドラ大隊に来る時に使ったんだ」
嘗てリーが本拠としていた自走式移動基地《ツチノコ》は、過去の戦火で焼き尽くされた大農園の風景にすっかり溶け込んでいた。バスはドロイドの運転でその収容口に乗り込み緩やかに停止していた。子供達は殆ど眠ってしまっていた。少年が目配せすると、起きていた子達が軽く頷いた。信頼を勝ち得てるらしい。降車するリーにジルと少年が続いた。
降りた先には先客がいた。白い長髪が腰まで届く長身の女と、上から下まで黒尽くめの少年だった。少年の方はジルにも面識があった。
「男の方がカロス、女の方がカラと言う。困ったら言えと言われてたから頼らせてもらった」
「また会ったねおねえちゃん。いつもお買い上げありがとうね。」
無邪気と言うには些か能天気に過ぎる笑顔を浮かべたカロスに対し、カラの方は渋面と言っても通りそうな冷たい微笑であった。余り愛想良く返すのも憚られ、ジルはぎこちない苦笑を返した。
「私まで呼べとは言ってないけど?」
「そこの菓子屋に相談したらあんたを頼れと言われた。正直来なかったらどうしようかと思っていた」
「僕は戦うことしか知らないからね。最近ようやく売り買いが身についたくらいで。」
いい機会だからまた教えてあげるわ、暇だし、と冷たく笑うカラを手で指し示し、リーはジルと少年に顔を向けた。
「正直、君達の扱いは難しい。いくらか職能を身につけた者もいるようだが、いきなり放り出しては無責任が過ぎる。
そこで、当面の衣食住と、人生の先達を用意してみた。食うには困らないし、何か困れば面倒を見てくれる。
市街は遠いが、移動手段は用意してあるから不自由はない。勿論出ていくのも自由だ、送ってもらってもいいだろう」
「……こう言っては何ですが。話がうま過ぎます。あなた全然得しないじゃないですか」
経験故に手放しに喜べず、また他の子供達をここまで連れてきてしまった手前、少年は断りを入れつつも疑念を口にした。ジルにしても、リーが何処かで放り出すとは思わなかった(実際には、リーはファティマに”救いたい”と言われなければVLDは捨て置くか殺すつもりだった)が、ここまでやるとは考えもしなかった。
「そうでもない。前払いでもらってる。今後も継続して払ってもらうことになっている。
額面はともかく、そういう約束だ。その中でお互いの要望を最大限満たす手法がこれだっただけだ」
訝しむ少年に対しリーはにべもなかった。
「俺としては極力、当面の間君達に出ていかれたくない。どういった形で俺達の行動が漏れるかわからない。
だからある意味、これも君達を縛る牢獄のようなものだ。俺はそれをより納得しやすいように努力しているに過ぎない。
それに、実質丸投げである点も事実だ。無論俺に人の面倒を見る能力など無いから、彼等の方が随分ましだろうが」
ジルは苦笑を抑え切れなかった。リーはいつも自分のできる限り、身の丈いっぱいよりも背伸びして人の面倒を見る。よく明後日の方に突っ走っちゃうけど、少なくとも不自由はさせない。彼女には、男の言い様と実際の乖離は実に”彼らしい”ものに思われた。
「後はこまめに様子を見に来るくらいか。俺の並べられる飴はこれが限界だ。
そして納得してもらえなくてもここまで連れてきてしまった。前の方がよかったら精々恨んでくれ」
「ここまでやっておいてそういう言い方する人、初めて見ましたよ。せっかくだし、早速困りごとを聞いて下さい。
ぼく達の他に、外で働かされてた子がいるんですが、その子たちも呼んで構いませんか?ぼくなら呼べるんです」
「その子が納得するならば。必要なら俺が攫ってきてもいい」
そこまで聞いて、少年は破顔した。屈託の無い笑顔だった。リーは笑わなかった。
「それならば、ぼく達はあなたの用意してくれた仮住まいでありがたくのびのびとさせてもらいます」
「感謝されても困る。籠の中にいる限り君達はただ勝手に生かされているに過ぎない。
勿論その外もより大きな牢獄でない保証は無いが」
「ですが、そこに自由意志とわがままの余地があるのは大違いです。
ええ、だからぼく達は感謝したいんです。ありがとうございます。お世話になりますが、どうかよろしくお願いします」
リーは小さく頷いた。戸惑ってるんだな、ジルはそう感じた。
†
結局、残りの元VLDの子供達はカロスが連れてくることになった。額に石を持つ少年が遠隔通信のようなもの(そういった特殊能力があるらしい)で全員を脱走させ、人目につかないところに誘導してくれるため、いちいちどこの工事現場やら屋敷やらに乗り込まずに済む為だった。
