第11週目 ジル・スチュアートの一週間
◆日記
……扉の隙間から、わずかに漏れる光と話し声。
格納庫で待つAnubisは、その言葉の一つ一つに耳を傾けていた。
なるほど。
ロイド……いや、レッドの死の間際のメッセージは、このことを言っていたのか。
支援を求める代わりに、相手の問題を解決する――――取引としては、どこにでもありそうな話だ。
とはいえ、あいつが関わっている以上、あの子に大きな危険が及ぶことはないだろう。
ならばその内容に関しては、特に問題視するものはない。
――――だが
ちらり、と。
真紅の瞳を隙間から差し込む光へと向けた。
声から察するに、おそらく相手は女性だろう。
それも、別にそれだけなら問題はないのだが。
……それだけ、なら。
『――――私は』
『…………私と、お前は。同じ行動理念を持っていると思っていたが』
『……お前のその、想いは――――あまりに、”強すぎる”』
哀しげなその言葉は、誰かに届くことはなく暗闇へと消えていった。
格納庫で待つAnubisは、その言葉の一つ一つに耳を傾けていた。
なるほど。
ロイド……いや、レッドの死の間際のメッセージは、このことを言っていたのか。
支援を求める代わりに、相手の問題を解決する――――取引としては、どこにでもありそうな話だ。
とはいえ、あいつが関わっている以上、あの子に大きな危険が及ぶことはないだろう。
ならばその内容に関しては、特に問題視するものはない。
――――だが
ちらり、と。
真紅の瞳を隙間から差し込む光へと向けた。
声から察するに、おそらく相手は女性だろう。
それも、別にそれだけなら問題はないのだが。
……それだけ、なら。
『――――私は』
『…………私と、お前は。同じ行動理念を持っていると思っていたが』
『……お前のその、想いは――――あまりに、”強すぎる”』
哀しげなその言葉は、誰かに届くことはなく暗闇へと消えていった。
NEWS
本日のニュースですついに、マテリアルベルト発動機が先導するタワー侵攻作戦が始まりました
これは、タワーに眠る遺産を手にいれ、やがて来る大洪水の避難場所として活用するというものです
しかし、北の遺跡攻略で戦力を消耗した勢力は多く
タワー侵攻は困難と見られています
「タワーの建設目的は明らかです。これは、やがて訪れる世界の水没に耐えるべく建設されていました」
「しかし、いま、危機を迎える我々をなぜ拒むのか――」
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「魔王『セワ』との対話には、慎重になる必要がある」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「先の文明は、彼との対話に失敗し、3000体に及ぶ人造神がコントロールを奪われたという」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「そして人造神ドゥルガーは、世界を滅ぼすため、残像領域の空を舞った。崩壊の始まりだった」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「なぜか、それは……『セワ』の心には深い悲しみがあったからだ。そして、先の文明の見せた光景は、彼の悲しみを癒すものではなかった」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「先の文明は、彼の理想とする世界ではなかった。それだけだ。それが、ヒルコ教団に伝わる影の歴史の全てだ」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「世界が揺らいでいる……貴様たちは、なぜあがく? なぜ、破滅へと向かう?」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「私は世界を救命する。貴様たちは護られていればいい。ただそれだけなのに」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「何が貴様たちを突き動かしているのだ。平穏な日々を捨てて、なぜ戦う?」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「私には、使命と……領域拡散精神遊離環がある。貴様には、何があるというのだ」 |
◆訓練
射撃の訓練をしました射撃が58上昇した
ジル・スチュアートは冴え渡る空煙を475cで購入した!!
ジル・スチュアートはZ.A-C/1969_Y1を475cで購入した!!
生体部品手術成功!!
ヒルコ教団と契約成功!!
ジル・スチュアートは試製重量軽減軽車輪A-0を0cで購入した!!
ヒルコ教団と契約成功!!
ジル・スチュアートはParanoid-Paradeを0cで購入した!!
ヒルコ教団と契約成功!!
ジル・スチュアートは試製装甲電磁アンテナA-0を0cで購入した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
◆作製
資金を10を投入した!!
作成時補助発動! 加重!! パーツ重量が 58 増加!!
作成時補助発動! 加重!! パーツ重量が 58 増加!!
耐反動フレーム29と旋回障害誘発A「蛍火」を素材にしてZ.A-C/1973_E1を作製した!!
