第11週目 インシオンの一週間
◆日記
TURN11:暗転する時はいつだって
「レイ……」
『元気そうにやってるじゃあないか、イン。残像領域の生活には慣れたかい?』
「やめろ……」
そう、これは夢だ。悪い夢を見ているに違い無い。あいつがハイドラに乗ってくるなんて、馬鹿げた夢だ。だってあいつは、双子の兄は、生まれつき身体が弱くて、剣を振るうどころか、乗馬すら満足に許されない身体で。
若くして、この世を。
『この世界の空気は、僕に合うようだね。あれだけ息苦しかった身体が、嘘のように軽いよ』
「やめろ!」
「その顔で、その声で、あいつを騙るな!」
『……………』
『相変わらず、「認める」事が苦手だね、お前は』
ふわり、と。
『ベルボーグ』と名乗った機体が浮き上がったかと思うと、ヒートソードを掲げて肉薄してくる。咄嗟にパイルで受け止めたが、膂力は『チェルノボーグ』と拮抗しているのか、火花が散り、ぎりぎりと鍔競り合いに持ち込まれた。
『「ベルボーグ」は「チェルノボーグ」の姉妹機として造られたそうだよ』
通信画面の中で、あいつが笑う。ひどくあくどい、見た事も無い歪みをもって。
『ユリア・クールハートの能力に最適化した機体で、いずれこの世界でも、彼女のハイドラとして使われる予定があったようだが、時間切れの方が早かったらしい』
『お前も知っている、天のノイズの計算ミスだよ』
「やめろ……」
やめろ。やめろやめろやめろ。その思いが脳裏を駆け巡る。
『ベルボーグ』が背にある飛行ユニットのスラスターを噴かして距離を取る。次に来るのはきっと、狙撃。
読み通り放たれた速射砲の弾を、反射だけで操縦桿を押し込み、精一杯の旋回で避けてゆく。
『さすがは「黒の死神」』
「黙れ!」
間断無く続く射撃の雨から身をかわしつつ、反撃に転じる方法を考える。奴がこの残像領域でどれだけ『ベルボーグ』と共にあったかは知らない。だが、機体に順応する能力――言ってしまえば素の戦闘能力――は、元々の素質を考えれば、生粋の戦士であった自分の方が上だと信じる。
それに、こちらは『三位一体(トリグラフ)』だ。
「――セイス!」
『了解。「チェルノボーグ」の出力を最大限まで解放します』
「お前も! 死にたくなかったら、目一杯生体電池の役目を果たせよ!」
(ぱたぱた)
そう。こちらには、戦いに満ちた人生で積み上げた勘という、決定的な優位性(アドバンテージ)がある。数週間か、数ヶ月か。たかだかそれだけハイドラを操っていた相手に後れを取るはずが無い。そう信じて高速で彼我の距離を詰めて、パイルを振りかざした時。
『「貴方は、この人に勝てません、インシオン」』
虹色の蝶が、ひらりと遺跡の中を飛んだかと思うと、黒く輝いて、『チェルノボーグ』に吸い込まれる。途端、がくんと機体の動きが止まり、操縦桿を押し込んでも反応しなくなった。
『原因不明のシステムエラーが発生しました。戦闘を継続出来ません』
セイスの声も、今は耳を通り抜けてゆく。反響するのは、さっき聞こえた声。ずっと求めていた、聞き間違えるはずの無い声。
それが「濁り無き言の葉」を発した途端に、虹色の蝶が生み出され、言葉の通りになった。そんな芸当を出来る人間を、自分は一人しか知らない。
「ま、さか」
『そのまさかだよ』
『白の偽神』を名乗った双子の兄が嗤う。画像が乱れて、奴の顔の代わりに、セイスと同じ電子色をした少女の顔が映し出される。
「あ、ああ……」
『紹介しよう。「ベルボーグ」のサポートAI』
『エレだ』
がつん、と。