ツチノコの操縦室を確保して、リーとジルは漸く人心地ついた。ジルはリーの勧めるまま背の高いシートに腰掛け、淹れたてのハーブティーをありがたくいただいた。
「少し休養が必要だと思う」
別にシートをこちらに向けて腰掛けたリーは、徐にそう口にした。
「俺達みたいな引篭りが態々遺跡を抜けている理由を用意しておきたい。疑いを向けられないように。
それに、他人を頼りまくったから少し疲れた。今俺は君と二人きりでゆっくり過ごしたい。猛烈にそうしたい」
驚きで一寸言葉を失っていた。リーがこれまで見せた中で最も率直な弱音だった。
少し間を置いて、ジルは満面の笑みを浮かべ応えた。彼がここまで甘えてくれたという事実がじわじわと胸に回っていた。
「リーとなら、どこへでも」
喜色に輝くジルに対し、リーは実に頼りない調子だった。自案に自信が無いのだった。
「ありがとう。だが、聞いてから決めて欲しい。もう少し南に温泉というのがあるらしいんだが。
どうだろう?」
リー(ジルとそのパートナーについて知る者には既知の事実だが、彼女は私的にはロイドのことをこう呼ぶ)が言うには、最も注意深く避けねばならないことは誰かが足取りを追われること、そして事件との関与を”疑われる”ことだった。過去、自身を矢面に立て企業連に害意を示した彼の言葉をジルは疑わなかった。この地点まで見咎められることなく到達できればまず心配いらない、という言葉もそのまま受け取った。
運転はドロイドが代行しているから窮屈なシートに座り続ける必要も無い。軽く伸びをして凝りを解し、高くなっている運転席から身を下ろした。VLD(最早こう呼ぶのも不適切だろう)達が不安そうな目をちらちらと向けていた。皆一様に幼い。中には胎児のように小さく丸まり眠っている子も、その子に膝を与え頭を撫でている子もいた。彼らの不安も解してやる必要があるように思われた。その内の一人が立ち上がり、揺れる車内をジルの方へと歩いてきた。額に宝石のように煌く石が嵌められている。脱出に際し、子供たちを纏め上げ大いに貢献した少年だった。
「ごめんね。何の説明もなく連れ出しちゃって」
「いえ、気にしてはいません。おかげで逃げ遅れずに済みました」
歳の頃はジルとそう離れてはいない。ファティマより上かもしれない。利発さを伺わせる落ち着いた表情に快活な笑みを浮かべていた。
「ぼく達の状況を知って助けてくれた、そう考えてます。やり方はまあ乱暴でしたが」
返答に窮したジルが少年の苦笑から目を逸らした丁度その時、未だ走行中の車両のドアが二度ノックされた。少年の表情に緊張が走ったが、ジルは逆に安堵していた。端末にローカル無線からの着信が届いたからだった。思えばこのやり取りも5年ぶりだったろうか?それは少女にとっては郷愁を覚えるのに十分過ぎる時間であった。
†
乗り込んできた男は既に白髪頭でもバイザーゴーグルでもなく、灰色の長髪と穏やかさの欠片も無い剣呑な眼を露わにしていた。あれほどの破壊行為を行ってきたにも関わらず妙に身奇麗に見える。雨中を身のままで走ってきたためだった。
「遅くなった。目的は達した。ジュネリアには連絡を飛ばした、途中足を伸ばして脱出が完了しているのも確認した。
つまり、残っているのは事後処理だけだ。その点については今暫く努力する必要がある。」
手袋を放り投げ、意味もなくフードの下の顔を両手で擦りながらリーは淡々と口にした。切り替えようとしているんだ、ジルはそう解釈した。男が”他所向き”の態度を取った後、時折そのようにする様をジルは何度か目にしていた。水を滴らせているコートを運転席の脇に掛け、ようやく思い出したようにジルの方へと向き直った。
「とりあえず、君の仕事は一段落だ。お疲れさま、ジル。大いに助かったよ」
「ううん、リ……ロイドもお疲れさま」
そのまま奥の子供達を見やり、最後に少年へと視線を向けた。補助席を引き出し勧めた。
「君には大いに助けられたみたいだ。ありがとう。このまま話を聞いてもらっても?」
「構いません。それに、少なくともぼくはあなたに解放されたと知っています。邪魔をさせられた子を傷つけなかったのも」
「そういう仕事だっただけだ。それに、後から恨む事になるかもしれない。俺は君達のこれからを保証できかねる」
バスが緩やかに減速し始めていた。不意に窓に影が差し、次いで橙色の淡い明かりがぽつぽつと差し込んだ。雨音が止んでいた。
「どこです、ここ」
「君達の新しい仮住まいだ」
†
「……こんな大きな……家?持ってたの?」