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に冴え渡る空煙を装備した
脚部2にアタランケイルの””腕””を装備した
スロット3に大霧清浄機「氾濫原」を装備した
スロット4に大霧清浄機「氾濫原」を装備した
スロット5にゼノハイラνを装備した
スロット6にアレの『霊廟』を装備した
スロット7にSIRENを装備した
スロット8にZ.A-C/1973_E1を装備した
スロット9にUDP『禊萩』を装備した
スロット10にZ.A-C/1969_Y1を装備した
スロット11にZ.A-C/1969_Y1を装備した
◆僚機設定
Lloydとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……死亡許容
◆ミッション
ミッション設定……ミッションB
ユニオン活動
毛皮の無い灰狼の活動記録
「また外出が多くなると思う」
ファティマを見送り扉を閉めると同時に、ジルへと向き直った男は口を開いた。素っ気ない言葉とは裏腹に、恐懼そのものといった態度だった。男は平時木で鼻を括ったような態度を示すことが多かったが、つい先日ロイドという名を得て戻ってきてからはジルに対して以前からは考えられないほど素直な態度で接してくるようになっていた。
「ううん、私だってファティマさんのこと知ってたらほっとけないと思うし。あっさり言ってたけど、準備大変なんでしょ?」
5年の同居生活で男の用いる表現方法に精通していたジルは、男の態度と言葉からその意味するところを見出し、あっさりと逆算してみせた。男はますます情けない顔になり、後頭部をかいた。少女の示した配慮が全くの図星であったからだった。
元々年齢からすると異常なほど頭脳の回転が速い上、やはり環境ゆえと言うべきか、自身を案ずる者に対し常に(全く年齢不相応に)心配させぬよう振る舞ってきたため、ジルはこうした時読心術にも似た的確な理解を示すことが時折あった。少なくとも男は彼女の示す態度についてそう捉えていた。かつてはそれを好ましい成長だと思っていた(状況に対する洞察力は時に物理的能力よりも遥かに生存性に寄与する)が、今はむしろ申し訳ないと感じることが多くなっていた。彼女の心配りが全く自身の拙さ故に発揮されるようになっていたためだった。
「ごめん。ミッションに影響しない範囲で手伝ってもらうかもしれない。勿論君が良ければだけれども」
「もちろん!あまり遠慮しないで、その……リーが頼ってくれるなんてめったにないんだし」
実際にはジルの手を借りるまでもない。男なりの精一杯の甘言のつもりだった。にこりと笑った後、少し言葉に詰まったジルの様子が気にかかっていた。
†
男は自室のベッドに腰掛けたまま苦悩していた。その背後では男が何よりも優先する少女が背中を向けて毛布を被っていた。一言も口を聞いてはくれない。弱り切っていた。
つい先刻までは殆ど平常通りだった。ジルと二人で少し多めの夕食(二人共それを必要としないが、慣例として戦闘行動前は食事を減らしている)を摂り、食後のデザートを楽しみ、ジルが長湯している間に男は今後の準備を進め、ジルが髪を乾かしているうちに男はざっと体を洗い、とにかく常と変わらぬ時間の過ごし方をしていたはずだった。
テーブルランプの明かりで作業を再開していた男の部屋に、ジルが寝間着姿で乗り込んできたのだった。ノックも無く、滅多に見せることのない仏頂面だった。どうかしたのかと訪ねても、別に、とぶすりと言ったきり男のベッドに潜り込んでしまった。
手荒く拙かった。明らかに機嫌を損ねている。何に?少なくとも男に原因があることは間違いなかった。彼女は全く忍耐強く、些かどうかと思うほど親切心とでも呼ぶべきものを持ち合わせていて、つまり理由もなく不機嫌を他人に見せるようなことは一切無かった。彼女がそういった態度を見せるのは、ほぼ常に男が犯した過ちを詫びた時だった。
何が原因か。全く見当もつかなかった。男の余りにも浅い経験則の限界だった。ファティマとのやり取りやその後の態度に問題があったとは思えない。彼女はこれまで、男の示すものに得心しかねた時は速やかに問い質してきた。男も極力そうしてきた。お互いの主義主張に乖離があることを暗黙のうちに了解しつつも、その限界まで否定することは決して無かった。少なくとも男はそうしていたつもりだった。
秒針の立てる音が妙に煩い。元々こういった思索を全く得意としないため、酷く苦痛を覚えていた。原因の見えない曖昧な結果に対しては何の手立ても思いつかないのだった。だからと言って諦めはつかなかった。他の誰かならとうに投げ出していたが、今機嫌を損ねているのは他でもないジルだった。男にとってそれを諦めることは自殺に他ならない。
