ENo.0145　ニール・E・C・A・ウエザラル

ニール「あゝ・・・・くそう・・・・まさか墜されるとは思わなかった」

ネイ「だな・・・・というかアレは無理だ」

ノア「流石に超火力で一撃だったもんな・・・・ステルスしていようがアレは関係なしだわ・・・・」

破損した自機の修理をしつつ・・・・何やら『準備』否『片付け』をしている多頭、有翼、植物混じりの青年。

ニール「ホントにね・・・・まさか、あんな攻撃が飛んでくるとは思わなかったよ・・・・まぁ次は気を付けようか？」

ノア「そうだな・・・・事に『遺跡』から脱出する時が来たか・・・・」

ネイ「いよいよもって崩壊が始まったらしいからな・・・・まぁ機能が停止した訳だし、そうなるのは当然と言っちゃ当然か」

ニール「流石に遺跡と一緒に、お陀仏になるのは勘弁したいね・・・・いや冗談抜きで早めに脱出しないと本気でマズい事になるようだしな」

ネイ「他勢力の通信をハッキングした時に聞こえていたな・・・・確か、この遺跡もとい『ドゥルガー』のハイドロエンジンが臨界を起して爆発したら相転移の反転が発生して、この世界が分解され無に還るらしいな・・・・」

ノア「流石に俺達自身・・・・まぁ『本体』が『無』とは言え今は『人』の体だからな・・・・流石に生身で無の空間に放り出されると普通に死ぬから、冗談抜きで如何しようも無い事になるぞ間違いなく」

ニール「それに僕はノアとネイとは『違う存在』だからね・・・・多分だけど同時に死ぬ事で僕だけ完全に離れ離れになってしまうんだよね・・・・ノアとネイに『寄生』できなくなって・・・・いや、もしかしなくても僕が二人だけでなく他の『無』も喰べ尽くしてしまうかも知れないんだよ・・・・ね？」

ネイ「ニール・・・・もう、そこまで思い出し・・・・いや自分の『本来の姿』を『理解』出来たんだな？」

ニール「まだ完全ではないよ・・・・でも・・・・そうならない為に、これ以上は死ねないよね？」

ノア「あゝ・・・・だから何としてでも脱出しないとな・・・・それに此処で集めた『情報』を『コウ君達』や『ヒロ兄ちゃん』に渡さないといけないしな？」

ニール「そうだな・・・・よし修理が済み次第、拠点の荷物をを機体に積み込んで戦いつつも直ぐ脱出できるように準備しようか？」

ネイ「了解！事にどれだけ『持って』いくんだ？」

ニール「そうだね・・・・まぁ実の所、拠点の荷物は直ぐ片付けて持って行けるけど・・・・後は、この機体いや・・・・この子『ΚΕΡΜΠΕΡΟΣ』を『元の世界』に持って行こうかなと思っててさ？」

ノア「はぁ！？何、言ってるんだニール・・・・確かに持って行けない事は無いけどさ流石にデカすぎて置き場所が無いだろ？」

ニール「いや・・・・何も丸ごと持って行く訳ではないよ、この子を構成する『プログラム』を丸ごと移し替えて持って行くんだよ・・・・『ΚΕΡΜΠΕΡΟΣ』のプログラムを更に『改良』すれば『アイツ』こと『HPAKΛHΣ』に対抗できないかなぁって思っててさ？」

ネイ「あゝ成程な・・・・なら他の『ハッキング』の時に作ったプログラムも全部持って行った方が良いな？」

ニール「勿論それも含めてだよ・・・・取り敢えず、その辺の事は『元の世界』へ帰る寸前に行おう・・・・だから今回は何としてでも僕等だけでなく『ΚΕΡΜΠΕΡΟΣ』も一緒に無事に脱出しないとね？」

ノア「そうだな！それじゃあ、ますます急がないとな？」

ネイ「だからと言って焦りは禁物だからな・・・・取り敢えず俺達は『スポンサー』のお蔭で『空路』を確保してもらっているらしいからな・・・・恐らく航空機会社らしく輸送機がピストンで来るんだろうよ？」

ニール「そうだろうね・・・・まぁ順番、優先順位も有るだろうから成るべくトラブルが起きないように行動しようか」

ノア「OK！それじゃあ、さくっと修理を済ませて・・・・」

ネイ「ミスの無いように忘れ物の無いように・・・・」

ニール「悔いの無いように・・・・じゃあ始めよう！」


と・・・・遂に脱出もとい帰り支度を始めたニール達。
流石に前回、撃墜されてしまったのは予定外だったが何とか脱出には間に合いそうだ。


さて・・・・いよいよもって、この世界での戦いも終わりになりそうだ・・・・だが未だこの先の事は未確定なのだ。

そう・・・・未来は深い霧のように先が見えない・・・・如何なるかは何がこの先起こるのかは未だに分からないのだから。

一応立ててみた・・・・方向性は決まってないかもね？