「どちらかと言うと車かな?君も初めて見るんだったな。5年半前、ハイドラ大隊に来る時に使ったんだ」
嘗てリーが本拠としていた自走式移動基地《ツチノコ》は、過去の戦火で焼き尽くされた大農園の風景にすっかり溶け込んでいた。バスはドロイドの運転でその収容口に乗り込み緩やかに停止していた。子供達は殆ど眠ってしまっていた。少年が目配せすると、起きていた子達が軽く頷いた。信頼を勝ち得てるらしい。降車するリーにジルと少年が続いた。
降りた先には先客がいた。白い長髪が腰まで届く長身の女と、上から下まで黒尽くめの少年だった。少年の方はジルにも面識があった。
「男の方がカロス、女の方がカラと言う。困ったら言えと言われてたから頼らせてもらった」
「また会ったねおねえちゃん。いつもお買い上げありがとうね。」
無邪気と言うには些か能天気に過ぎる笑顔を浮かべたカロスに対し、カラの方は渋面と言っても通りそうな冷たい微笑であった。余り愛想良く返すのも憚られ、ジルはぎこちない苦笑を返した。
「私まで呼べとは言ってないけど?」
「そこの菓子屋に相談したらあんたを頼れと言われた。正直来なかったらどうしようかと思っていた」
「僕は戦うことしか知らないからね。最近ようやく売り買いが身についたくらいで。」
いい機会だからまた教えてあげるわ、暇だし、と冷たく笑うカラを手で指し示し、リーはジルと少年に顔を向けた。
「正直、君達の扱いは難しい。いくらか職能を身につけた者もいるようだが、いきなり放り出しては無責任が過ぎる。
そこで、当面の衣食住と、人生の先達を用意してみた。食うには困らないし、何か困れば面倒を見てくれる。
市街は遠いが、移動手段は用意してあるから不自由はない。勿論出ていくのも自由だ、送ってもらってもいいだろう」
「……こう言っては何ですが。話がうま過ぎます。あなた全然得しないじゃないですか」
経験故に手放しに喜べず、また他の子供達をここまで連れてきてしまった手前、少年は断りを入れつつも疑念を口にした。ジルにしても、リーが何処かで放り出すとは思わなかった(実際には、リーはファティマに”救いたい”と言われなければVLDは捨て置くか殺すつもりだった)が、ここまでやるとは考えもしなかった。
「そうでもない。前払いでもらってる。今後も継続して払ってもらうことになっている。
額面はともかく、そういう約束だ。その中でお互いの要望を最大限満たす手法がこれだっただけだ」
訝しむ少年に対しリーはにべもなかった。
「俺としては極力、当面の間君達に出ていかれたくない。どういった形で俺達の行動が漏れるかわからない。
だからある意味、これも君達を縛る牢獄のようなものだ。俺はそれをより納得しやすいように努力しているに過ぎない。
それに、実質丸投げである点も事実だ。無論俺に人の面倒を見る能力など無いから、彼等の方が随分ましだろうが」
ジルは苦笑を抑え切れなかった。リーはいつも自分のできる限り、身の丈いっぱいよりも背伸びして人の面倒を見る。よく明後日の方に突っ走っちゃうけど、少なくとも不自由はさせない。彼女には、男の言い様と実際の乖離は実に”彼らしい”ものに思われた。
「後はこまめに様子を見に来るくらいか。俺の並べられる飴はこれが限界だ。
そして納得してもらえなくてもここまで連れてきてしまった。前の方がよかったら精々恨んでくれ」
「ここまでやっておいてそういう言い方する人、初めて見ましたよ。せっかくだし、早速困りごとを聞いて下さい。
ぼく達の他に、外で働かされてた子がいるんですが、その子たちも呼んで構いませんか?ぼくなら呼べるんです」
「その子が納得するならば。必要なら俺が攫ってきてもいい」
そこまで聞いて、少年は破顔した。屈託の無い笑顔だった。リーは笑わなかった。
「それならば、ぼく達はあなたの用意してくれた仮住まいでありがたくのびのびとさせてもらいます」
「感謝されても困る。籠の中にいる限り君達はただ勝手に生かされているに過ぎない。
勿論その外もより大きな牢獄でない保証は無いが」
「ですが、そこに自由意志とわがままの余地があるのは大違いです。
ええ、だからぼく達は感謝したいんです。ありがとうございます。お世話になりますが、どうかよろしくお願いします」
リーは小さく頷いた。戸惑ってるんだな、ジルはそう感じた。
†
結局、残りの元VLDの子供達はカロスが連れてくることになった。額に石を持つ少年が遠隔通信のようなもの(そういった特殊能力があるらしい)で全員を脱走させ、人目につかないところに誘導してくれるため、いちいちどこの工事現場やら屋敷やらに乗り込まずに済む為だった。