額に熱を帯びるほど悩んでいるうちに、男の思考は徐々に妄想とでも言うべきものに変わっていった。ジルの思惑、その行動が期待するところを空想と重ね合わせようとし始めていた。言うまでもなく危険な徴候であった。平時の男であれば空想が現実に容喙する等、と嘲笑すらしただろう。しかし同時に、どれほど愚かであっても具体的な結論と行動方針を有することは無策に勝るとも考えていた。ようやくのところで口を開いた。自棄に近い気分だった。
「その、なんというか、ごめん……」
「………………私こそ、ごめん」
その消え入りそうな小さな声は、男に鼓動が停止するほどの衝撃を齎した。男のそれよりも遥かに沈痛な声音であった。
「君が謝る必要だけは無い」
全く反射的な反駁だった。辛うじて聞き取れるような小声だったが、嗜めるというよりは叱り付けると言ったほうが適切な響きだった。
ごめん、と続けてから、壁を向いて横になっているジルの肩の辺りをそっと撫でた。毛布から白い手が伸び出て、獲物に噛み付くような俊敏さで指を絡めてきた。
ああもう、潰れたままの心臓が更に締め付けられるような思いだった。男の妄想は現実と乖離していなかったと気づいたからだった。ジルの所作は息を切らせて駆け込んできたファティマのそれとよく似ていた。思慕の情。男がかつて平穏を主菜に貪り読んでいた創作の一節に実によく似た情景だった。男女の情についての失敗談とでも呼ぶべきものだった。男はついぞそこから具体的な対策を見出すことはできなかった。
しがみつくように掴まれた手をそのままに、男もベッドに潜り込んだ。逆の手で恐る恐るジルの頭を浮かせて、そのまま腕を滑り込ませる。びくりとした他に抵抗は無かった。そのまま抱き締める。絡められていた手がおずおずと引っ張り込まれ、ジルの胸元へと押し付けられた。
「君が謝る必要だけは無いんだ。遠慮する必要も無い。無遠慮で過ぎた高望みだとはわかっているが、君には思うままに望んで欲しいんだ」
そっと、ただひたすらそっと囁いた。事の発端が何を偉そうな口を、と心中で罵倒の限りを尽くしてはいるが、こうでもしなければこの優しい娘は自らの黒いものをただ己の内に溜め込んでしまうだろうと恐れていた。それだけは嫌だった。男は全く無責任にジルの安息だけを願っていた。
ジルはますます強く男の手を胸へと押し当てた。柔らかい肉と骨の奥から頼りなく鼓動が伝わっていた。訳も無く安堵している自身に男は腹を立てていた。やがてジルはひっそりと口を開いた。
「…………嫌なこと、考えてました」
「聞かせてもらっても?」
「ファティマさんが、リーに抱きついた時。 ……その、リーが、わたしから離れていっちゃったような気がして……
リーが、わたしじゃない女の子にやさしくしてるの見て。……嫌だなって、思ってました」
か細く途切れ途切れの言葉に、男は一々頷いて傾聴していた。ジルの頭のすぐ後ろなので、それだけで伝わっていた。
「たまたまファティマさんが酷い目にあってたから、頼み事しにいった側のリーがやさしくしたんだって……
リーならそうするって、わかってたんだけど、 ……なにか、苦しかった」
「うん」
「ごめん…………困るよね、こんなこと言ったら」
「困りはする。君が一点の非も無いのに酷く苦しんだことと、そんな事態を招いた自分の間抜けさに」
本心からの言葉だった。男は、これまでの経緯にジルの責を認めることができなかった。
「……妙に好意を持たれてしまったのは、完全に俺の失敗だ。本当にごめん。
約束もしたし、俺も助けてもらってる。ファティマに協力することは止められない」
「……うん、わかってる」
「だけど、どんなことがあっても。俺がいたいのは君の元だ。他は最悪どうでもいい。君かそれ以外かなら、絶対に君を選ぶ」
死んでも君の側にいたい。そう言いたい衝動を辛うじて抑えていた。苦しめてばかりの俺のこんな無責任な言葉が、果たしてどれほどの誠意になるのか。自身の無能に脳内で無数の悪罵を投げつけていた男の手が、更に強く抱き締められた。柔らかい肉が押し潰されるような感触があった。ジルの耳は暗い部屋の中でその髪と殆ど混ざり合ってしまうほど赤くなっていた。自身の不甲斐なさが余りにも呪わしく感じられた。
「俺が君の好意に見合うとは全然思えない……ごめん、弱音だな。精一杯努力する。君が少しでも幸福を感じられるように」
本当にそうか、貴様如きにそんなことができるものか。
「…………やだ。リーも、幸せになって」
「わかった。君と一緒に幸せになる」