殴られたような衝撃が身を襲った。いや、実際殴られたのだ。『ベルボーグ』の拳で、『チェルノボーグ』が。
首根っこを掴まれ、遺跡の壁に叩きつけられて、壁がハイドラの形に凹む。『ベルボーグ』はお構い無しに攻撃を加え、『チェルノボーグ』の装甲が剥がれてゆく。
『僕はお前が羨ましかったよ、イン』
いつの間にか画面に映し出されるのは、奴の顔に戻っていた。一撃、一撃、呪詛を込めるかのように、容赦無い攻撃が降る。
『戦力も、体力も、寿命も。僕の持てないものを、お前は持っていた』
『本当は僕の妻になるはずだったエレの愛も、お前は奪っていった』
『だから、今度は僕がお前から奪っても良いだろう?』
「がっ……は!」
嘘だ。言わない。あいつはそんな事は言わない。反論しようとしても、間断無く続く攻撃に脳が揺さぶられ、考えがまとまらない。めちゃくちゃに操縦桿を動かしても、キーボードを叩いても、『チェルノボーグ』はうんともすんとも応えない。
当たり前だ。あいつの、エレの能力『アルテア』は、『濁り無き言の葉』で紡げば、絶対の効果を発揮する。たとえ相手が神であろうとも。
『勝てない』とあいつは言った。その効果が持続する限り、『チェルノボーグ』は、いや、自分は絶対に、目の前で嗤うこいつには、
勝てない。
『警告します。「チェルノボーグ」の耐力限界が近づいています。すぐに脱出してください』
「脱出って! この機体とお前はどうするんだよ!?」
『安全作動(フェイルセーフ)でセーフティモードに移行して、ハイドラライダーの安全を確認次第、自動帰還します。イン・イグリッド・フィン・イシャナはすぐに脱出してください』
「するか馬鹿! お前を置いていけるかよ!」
『ハイドラライダーが当AIを考慮する理由が理解出来ません。脱出してください』
「お前、そんなな……!」
『お喋りする余裕なんて、あるのかい?』
『「その剣は容易く装甲を貫く」』
「――!!」
目の前に。
ヒートソードの切っ先が迫ってきて。
「――お前は隠れてろ!!」
(びくうっ)
『アルテア』の通り、『チェルノボーグ』の装甲を易々と貫いて、操縦棺にまで到達した。
「があああああっ!!」
画面が暗転する。操縦棺の壁があり得ない方向にひしゃげて、とんでもない熱が身体に突き刺さる。錆のような血のにおいと、肉の焼けるにおいが満ちる。
生意気なAIは無事か。あのクソドラゴンは逃げおおせたか。
「エ、レ……」
視界が狭まってゆく。ヒートソードがゆっくりと引き抜かれ、『ベルボーグ』が遠ざかる気配がする。
行くな。
そう願っても、あいつの気配が薄くなってゆくのがわかる。
ああ、また。
俺は置いていかれる。
そこで、ぶつりと意識が途切れた。
「……ん! インシオンさん!!」
耳に慣れた声が、ひどく切羽詰まっている。
「インシオンさん! ……生きてる!? 開けるよ!!」
もうほとんど絶望している涙声なんだが、大丈夫か? ぼんやりとそんな事を考える。大丈夫だ、と返そうとしたが、血の塊が喉につかえて、声が出せない。ならせめて操縦棺の壁を叩こうにも、手が震えてまともに動かない。耳鳴りもするのは、血が足りていないからか。
ぎしぎしと、軋んだ音を立てて、暗闇に光が差し込む。ノイズのかかったような視界の中で、目一杯に涙を溜めた、その名前と同じ色の瞳がこちらを見て、
「インシオン、さ……」
そして、驚きに見開かれて絶句する。
それはそうだろう。
一面の赤に染まった、歪んだ操縦棺の中で、服も焼け焦げたのに、受けたはずの致命傷がほとんど塞がって、五体満足で息をしている人間がいたら。
To be continued...