ツチノコの操縦室を確保して、リーとジルは漸く人心地ついた。ジルはリーの勧めるまま背の高いシートに腰掛け、淹れたてのハーブティーをありがたくいただいた。
「少し休養が必要だと思う」
別にシートをこちらに向けて腰掛けたリーは、徐にそう口にした。
「俺達みたいな引篭りが態々遺跡を抜けている理由を用意しておきたい。疑いを向けられないように。
それに、他人を頼りまくったから少し疲れた。今俺は君と二人きりでゆっくり過ごしたい。猛烈にそうしたい」
驚きで一寸言葉を失っていた。リーがこれまで見せた中で最も率直な弱音だった。
少し間を置いて、ジルは満面の笑みを浮かべ応えた。彼がここまで甘えてくれたという事実がじわじわと胸に回っていた。
「リーとなら、どこへでも」
喜色に輝くジルに対し、リーは実に頼りない調子だった。自案に自信が無いのだった。
「ありがとう。だが、聞いてから決めて欲しい。もう少し南に温泉というのがあるらしいんだが。
どうだろう?」
ユニオン設備……ペパーミントを建設!!
ユニオン設備
┗バニラクッキー
┗ハニートースト
┗カフェ・ラッテ
┗自走式移動基地《ツチノコ》
┗ペパーミント
ユニオン連帯
┗ジル・スチュアート
ユニオン金庫……15698c
利子配当…………1569c
Lloydを対象に配当率を2に設定!!
ファティマを対象に配当率を2.97に設定!!
アンフィニ&許多を対象に配当率を1.01に設定!!
ヴィンス・ナイトレイを対象に配当率を1.01に設定!!
オペレーター&シルバーを対象に配当率を1.01に設定!!
適性の訓練をしました
適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘においてAPを10%強化した
ENo.42からのメッセージ>>ジル・スチュアート 「[献金しました] 」 |
メッセージ
ENo.7からのメッセージ>>
子供の声だ。
果たして告げられた名前が“あなた”のものかどうか、知っているのはあなただけだ。
メッセージを送信しました
>>Eno.54:
「……。なるほど。わざわざ、ご忠告感謝する。」 |
子供の声だ。
「もともとリスクは承知の上で、やっている。“あなた”を使うことは、もうない。」 |
「わざわざ言ってくるくらいだ。“あなた”か、その関係者なんだろう。わたしにだって、それくらい分かる……」 |
「きっと“あなた”と会うことはないだろう。だから面倒を掛けることもないだろう。ありがとう、さようなら、――。」 |
果たして告げられた名前が“あなた”のものかどうか、知っているのはあなただけだ。
メッセージを送信しました
>>Eno.54:
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1650
追加収入 40
攻撃戦果補正9.63%
支援戦果補正5.85%
防衛戦果補正9.95%
撃墜数補正 0.2%
販売数補正 0.3%
サブクエスト0.5%
設備営業補正3%
敵警戒値補正0.521%
追い上げ補正3%
合計現金収入2323
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額510
整備請求額 0
ユニオン費 -96
手当金 100
パーツ販売数 3個
今回の購入者-->>11 >>149 >>149
◆反応値が2成長しました
◆適性値が1成長しました
◆経験値が70増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 40
攻撃戦果補正9.63%
支援戦果補正5.85%
防衛戦果補正9.95%
撃墜数補正 0.2%
販売数補正 0.3%
サブクエスト0.5%
設備営業補正3%
敵警戒値補正0.521%
追い上げ補正3%
合計現金収入2323
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額510
整備請求額 0
ユニオン費 -96
手当金 100
パーツ販売数 3個
今回の購入者-->>11 >>149 >>149
◆反応値が2成長しました
◆適性値が1成長しました
◆経験値が70増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ロイドは消火装置32を入手した!