心底からの疑念を全く裏切って、口から言葉が突いて出た。そんな馬鹿なと思っているうちに、ジルは身を捩り男へと向き直っていた。泣き腫らしたように赤くなった目元に胸が酷く痛んだ。
男の首にしがみつくように腕を回し、目を閉じ柔らかい唇で男の唇を塞いでいた。柔らかい体を可能な限り男へと押し付けてくる。誰にも教わらないまま、背中に回した腕で抱き締め返していた。安らぎと呼ぶには余りにも強烈な情動が互いの体の接点から交換されるのを感じていた。或いは、これを幸福と呼ぶのかもしれなかった。
†
翌朝、ジルは全く平常通りの態度で振る舞っていた。男は朝食の片付けを終えると共に市街への外出を告げた。
常の通り玄関口まで見送りに来たジルを特に考えもなく抱き締めていた。報酬系を刺激された獣のような自然さだった。ジルは驚いたが、すぐにあやすように回した腕で男の背中を撫で、早めに帰ってきてねとだけ口にした。
ファティマを見送り扉を閉めると同時に、ジルへと向き直った男は口を開いた。素っ気ない言葉とは裏腹に、恐懼そのものといった態度だった。男は平時木で鼻を括ったような態度を示すことが多かったが、つい先日ロイドという名を得て戻ってきてからはジルに対して以前からは考えられないほど素直な態度で接してくるようになっていた。
「ううん、私だってファティマさんのこと知ってたらほっとけないと思うし。あっさり言ってたけど、準備大変なんでしょ?」
5年の同居生活で男の用いる表現方法に精通していたジルは、男の態度と言葉からその意味するところを見出し、あっさりと逆算してみせた。男はますます情けない顔になり、後頭部をかいた。少女の示した配慮が全くの図星であったからだった。
元々年齢からすると異常なほど頭脳の回転が速い上、やはり環境ゆえと言うべきか、自身を案ずる者に対し常に(全く年齢不相応に)心配させぬよう振る舞ってきたため、ジルはこうした時読心術にも似た的確な理解を示すことが時折あった。少なくとも男は彼女の示す態度についてそう捉えていた。かつてはそれを好ましい成長だと思っていた(状況に対する洞察力は時に物理的能力よりも遥かに生存性に寄与する)が、今はむしろ申し訳ないと感じることが多くなっていた。彼女の心配りが全く自身の拙さ故に発揮されるようになっていたためだった。
「ごめん。ミッションに影響しない範囲で手伝ってもらうかもしれない。勿論君が良ければだけれども」
「もちろん!あまり遠慮しないで、その……リーが頼ってくれるなんてめったにないんだし」
実際にはジルの手を借りるまでもない。男なりの精一杯の甘言のつもりだった。にこりと笑った後、少し言葉に詰まったジルの様子が気にかかっていた。
†
男は自室のベッドに腰掛けたまま苦悩していた。その背後では男が何よりも優先する少女が背中を向けて毛布を被っていた。一言も口を聞いてはくれない。弱り切っていた。
つい先刻までは殆ど平常通りだった。ジルと二人で少し多めの夕食(二人共それを必要としないが、慣例として戦闘行動前は食事を減らしている)を摂り、食後のデザートを楽しみ、ジルが長湯している間に男は今後の準備を進め、ジルが髪を乾かしているうちに男はざっと体を洗い、とにかく常と変わらぬ時間の過ごし方をしていたはずだった。
テーブルランプの明かりで作業を再開していた男の部屋に、ジルが寝間着姿で乗り込んできたのだった。ノックも無く、滅多に見せることのない仏頂面だった。どうかしたのかと訪ねても、別に、とぶすりと言ったきり男のベッドに潜り込んでしまった。
手荒く拙かった。明らかに機嫌を損ねている。何に?少なくとも男に原因があることは間違いなかった。彼女は全く忍耐強く、些かどうかと思うほど親切心とでも呼ぶべきものを持ち合わせていて、つまり理由もなく不機嫌を他人に見せるようなことは一切無かった。彼女がそういった態度を見せるのは、ほぼ常に男が犯した過ちを詫びた時だった。
何が原因か。全く見当もつかなかった。男の余りにも浅い経験則の限界だった。ファティマとのやり取りやその後の態度に問題があったとは思えない。彼女はこれまで、男の示すものに得心しかねた時は速やかに問い質してきた。男も極力そうしてきた。お互いの主義主張に乖離があることを暗黙のうちに了解しつつも、その限界まで否定することは決して無かった。少なくとも男はそうしていたつもりだった。
秒針の立てる音が妙に煩い。元々こういった思索を全く得意としないため、酷く苦痛を覚えていた。原因の見えない曖昧な結果に対しては何の手立ても思いつかないのだった。だからと言って諦めはつかなかった。他の誰かならとうに投げ出していたが、今機嫌を損ねているのは他でもないジルだった。男にとってそれを諦めることは自殺に他ならない。