「レイ……」
『元気そうにやってるじゃあないか、イン。残像領域の生活には慣れたかい?』
「やめろ……」
そう、これは夢だ。悪い夢を見ているに違い無い。あいつがハイドラに乗ってくるなんて、馬鹿げた夢だ。だってあいつは、双子の兄は、生まれつき身体が弱くて、剣を振るうどころか、乗馬すら満足に許されない身体で。
若くして、この世を。
『この世界の空気は、僕に合うようだね。あれだけ息苦しかった身体が、嘘のように軽いよ』
「やめろ!」
「その顔で、その声で、あいつを騙るな!」
『……………』
『相変わらず、「認める」事が苦手だね、お前は』
ふわり、と。
『ベルボーグ』と名乗った機体が浮き上がったかと思うと、ヒートソードを掲げて肉薄してくる。咄嗟にパイルで受け止めたが、膂力は『チェルノボーグ』と拮抗しているのか、火花が散り、ぎりぎりと鍔競り合いに持ち込まれた。
『「ベルボーグ」は「チェルノボーグ」の姉妹機として造られたそうだよ』
通信画面の中で、あいつが笑う。ひどくあくどい、見た事も無い歪みをもって。
『ユリア・クールハートの能力に最適化した機体で、いずれこの世界でも、彼女のハイドラとして使われる予定があったようだが、時間切れの方が早かったらしい』
『お前も知っている、天のノイズの計算ミスだよ』
「やめろ……」
やめろ。やめろやめろやめろ。その思いが脳裏を駆け巡る。
『ベルボーグ』が背にある飛行ユニットのスラスターを噴かして距離を取る。次に来るのはきっと、狙撃。
読み通り放たれた速射砲の弾を、反射だけで操縦桿を押し込み、精一杯の旋回で避けてゆく。
『さすがは「黒の死神」』
「黙れ!」
間断無く続く射撃の雨から身をかわしつつ、反撃に転じる方法を考える。奴がこの残像領域でどれだけ『ベルボーグ』と共にあったかは知らない。だが、機体に順応する能力――言ってしまえば素の戦闘能力――は、元々の素質を考えれば、生粋の戦士であった自分の方が上だと信じる。
それに、こちらは『三位一体(トリグラフ)』だ。
「――セイス!」
『了解。「チェルノボーグ」の出力を最大限まで解放します』
「お前も! 死にたくなかったら、目一杯生体電池の役目を果たせよ!」
(ぱたぱた)
そう。こちらには、戦いに満ちた人生で積み上げた勘という、決定的な優位性(アドバンテージ)がある。数週間か、数ヶ月か。たかだかそれだけハイドラを操っていた相手に後れを取るはずが無い。そう信じて高速で彼我の距離を詰めて、パイルを振りかざした時。
『「貴方は、この人に勝てません、インシオン」』
虹色の蝶が、ひらりと遺跡の中を飛んだかと思うと、黒く輝いて、『チェルノボーグ』に吸い込まれる。途端、がくんと機体の動きが止まり、操縦桿を押し込んでも反応しなくなった。
『原因不明のシステムエラーが発生しました。戦闘を継続出来ません』
セイスの声も、今は耳を通り抜けてゆく。反響するのは、さっき聞こえた声。ずっと求めていた、聞き間違えるはずの無い声。
それが「濁り無き言の葉」を発した途端に、虹色の蝶が生み出され、言葉の通りになった。そんな芸当を出来る人間を、自分は一人しか知らない。
「ま、さか」
『そのまさかだよ』
『白の偽神』を名乗った双子の兄が嗤う。画像が乱れて、奴の顔の代わりに、セイスと同じ電子色をした少女の顔が映し出される。
「あ、ああ……」
『紹介しよう。「ベルボーグ」のサポートAI』
『エレだ』
がつん、と。
殴られたような衝撃が身を襲った。いや、実際殴られたのだ。『ベルボーグ』の拳で、『チェルノボーグ』が。
首根っこを掴まれ、遺跡の壁に叩きつけられて、壁がハイドラの形に凹む。『ベルボーグ』はお構い無しに攻撃を加え、『チェルノボーグ』の装甲が剥がれてゆく。
『僕はお前が羨ましかったよ、イン』
いつの間にか画面に映し出されるのは、奴の顔に戻っていた。一撃、一撃、呪詛を込めるかのように、容赦無い攻撃が降る。
『戦力も、体力も、寿命も。僕の持てないものを、お前は持っていた』
『本当は僕の妻になるはずだったエレの愛も、お前は奪っていった』
『だから、今度は僕がお前から奪っても良いだろう?』
「がっ……は!」
嘘だ。言わない。あいつはそんな事は言わない。反論しようとしても、間断無く続く攻撃に脳が揺さぶられ、考えがまとまらない。めちゃくちゃに操縦桿を動かしても、キーボードを叩いても、『チェルノボーグ』はうんともすんとも応えない。
当たり前だ。あいつの、エレの能力『アルテア』は、『濁り無き言の葉』で紡げば、絶対の効果を発揮する。たとえ相手が神であろうとも。
『勝てない』とあいつは言った。その効果が持続する限り、『チェルノボーグ』は、いや、自分は絶対に、目の前で嗤うこいつには、
勝てない。
『警告します。「チェルノボーグ」の耐力限界が近づいています。すぐに脱出してください』
「脱出って! この機体とお前はどうするんだよ!?」
『安全作動(フェイルセーフ)でセーフティモードに移行して、ハイドラライダーの安全を確認次第、自動帰還します。イン・イグリッド・フィン・イシャナはすぐに脱出してください』
「するか馬鹿! お前を置いていけるかよ!」
『ハイドラライダーが当AIを考慮する理由が理解出来ません。脱出してください』
「お前、そんなな……!」