ロイドは大型バッテリー32を入手した!
明日の戦場
第7ブロック
防衛システム排除[フラッグ]
通路を塞ぐゲートと防衛部隊が確認された。進路を確保するため、敵を排除してほしい。敵のエース機体がある。撃破してくれ
来週の霧濃度:82%
来週の電磁波:100%
来週の警戒値:554%
ジル・スチュアート |
Lloyd |
叢雲 |
蒼馬 |
ユーリア・クラネルト |
ファティマ |
ジュネリア=ハーヴェスト |
アンフィニ&許多 |
オルト・イスケー |
ネリー・アイシャム |
レイン・ロックサイド |
オペレーター&シルバー |
ホウツイニア・コルダータ |
アルヴィオ |
グリストリム・ギルドホルン |
ジグラ・ジグラ・マルテトト |
GrinBoy |
Naito.asbelt |
メーネ・フライス |
坂山 錚牟 |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『電波塔』[霊障] |
砲撃型WH『クレセント』[物理] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『電波塔』[霊障] |
砲撃型WH『クレセント』[物理] |
砲撃型WH『クレセント』[物理] |
砲撃型WH『クレセント』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
『電波塔』[霊障] |
『電波塔』[霊障] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
砲撃型WH『クレセント』[物理] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『火焔放射戦車』[火炎] |
『火焔放射戦車』[火炎] |
砲撃型WH『クレセント』[物理] |
『火焔放射戦車』[火炎] |
『電波塔』[霊障] |
『電波塔』[霊障] |
『火焔放射戦車』[火炎] |
『電波塔』[霊障] |
『火焔放射戦車』[火炎] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
砲撃型WH『クレセント』[物理] |
『火焔放射戦車』[火炎] |
『火焔放射戦車』[火炎] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『電波塔』[霊障] |
『トーチカ』[物理] |
『電波塔』[霊障] |
『電波塔』[霊障] |
砲撃型WH『クレセント』[物理] |
キャラデータ
名前
Lloyd
愛称
ロイド
機体名
未確認機『グレイハウンド』
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ロイド Lloyd. インセイリー、リー・イン、レッド・リーザリー。それらと同一の存在。 セクション2直前の作戦で死亡したはずの彼が何故存在しているのかは当人にもわかっていない。 白い髪は灰色に染まり、最も大きな特徴だった義肢も血と肉の手足に置き換わっていた。 公的には故人であるため、生前の名前は用いず、とりあえず勝手に使われていた呼称をそのまま使っている。 乗機はかつて駆った愛機ブライトネイルに酷似した灰色のWH、グレイハウンド。これも勝手に使われていた呼称。 グレイハウンド GreyHound. シルウェストリス航空本社襲撃と前後する形で目撃例が生じた暗い灰色の未確認機。 『グレイハウンド』『ミストボーン』『ロイド』『アッシュ・ワン』『灰色の悪魔』等、発見から日が浅く、呼称は発見者がつけたもの、企業が当てたコードネーム、過去の伝説的WHをもじったものなどが好き勝手に用いられている。 決まって戦火の中へ駆けて現れては敵味方を選ばず無秩序な破壊を齎しては灰燼を残して去っていく。 レーダー類の反応からも「突如その場に現れた」としか考えられず、またロストする際も同様であるため、未知の残像、霊障、撃墜された者たちの灰から生まれた怨念の具現化、或いは企業の秘密兵器であり戦場に現れるのはそのテストのためなどと囁かれるが、何れも憶測の域を出るものはない。 灰色の装甲が呼吸をするように膨張と収縮を繰り返す。 逆関節上の脚部だが、しばしば腕部を地に突き四足獣の如く跳躍、走行する。 携行火器の類は無く、専ら腕部から爪状のエネルギー兵器を発生させての接近戦を行う。 戦場で目にした者の多くは、唸る、或いは呻くような怖気の走る声を聞いたと口にする。 インセイリー insanely.ミストアヴェンジャーⅡ襲撃以降行方不明。 リー・イン Ly In.禁忌戦争にて死亡。 レッド・リーザリー LedLeathery.セクション2直前に死亡。 ※既知ロール不可。戦争に忙しかった貴方は、これを見るのは初めてなはずです。 ※よく似たものは見たことがあるかもしれません。5年前は特に。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