額に熱を帯びるほど悩んでいるうちに、男の思考は徐々に妄想とでも言うべきものに変わっていった。ジルの思惑、その行動が期待するところを空想と重ね合わせようとし始めていた。言うまでもなく危険な徴候であった。平時の男であれば空想が現実に容喙する等、と嘲笑すらしただろう。しかし同時に、どれほど愚かであっても具体的な結論と行動方針を有することは無策に勝るとも考えていた。ようやくのところで口を開いた。自棄に近い気分だった。
「その、なんというか、ごめん……」
「………………私こそ、ごめん」
その消え入りそうな小さな声は、男に鼓動が停止するほどの衝撃を齎した。男のそれよりも遥かに沈痛な声音であった。
「君が謝る必要だけは無い」
全く反射的な反駁だった。辛うじて聞き取れるような小声だったが、嗜めるというよりは叱り付けると言ったほうが適切な響きだった。
ごめん、と続けてから、壁を向いて横になっているジルの肩の辺りをそっと撫でた。毛布から白い手が伸び出て、獲物に噛み付くような俊敏さで指を絡めてきた。
ああもう、潰れたままの心臓が更に締め付けられるような思いだった。男の妄想は現実と乖離していなかったと気づいたからだった。ジルの所作は息を切らせて駆け込んできたファティマのそれとよく似ていた。思慕の情。男がかつて平穏を主菜に貪り読んでいた創作の一節に実によく似た情景だった。男女の情についての失敗談とでも呼ぶべきものだった。男はついぞそこから具体的な対策を見出すことはできなかった。
しがみつくように掴まれた手をそのままに、男もベッドに潜り込んだ。逆の手で恐る恐るジルの頭を浮かせて、そのまま腕を滑り込ませる。びくりとした他に抵抗は無かった。そのまま抱き締める。絡められていた手がおずおずと引っ張り込まれ、ジルの胸元へと押し付けられた。
「君が謝る必要だけは無いんだ。遠慮する必要も無い。無遠慮で過ぎた高望みだとはわかっているが、君には思うままに望んで欲しいんだ」
そっと、ただひたすらそっと囁いた。事の発端が何を偉そうな口を、と心中で罵倒の限りを尽くしてはいるが、こうでもしなければこの優しい娘は自らの黒いものをただ己の内に溜め込んでしまうだろうと恐れていた。それだけは嫌だった。男は全く無責任にジルの安息だけを願っていた。
ジルはますます強く男の手を胸へと押し当てた。柔らかい肉と骨の奥から頼りなく鼓動が伝わっていた。訳も無く安堵している自身に男は腹を立てていた。やがてジルはひっそりと口を開いた。
「…………嫌なこと、考えてました」
「聞かせてもらっても?」
「ファティマさんが、リーに抱きついた時。 ……その、リーが、わたしから離れていっちゃったような気がして……
リーが、わたしじゃない女の子にやさしくしてるの見て。……嫌だなって、思ってました」
か細く途切れ途切れの言葉に、男は一々頷いて傾聴していた。ジルの頭のすぐ後ろなので、それだけで伝わっていた。
「たまたまファティマさんが酷い目にあってたから、頼み事しにいった側のリーがやさしくしたんだって……
リーならそうするって、わかってたんだけど、 ……なにか、苦しかった」
「うん」
「ごめん…………困るよね、こんなこと言ったら」
「困りはする。君が一点の非も無いのに酷く苦しんだことと、そんな事態を招いた自分の間抜けさに」
本心からの言葉だった。男は、これまでの経緯にジルの責を認めることができなかった。
「……妙に好意を持たれてしまったのは、完全に俺の失敗だ。本当にごめん。
約束もしたし、俺も助けてもらってる。ファティマに協力することは止められない」
「……うん、わかってる」
「だけど、どんなことがあっても。俺がいたいのは君の元だ。他は最悪どうでもいい。君かそれ以外かなら、絶対に君を選ぶ」
死んでも君の側にいたい。そう言いたい衝動を辛うじて抑えていた。苦しめてばかりの俺のこんな無責任な言葉が、果たしてどれほどの誠意になるのか。自身の無能に脳内で無数の悪罵を投げつけていた男の手が、更に強く抱き締められた。柔らかい肉が押し潰されるような感触があった。ジルの耳は暗い部屋の中でその髪と殆ど混ざり合ってしまうほど赤くなっていた。自身の不甲斐なさが余りにも呪わしく感じられた。
「俺が君の好意に見合うとは全然思えない……ごめん、弱音だな。精一杯努力する。君が少しでも幸福を感じられるように」
本当にそうか、貴様如きにそんなことができるものか。
「…………やだ。リーも、幸せになって」
「わかった。君と一緒に幸せになる」