『お喋りする余裕なんて、あるのかい?』
『「その剣は容易く装甲を貫く」』
「――!!」
目の前に。
ヒートソードの切っ先が迫ってきて。
「――お前は隠れてろ!!」
(びくうっ)
『アルテア』の通り、『チェルノボーグ』の装甲を易々と貫いて、操縦棺にまで到達した。
「があああああっ!!」
画面が暗転する。操縦棺の壁があり得ない方向にひしゃげて、とんでもない熱が身体に突き刺さる。錆のような血のにおいと、肉の焼けるにおいが満ちる。
生意気なAIは無事か。あのクソドラゴンは逃げおおせたか。
「エ、レ……」
視界が狭まってゆく。ヒートソードがゆっくりと引き抜かれ、『ベルボーグ』が遠ざかる気配がする。
行くな。
そう願っても、あいつの気配が薄くなってゆくのがわかる。
ああ、また。
俺は置いていかれる。
そこで、ぶつりと意識が途切れた。
「……ん! インシオンさん!!」
耳に慣れた声が、ひどく切羽詰まっている。
「インシオンさん! ……生きてる!? 開けるよ!!」
もうほとんど絶望している涙声なんだが、大丈夫か? ぼんやりとそんな事を考える。大丈夫だ、と返そうとしたが、血の塊が喉につかえて、声が出せない。ならせめて操縦棺の壁を叩こうにも、手が震えてまともに動かない。耳鳴りもするのは、血が足りていないからか。
ぎしぎしと、軋んだ音を立てて、暗闇に光が差し込む。ノイズのかかったような視界の中で、目一杯に涙を溜めた、その名前と同じ色の瞳がこちらを見て、
「インシオン、さ……」
そして、驚きに見開かれて絶句する。
それはそうだろう。
一面の赤に染まった、歪んだ操縦棺の中で、服も焼け焦げたのに、受けたはずの致命傷がほとんど塞がって、五体満足で息をしている人間がいたら。
To be continued...
NEWS
本日のニュースですついに、マテリアルベルト発動機が先導するタワー侵攻作戦が始まりました
これは、タワーに眠る遺産を手にいれ、やがて来る大洪水の避難場所として活用するというものです
しかし、北の遺跡攻略で戦力を消耗した勢力は多く
タワー侵攻は困難と見られています
「タワーの建設目的は明らかです。これは、やがて訪れる世界の水没に耐えるべく建設されていました」
「しかし、いま、危機を迎える我々をなぜ拒むのか――」
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「魔王『セワ』との対話には、慎重になる必要がある」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「先の文明は、彼との対話に失敗し、3000体に及ぶ人造神がコントロールを奪われたという」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「そして人造神ドゥルガーは、世界を滅ぼすため、残像領域の空を舞った。崩壊の始まりだった」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「なぜか、それは……『セワ』の心には深い悲しみがあったからだ。そして、先の文明の見せた光景は、彼の悲しみを癒すものではなかった」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「先の文明は、彼の理想とする世界ではなかった。それだけだ。それが、ヒルコ教団に伝わる影の歴史の全てだ」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「世界が揺らいでいる……貴様たちは、なぜあがく? なぜ、破滅へと向かう?」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「私は世界を救命する。貴様たちは護られていればいい。ただそれだけなのに」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「何が貴様たちを突き動かしているのだ。平穏な日々を捨てて、なぜ戦う?」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「私には、使命と……領域拡散精神遊離環がある。貴様には、何があるというのだ」 |
◆訓練
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に百合駕籠を装備した
脚部2に試作重タンク『破神潰し』を装備した
スロット3に噴霧^2パイルA『スティンガー』を装備した
スロット4にZ.A-C/1861_J1を装備した
スロット5に試作スクラムジェットを装備した
スロット6にDAYLIGHTSYNDROMEを装備した
スロット7にゼノハイラθを装備した
スロット8にArA-Turretを装備した
スロット9にZ.A-C/1861_J1を装備した
スロット10に改造エンジンDを装備した
スロット11にWhiteoutを装備した
◆僚機設定
アマレットとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションB
ユニオン活動
カフェ&メンテナンス『メル・ミリア』の活動記録