|
|
1 | 素材 | 消火装置32 [32/耐火/---] 特殊B[320] [素材] |
▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 素材 | 大型バッテリー32 [32/重出力/---] 特殊B[320] [素材] |
▼詳細 |
3 | 軽ブースターA | CRUELCIRCUMSTANCE [31/重霊障/重霊障]《装備:10》 | ▼詳細 |
4 | 速射砲A | 速射砲『トールハンマー』 [29/重霊障/重霊障] 火力[707] 発射数[4] 防御属性[電子] 防御値[289] 精度[452] 貯水量[9] 弾数[30] 武器属性[速射] 異常追加[35] 消費EN[5] 金額[414] 弾薬費[12] 重量[266] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
5 | 軽ブースターA | UNLEASHEDFIRE-Ⅱ [30/重霊障/重霊障]《装備:7》 | ▼詳細 |
6 | --- | --- | --- |
7 | 術導肢B | 複製試作偽肢『アガトラム』Mk.I [28/重霊障/重霊障]《装備:11》 | ▼詳細 |
8 | 中逆関節A | ハイマットフルバースト [26/重霊障/重霊障] 機動[413] 跳躍[206] AP[1237] 旋回速度[825] 防御属性[粒子] 防御値[423] 貯水量[154] 弾数[1] 積載量[2900] 消費EN[105] 金額[1027] 重量[1204] [逆関節] *作者* |
▼詳細 |
9 | 操縦棺E | AberrationAstray [22/---/---] | ▼詳細 |
10 | 中逆関節A | ハイマットフルバースト [26/重霊障/重霊障]《装備:2》 機動[413] 跳躍[206] AP[1237] 旋回速度[825] 防御属性[粒子] 防御値[423] 貯水量[154] 弾数[1] 積載量[2900] 消費EN[105] 金額[1027] 重量[1204] [逆関節] *作者* |
▼詳細 |
11 | レーダーB | 軽量型レーダーB『ワン・シックスⅡ』 [30/薄装甲/薄装甲]《装備:8》 | ▼詳細 |
12 | レーダーB | 軽量型レーダーB『ワン・シックスⅡ』 [30/薄装甲/薄装甲]《装備:4》 | ▼詳細 |
13 | ウィルスA | 第參式召喚支援魔導炉《メジェド》[ [30/重卵/重卵] 培養[10] 特殊B[494] 旋回速度[490] 防御属性[物理] 防御値[1005] 貯水量[654] 噴霧量[163] 武器属性[ウィルス付与] 消費EN[894] 金額[1085] 重量[820] [培養装置] *作者* |
▼詳細 |
14 | --- | --- | --- |
15 | 軽ブースターA | 軽ブースターA設計書 [26/耐粒/---] 特殊B[200] [設計書] |
▼詳細 |
16 | 術導肢B | 複製試作偽肢『アガトラム』Mk.I [28/重霊障/重霊障]《装備:3》 | ▼詳細 |
17 | --- | --- | --- |
18 | 軽ブースターA | UNLEASHEDFIRE [29/重霊障/重霊障]《装備:9》 | ▼詳細 |
19 | 軽ブースターA | UNLEASHEDFIRE [29/重霊障/重霊障]《装備:6》 | ▼詳細 |
20 | エンジンB | クゥル・ツテクの『自我』 [28/重霊障/重霊障]《装備:5》 | ▼詳細 |
21 | --- | --- | --- |
22 | --- | --- | --- |
23 | --- | --- | --- |
24 | --- | --- | --- |
25 | 術導肢A | zawerzdrr【無繋呪肢体】 [27/重霊障/重霊障] | ▼詳細 |
26 | --- | --- | --- |
27 | --- | --- | --- |
28 | --- | --- | --- |
29 | 砲塔B | <W-E> [26/重霊障/重霊障] | ▼詳細 |
30 | --- | --- | --- |
ファティマのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……15898!!
Lloydのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……15998!!
遺跡探査機『ムーンダスト』のブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……16098!!
ガブリエラ・ストークスのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……16198!!
ミロク・イツコのブック結果……ランク外!!
現在のユニオン金庫額……16298!!