心底からの疑念を全く裏切って、口から言葉が突いて出た。そんな馬鹿なと思っているうちに、ジルは身を捩り男へと向き直っていた。泣き腫らしたように赤くなった目元に胸が酷く痛んだ。
男の首にしがみつくように腕を回し、目を閉じ柔らかい唇で男の唇を塞いでいた。柔らかい体を可能な限り男へと押し付けてくる。誰にも教わらないまま、背中に回した腕で抱き締め返していた。安らぎと呼ぶには余りにも強烈な情動が互いの体の接点から交換されるのを感じていた。或いは、これを幸福と呼ぶのかもしれなかった。
†
翌朝、ジルは全く平常通りの態度で振る舞っていた。男は朝食の片付けを終えると共に市街への外出を告げた。
常の通り玄関口まで見送りに来たジルを特に考えもなく抱き締めていた。報酬系を刺激された獣のような自然さだった。ジルは驚いたが、すぐにあやすように回した腕で男の背中を撫で、早めに帰ってきてねとだけ口にした。
ユニオン設備……なし!!
ユニオン連帯
……なし!!
ユニオン金庫……16798c
利子配当…………1679c
適性の訓練をしました
適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘においてAPを10%強化した
偽りの射ち手 「[献金しました] [献金しました] [献金しました] [献金しました] [献金しました] 」 |
メッセージ
ENo.7からのメッセージ>>
デリカシーがない。
ENo.447からのメッセージ>>
出撃の間近、貴方の元へ一つの箱が届くだろう。
中身を見るならば、ぼろぼろに崩れたクッキーのようなものが山程入っている事だろう。備え付けのメッセージカードには、こう書かれている。
人の食べ物って初めて作るのでよく分からないんですが、こんなものでもよろしいでしょうか? ー 『 』より
名前の書いてある所は焦げていて、読み取れないかもしれない。
メッセージを送信しました
>>Eno.11 >>Eno.54 >>Eno.67 >>Eno.96 >>Eno.132
ユーイン 「……あんまり参考にはなりそうにねえな……」 |
ユーイン 「ま、そりゃ、五年前も有名だったやつだ。参考にされてたまるかってのもあるんだろうな、知らねえけど」 |
ユーイン 「あんたあれなの?レッド・リーザリーの女?」 |
デリカシーがない。
ユーイン 「ま、悪いな。俺もいろいろ……知りたかったんだ。少しでも父さんに近づきたくて……」 |
出撃の間近、貴方の元へ一つの箱が届くだろう。
中身を見るならば、ぼろぼろに崩れたクッキーのようなものが山程入っている事だろう。備え付けのメッセージカードには、こう書かれている。
人の食べ物って初めて作るのでよく分からないんですが、こんなものでもよろしいでしょうか? ー 『 』より
名前の書いてある所は焦げていて、読み取れないかもしれない。
メッセージを送信しました
>>Eno.11 >>Eno.54 >>Eno.67 >>Eno.96 >>Eno.132
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1550
追加収入 30
攻撃戦果補正10%(MAX)
支援戦果補正8.43%
防衛戦果補正12.78%
撃墜数補正 0.6%
販売数補正 0.3%
設備営業補正0.6%
敵警戒値補正0.468%
追い上げ補正0.3%
合計現金収入2174
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額515
整備請求額 0
ユニオン費 -96
手当金 100
パーツ販売数 3個
今回の購入者-->>42 >>136 >>336
◆射撃値が1成長しました
◆適性値が2成長しました
◆経験値が60増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 30
攻撃戦果補正10%(MAX)
支援戦果補正8.43%
防衛戦果補正12.78%
撃墜数補正 0.6%
販売数補正 0.3%
設備営業補正0.6%
敵警戒値補正0.468%
追い上げ補正0.3%
合計現金収入2174
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額515
整備請求額 0
ユニオン費 -96
手当金 100
パーツ販売数 3個
今回の購入者-->>42 >>136 >>336
◆射撃値が1成長しました
◆適性値が2成長しました
◆経験値が60増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ジル・スチュアートは保証書30を入手した!