Cafe & Maintenance Mer-Millia
巨大樹木の中から、機械の大百足を探せば良い。
その樹の足元に、腕のいい整備士――あるいは料理人のいる店があるのだ。
カフェ&メンテナンス『メル・ミリア』は、今日も密やかに営業を続けている。
禁忌戦争を生き抜き、霧とともに消えたとされたハイドラ大隊から戻ってきたと噂されている店主は、もはや多くを語らない。ただ、樹木に絡みつくように“眠っている”機械の大百足は、その時の店主のウォーハイドラだとされる。
時々たまに、思い出したように起き上がって、生きているかのように周りを歩き回るのだという。だから、この辺の木の根は金属の多脚にずたずたにされてしまって、あまり真っ当には育たないんだそうだ。店主はそう言って笑っていた。
今日のおすすめは、禁忌戦争で破壊されたと言われる要塞のひとつを模した店主手作りのケーキ。
!店および店主(ENo.7サブ)の既知可 4期既知(ENo.4)も可
!ユニオンに参加せずメッセで利用する体も歓迎
!ロールするキャラを推奨するかも
細かいこと:http://midnight.raindrop.jp/decoherence/union.html
(整備極ユニオンです。購入はユニオン主の独断。)
巨大樹木の中から、機械の大百足を探せば良い。
その樹の足元に、腕のいい整備士――あるいは料理人のいる店があるのだ。
カフェ&メンテナンス『メル・ミリア』は、今日も密やかに営業を続けている。
禁忌戦争を生き抜き、霧とともに消えたとされたハイドラ大隊から戻ってきたと噂されている店主は、もはや多くを語らない。ただ、樹木に絡みつくように“眠っている”機械の大百足は、その時の店主のウォーハイドラだとされる。
時々たまに、思い出したように起き上がって、生きているかのように周りを歩き回るのだという。だから、この辺の木の根は金属の多脚にずたずたにされてしまって、あまり真っ当には育たないんだそうだ。店主はそう言って笑っていた。
今日のおすすめは、禁忌戦争で破壊されたと言われる要塞のひとつを模した店主手作りのケーキ。
!店および店主(ENo.7サブ)の既知可 4期既知(ENo.4)も可
!ユニオンに参加せずメッセで利用する体も歓迎
!ロールするキャラを推奨するかも
細かいこと:http://midnight.raindrop.jp/decoherence/union.html
(整備極ユニオンです。購入はユニオン主の独断。)
ユニオン設備……なし!!
ユニオン連帯
……なし!!
ユニオン金庫……200c
利子配当…………20c
整備の訓練をしました
整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘においてAPを10%強化した
ニーユ 「――ええ、祝杯。確かに祝杯とは言いましたが、スー。」 |
スー 「反省はしてまっせーん。」 |
ニーユ 「ですよね!!」 |
スー 「第一ね~こんな戦いのど真ん中……ってわけでもないけど、そんなところでお酒出さないとかおっくれってるぅ~」 |
ニーユ 「……私は触りませんからね……」 |
スー 「いいよそれで!」 |
スー 「ってわけで、お高いお酒専用の冷蔵庫ができましたー!メタいこというとユニオン設備。酒飲みヤローども、ちゃんと金は落としていけよな!この献金ってやつで!」 |
店員らしき男 「あら、そう? あなたがそう言うのならいいけれど……」 |
祝杯ムードに盛り上がる一団からは、離れておきたいようだ。
店員らしき男 「……」 |
ロック 「それはいいことを聞いたな。お言葉に甘えて、ドライ・ジンでももらおうかしら、ミスター? それともMs.スーとお呼びする?」 |
ロック 「”絶世のウルトラ美少女”は……飲まないのか。ミスターえびっこは飲むかしら」 |
ロック 「……」 |
ロック 「……Ms.ドレイク、眺めていたなら次はあんたが指すかい? いい加減この男が負けたところを見てみたいんだけれど」 |
えびっこは ものわかりがいい(主観)ので だいどころには はいらないことにする。
……とでも思っているのか、無暗に背筋を伸ばして触覚を振り回している。
「!!」
えびっこは、えびではない――の主張もそこそこ、嫌われていると溢したロックの前に、キャベツを携え、いそいそ戻っていく。
そして、きゃべつを掲げる。掲げながら、みつめる。
……きゃべつ。
だが、キャベツは要らないと言っていた……
……スッ、と。きゃべつを下ろし、代わりに[献金しました]
いつの間に携え直したか、掲げたえびっこ専用の端末には『スライドしてロックを解除』と表示されている……
……ろっく(の誤解)を解除したいのかもしれないが、果たして通じるのか。
テーブルに座り、紅茶を嗜んでる
ずぶぬれになったタニヤマがカフェに入ってきた
ヒコーキ・タニヤマ 「……クソッ、街の整備士に傘借りたらボロすぎて途中で壊れやがった。」 |
ヒコーキ・タニヤマ 「ハイドラを普段使いすんなとか言って、つかわせてくれねーし。徒歩で来ると遠いんだよ。ここ。」 |
ヒコーキ・タニヤマ 「しかし、まぁ最近は雨続きだな。こんなんじゃ、この辺にある木々も腐っちまうんじゃねーの。」 |
ヒコーキ・タニヤマ 「ハイドラ動かすのにも、こう地面が濡れてちゃ事故の元だぜ。私のハイドラはタンク型だからそこまでじゃねーけど、二脚型とか車輪型は大変そうだな。」 |
ヒコーキ・タニヤマ 「あー、服が水を吸って重い……。……へっくし!」 |
おばけ 「ばぁ」 |
ヒコーキ・タニヤマ 「おい、鼻から出てくるのはやめろ」 |
失楽の『メシア』 「ありがとうございます。大丈夫ですよ。後少しあれば再生しますので。」 |
失楽の『メシア』 「あぁ、確かにそうかもしれません。私、培養槽の出身なもので。だから戻ってこれたのですよ。」 |
失楽の『メシア』 「さて、何処へ向かっていけば良いのでしょうね。これからは……」 |
メッセージ
ENo.7からのメッセージ>>
ENo.11からのメッセージ>>
ENo.196からのメッセージ>>
ENo.200からのメッセージ>>
メッセージを送信しました
>>Eno.37
ニーユ 「そうですね。私はどちらかというと、対価以上の働きを勝手にしてしまうもので、よく怒られました」 |
ニーユ 「ぜひとも、そのように願います。私としても過激なことは望みません」 |
ニーユ 「さ、どうぞ。(おかわり!)」 |
グロリア 「ええ、『ゲフィオン』にはあたしの遺伝子パターンを登録してあって、それがないとHCS自体が起動できない仕組みになっているの。前にうちの会社のハイドラが盗難ライセンスで乗っ取られた事件があったらしくって、そこからそういうシステムが組み込まれるようになったんだって」 |
グロリア 「遺跡の中にいるのは確かなのね。 『サルガッソ』にいないなら、セクションのどこかにいるのかしら? 生身では考えにくいと思うけれど……」 |
グロリア 「ええ! 残像領域にも騎士がいる国があって、そこでは騎士がハイドラに乗っているって言うけれど、それだって遠い場所の話で、物語の中のような話だわ。ハイドラに乗らずに戦う騎士なら、なおさらよ」 |
グロリア 「そうね。何も知らずに死ぬよりは、知って死んだ方がまだマシだわ。 あなたが言う通り、知り過ぎて死ぬ、そういうこともあるかも知れないけどね」 |
グロリア 「ハイドラ大隊のハイドラライダー、今も行方不明のひともいるっていうものね。 あっ、でも、前の大隊に所属していたっていう人には何人かには会ったわ。 そんなに変なって言うか、アブナそうな人はいなかったように思う。頼もしくはあったけれど」 |
グロリア 「あたしと同じぐらいの年で、五年前にも戦っていたっていう子もいたわ! すごいよね」 |
グロリア 「んー、でも、『偽りの幸運』……『偽りの幸運』か、なんだか引っかかる名前だわ。 もしかしたら、あたしの相棒が知っているかも知れないし、聞いてみようかしら?」 |
アマレット 「ん゛(頭をわしゃわしゃされるとまた涙が出そうになったので拭った)」 |
アマレット 「(そんな大人になるなよ、の言葉に素直に頷いた)……うん、ぼくも……伝えたいことはちゃんと伝えていくよ、戦場は何があるかわかんないもんね」 |
アマレット 「ありがとうえへへー家族、家族かー。兄ちゃん、というよりはやっぱり……」 |
アマレット 「……父さん!」 |
アマレット 「父さん~!(なんだかとても嬉しそうだ)」 |
コルヴス 「アレのことは、忘れているくらいでちょうどいいと思います」 |
コルヴス 「ふふ、ボクの場合は人を威圧するよりは『混じる』方が得意な人種ですので。……まあ、それでも、あなたの仰る通り、いくらでも印象を変える手段はあるのは認めます」 |
コルヴス 「何というか、あなたも苦労されたのですねぇ……。いや、ボクはぶっちゃけ女装に説得力ないタッパになっちゃったことを恨んでますけど、それはそれとして」 |
メッセージを送信しました
>>Eno.37
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1550
追加収入 35
攻撃戦果補正5.07%
支援戦果補正4.54%
防衛戦果補正9.44%
敵警戒値補正0.468%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入1973
--弾薬費請求 -340
--装甲費請求 -65
--整備控除修正額2745
整備請求額 0
ユニオン費 -80
手当金 100
◆射撃値が1成長しました
◆反応値が1成長しました
◆経験値が60増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 35
攻撃戦果補正5.07%
支援戦果補正4.54%
防衛戦果補正9.44%
敵警戒値補正0.468%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入1973
--弾薬費請求 -340
--装甲費請求 -65
--整備控除修正額2745
整備請求額 0
ユニオン費 -80
手当金 100
◆射撃値が1成長しました
◆反応値が1成長しました
◆経験値が60増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
インシオンはテスラコイル30を入手した!