ジル・スチュアートはブラックボックス30を入手した!
明日の戦場
第7ブロック
セクション・4[ハッキング]
セクション・4。金属球の行き交う、何かの物理回路。計算するのは――
来週の霧濃度:99%
来週の電磁波:89%
来週の警戒値:507%
ジル・スチュアート |
Lloyd |
ハノジ |
ちひろ |
アスラ・ヒネモス |
蒼馬 |
ユーリア・クラネルト |
氏仁 ヤスオ |
Er=Jr=Schaaf |
Engelchen Eckhart |
アイシャ=ロングゲート |
ウィルマ・ウォーカー |
ケイト・アニュレ |
インシオン |
アマレット |
氏仁 ヤスオ |
ODE-30 |
闇 |
エンセイル・フェノメノン |
グロリア=グラスロード |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫[デバステイター] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
術導DR『ドゥルガー』[霊障] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『電磁鉄線』[電子] |
『電磁鉄線』[電子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『電磁鉄線』[電子] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
『電磁鉄線』[電子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『電磁鉄線』[電子] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
『巨大鉄球』[物理] |
『巨大鉄球』[物理] |
『巨大鉄球』[物理] |
キャラデータ
名前
ジル・スチュアート
愛称
ジル・スチュアート
機体名
『Anubis』
|
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プロフィール
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残像領域で両親を失った末、生活のためにハイドラ乗りとなり、5年前の戦争を生き抜いた少女。 考えることもするが、体を動かすほうが楽、という活発タイプ。 5年前の戦争時、まだ子供だったころたくさんの人に優しくされたこともあり 可能な限り、人には優しくを心がけている。 5年前、戦場をともにした知人たちがまたいるのではないか。 また、『ドゥルガー』に少なからず思うところがあり、なんとかしたいと考え参加。 4期(Eno534)時、insanely(Eno303)と親しくなり、同居同然の暮らしをしている。 16歳ほど 身長159cm 体重53kg 戦いの中で生き残る為、左目を多機能な機械義眼にし 意識を失うほどの衰弱状態に陥ったこともあって バイオ融合によって、ある程度の肉体強化も為されている。 また、Anubisとのリンクの親和性を高めるため 生体部品改造も行った。 Anubis操縦中は機体と精神が繋がっている状態で有り 正しい手順を踏まずに強制解除すると、本人の精神に異常をきたす危険が伴う。 そのため脱出装置など、緊急で機体から離脱するセーフティなどは取り付けることができない。 (常時死亡許容です) ・Anubis 4期後半から最後まで搭乗していた機体。 人型で、肩や膝、頭部などに鋭く尖ったフレームを持つ。 Zukunftと違い、霧の中でも目立つような黒いボディと 機体の節々には流動するエネルギーを思わせるラインが走っており 起動中は赤い光が通っている。 装甲の下は機械と肉で構成されており、そこへライダーから採取した血液を循環させ 擬似的に「本人に近づける」ことでライダー本人とのリンクを可能にしている。 そのため、操縦には一定の血液を必要とし また、過剰なエネルギーを生み出す為にも血液を要するため 一時期、衰弱状態に陥ったことも。 操縦のたびに精神リンクを重ねた結果、徐々に自己を得てゆき ジルの危機に対して覚醒、自我を確立した。 女性型のAIで、落ち着きのある大人の女性、という声で話す。 解析不能な未知のデータが含まれており、複製は不能。 多脚時は、腰から下がZukunftの首元と接合されており 獣人のような形態を取っている。 4期では格闘を主体としていたが、5期では射撃を主体として運用。 中距離、近距離で撃ち分け可能な可変機構を備えた中型の粒子ライフルを携行している。 中距離時は口径が閉じ、直線的なバスターライフルに 近距離時は口径が開き、拡散されるショットガンに変形する。 ・Zukunft 4期中盤から、Anubisまでに搭乗していた機体。 支援型であり、霧にまぎれるような白いボディと 狼を思わせる姿を持つ、獣型のハイドラ。 アイコンはEno7ニシュカ・パーシスタンスさんから頂きました。 感謝……! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