インシオンは粒子吸着材30を入手した!
明日の戦場
第7ブロック
セクション・4[ハッキング]
セクション・4。金属球の行き交う、何かの物理回路。計算するのは――
来週の霧濃度:99%
来週の電磁波:89%
来週の警戒値:507%
ジル・スチュアート |
Lloyd |
ハノジ |
ちひろ |
アスラ・ヒネモス |
蒼馬 |
ユーリア・クラネルト |
氏仁 ヤスオ |
Er=Jr=Schaaf |
Engelchen Eckhart |
アイシャ=ロングゲート |
ウィルマ・ウォーカー |
ケイト・アニュレ |
インシオン |
アマレット |
氏仁 ヤスオ |
ODE-30 |
闇 |
エンセイル・フェノメノン |
グロリア=グラスロード |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫[デバステイター] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
術導DR『ドゥルガー』[霊障] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『電磁鉄線』[電子] |
『電磁鉄線』[電子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『電磁鉄線』[電子] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
『電磁鉄線』[電子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『電磁鉄線』[電子] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『戦闘ヘリ』[物理] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
『幽霊戦闘機』[霊障] |
機動破壊兵器『ダウンバースト』[粒子] |
『巨大鉄球』[物理] |
『巨大鉄球』[物理] |
『巨大鉄球』[物理] |
キャラデータ
名前
インシオン
愛称
インシオン
機体名
チェルノボーグ
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ハイドラライダー:インシオン 四畳半のダンジョンのカフェ『アルテア』から、いきなり残像領域に流れ着いた、新米ハイドラライダー。元の世界では『黒の死神』と恐れられていた凄腕の戦士だが、何分ファンタジー世界から来たので、機械の扱いについては子供以下。 カフェから姿を消した妻エレを探している。 ハイドラ:チェルノボーグ 五年前、ユリア・クールハートというハイドラライダーが乗りこなし、残像領域に残していった、黒いハイドラ。彼女は『トリグラフ』と呼んでいたが、インシオンが搭乗するに当たり、真名『チェルノボーグ』となる。 ユリアが好んだ、重二脚と射撃格闘型のアセンブルを受け継いでいた……が、魔改造の末に今は精密飛行する重タンクになっている。 サポート:セイス 『トリグラフ』のサポートAIの片割れだったエルシスのデータを元に再構築された、電子の存在。 表情豊かだったエルシスと同じ顔をしながら、中身はとりつく島も無い四角四面の機械そのもの。 マスコット?:ドラコ ダンジョンのカフェにいた頃、正体不明の悪魔の奴隷商が、コーヒーのお代にと置いていった、ミニドラゴン。命名はエレ。 気まぐれで言う事は聞かないし、可愛い女性ばかりに愛想が良く、機嫌を悪くすると火を噴くが、なんだかんだでインシオンについてくる。……が、気づいたら生体電池代わりにされていた。 アイコン(1~10、13~14):紙箱みどさま(Eno.7:ニシュカ・パーシスタンス) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
|
|
1 | 操縦棺A | ダーシェンカの『煌光』 [23/噴霧/噴霧] | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 素材 | 演算装置28 [28/重精密/---] [素材] |
▼詳細 |
3 | 霊障装甲A | とにかく安全が欲しいから作った霊障装甲 [26/重精密/重変形] | ▼詳細 |
4 | 素材 | 消火装置29 [29/耐火/---] [素材] |