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1 | 軽多脚A | 軽多脚A設計書 [25/---/---] 金額[600] [設計書] |
▼詳細 |
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2 | 粒子爆雷A | 粒子爆雷A設計書 [20/貯水/---] 特殊B[80] 貯水量[24] [設計書] |
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3 | 素材 | 保証書30 [30/保証/---] 特殊B[280] [素材] |
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4 | 物理装甲A | UDP『禊萩』 [28/重装甲/重装甲]《装備:9》 | ▼詳細 |
5 | 素材 | ブラックボックス30 [30/誘発/---] 特殊B[280] [素材] |
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7 | 操縦棺D | 冴え渡る空煙 [28/重変形/重装甲]《装備:1》 | ▼詳細 |
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9 | 制動障害誘発A | ゼノハイラν [27/誘発/誘発]《装備:5》 | ▼詳細 |
10 | 照準障害誘発A | アレの『霊廟』 [25/誘発/誘発]《装備:6》 | ▼詳細 |
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12 | 腕部A | 腕部A設計書 [28/機動/---] 特殊B[240] [設計書] |
▼詳細 |
13 | 素材 | アンテナ29 [29/索敵/---] [素材] |
▼詳細 |
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15 | 粒子爆雷A | Z.A-C/1969_Y1 [28/重旋回/重変形]《装備:10》 火力[281] 発射数[25] 旋回速度[112] 防御属性[電子] 防御値[187] 精度[10] 貯水量[50] 弾数[30] 武器属性[対地] 異常追加[30] 消費EN[16] 金額[475] 重量[268] [粒子射撃] *作者* |
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19 | 粒子爆雷A | Z.A-C/1969_Y1 [28/重旋回/重変形]《装備:11》 火力[281] 発射数[25] 旋回速度[112] 防御属性[電子] 防御値[187] 精度[10] 貯水量[50] 弾数[30] 武器属性[対地] 異常追加[30] 消費EN[16] 金額[475] 重量[268] [粒子射撃] *作者* |
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20 | 腕部A | Z.A-C/1973_E1 [29/重変形/重変形]《装備:8》 | ▼詳細 |
21 | 軽多脚A | アタランケイルの””腕”” [28/重旋回/重旋回]《装備:2》 機動[569] 跳躍[166] AP[1166] 旋回速度[1458] 防御属性[霊障] 防御値[217] 貯水量[212] 積載量[3600] 消費EN[870] 金額[1056] 重量[1124] [多脚] *作者* |
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23 | 軽ブースターA | SIREN [28/重旋回/重変形]《装備:7》 | ▼詳細 |
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25 | 軽車輪A | 試製重量軽減軽車輪A-0 [28/重量軽減/霊障] | ▼詳細 |
26 | エンジンB | 大霧清浄機「氾濫原」 [27/重変形/重変形]《装備:3》 | ▼詳細 |
27 | FCSC | FCSC設計書 [23/重装甲/---] 特殊B[140] AP[80] 重量[23] [設計書] |
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28 | 軽車輪A | Paranoid-Parade [28/高握力/臂力] | ▼詳細 |
29 | 電磁アンテナA | 試製装甲電磁アンテナA-0 [28/装甲/耐霊] 火力[348] 発射数[12] AP[140] 防御属性[霊障] 防御値[329] 精度[238] 貯水量[99] 弾数[25] 武器属性[速射] 異常追加[40] 消費EN[5] 金額[408] 重量[450] [電子射撃] *作者* |
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30 | エンジンB | 大霧清浄機「氾濫原」 [27/重変形/重変形]《装備:4》 | ▼詳細 |