▼詳細 |
5 | 素材 | 呪いの人形27 [27/重霊障/---] [素材] |
▼詳細 |
6 | 操縦棺A | 百合駕籠 [26/出力/重量軽減]《装備:1》 | ▼詳細 |
7 | 飛行ユニットB | 試作スクラムジェット [26/重量軽減/旋回]《装備:5》 | ▼詳細 |
8 | エンジンB | ユグドラシルの盆栽 [23/噴霧/噴霧] | ▼詳細 |
9 | 砲塔A | ArA-Turret [24/旋回/旋回]《装備:8》 | ▼詳細 |
10 | 電磁アンテナA | Z.A-C/1861_J1 [25/重精密/重変形]《装備:9》 火力[368] 発射数[12] 防御属性[火炎] 防御値[278] 精度[322] 貯水量[97] 弾数[25] 武器属性[速射] 異常追加[40] 消費EN[4] 金額[454] 重量[550] [電子射撃] *作者* |
▼詳細 |
11 | エンジンD | 改造エンジンD [23/機動/機動]《装備:10》 | ▼詳細 |
12 | FCSC | KernelPanic [23/出力/出力] | ▼詳細 |
13 | 電磁アンテナA | Z.A-C/1861_J1 [25/重精密/重変形]《装備:4》 火力[368] 発射数[12] 防御属性[火炎] 防御値[278] 精度[322] 貯水量[97] 弾数[25] 武器属性[速射] 異常追加[40] 消費EN[4] 金額[454] 重量[550] [電子射撃] *作者* |
▼詳細 |
14 | エンジンB | Whiteout [24/出力/噴霧]《装備:11》 | ▼詳細 |
15 | 霊障装甲A | インビジブル・バタフライ [22/霊障/重装甲] | ▼詳細 |
16 | 軽ブースターA | ゼノハイラθ [23/噴霧/噴霧]《装備:7》 | ▼詳細 |
17 | 飛行ユニットA | DAYLIGHTSYNDROME [23/出力/出力]《装備:6》 飛行[147] AP[493] 旋回速度[156] 防御属性[電子] 防御値[162] 貯水量[197] 噴霧量[197] 弾数[1] 消費EN[364] 金額[983] 重量[100] [飛行補助] *作者* |
▼詳細 |
18 | 飛行ユニットB | ヨケルコアトルの翼 [23/旋回/保証] | ▼詳細 |
19 | 素材 | 耐反動フレーム28 [28/重変形/---] [素材] |
▼詳細 |
20 | 重二脚A | 遊撃用重二脚『黒い牙』 [27/高機動/噴霧] 機動[292] 跳躍[100] AP[3894] 旋回速度[250] 防御属性[物理] 防御値[1888] 貯水量[1493] 噴霧量[64] 弾数[2] 積載量[4200] 消費EN[320] 金額[468] 重量[1600] [二脚] *作者* |
▼詳細 |
21 | 素材 | 演算装置29 [29/重精密/---] [素材] |
▼詳細 |
22 | 素材 | テスラコイル30 [30/霊障/---] 特殊B[280] [素材] |
▼詳細 |
23 | パイルA | 噴霧^2パイルA『スティンガー』 [23/噴霧/噴霧]《装備:3》 火力[2715] 連撃数[1] 防御属性[粒子] 防御値[830] 貯水量[282] 噴霧量[54] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[96] 金額[441] 弾薬費[140] 重量[100] [物理格闘] *作者* |
▼詳細 |
24 | 重タンクA | 試作重タンク『破神潰し』 [24/出力/重装甲]《装備:2》 機動[45] AP[4175] 旋回速度[562] 防御属性[火炎] 防御値[1536] 貯水量[801] 弾数[2] 積載量[5600] 消費EN[384] 金額[384] 重量[2248] [タンク] *作者* |
▼詳細 |
25 | 素材 | 粒子吸着材30 [30/耐粒/---] 特殊B[280] [素材] |
▼詳細 |
26 | --- | --- | --- |
27 | --- | --- | --- |
28 | --- | --- | --- |
29 | --- | --- | --- |
30 | 重タンクA | 重タンクA設計書 [23/---/---] 金額[600] [設計書] |
▼詳細 |