ENo.0268　白土ルネ

「フェアメッサーさん、そういえばどうしてあの人達、ボクたちをセクションごとに襲ってくるんでしょう？」
「一度に攻めてくるなり、不意を狙うなりすればいいじゃないですか。毎回遭遇戦ってわけでもないでしょう。」
「私が知ったことでは…いや…そうだな。思い返せば以前からそういったフシはあった。」
「というと？」
「規則性だよ。統率された組織であるから、徹底されているともいえる。」
「私達の当面の敵はまあ言ってしまえばカルトだからね。宗教的な一貫性を重視する。」
「勿論第一目標はゼ八號の奪取、ないし破壊だろう。」
「だが、それには決まりごとがあるのだろう。何をしてもいいわけではない、と見るのが妥当だ」
「うーん…卑怯なことをして勝っても、お天道様が見ている！といったような…？」
「微笑ましいね。だがまあ、遠からずだ。」
「ひとつ、自ら造り上げた機動立像群（モビル・スタチュー・バリエーション）の力で、ゼ八號を打倒する。」
「ひとつ、それには邪魔が入ってはいけない。儀式は神聖であるべきだ。」
「ひとつ、そして敗れた戦士の弔いを疎かにしてもいけない。一定期間は喪に服し、魂の安寧を導く。」
「…縛りとしてはこんなところかな。以前潜入した同系統の別組織にも、一種頑固なしきたりがあったよ。」
「ふーむ…ではあの人達が遺跡のセクションに合わせて襲ってくるのも、何か宗教的な意味を見出して…？」
「その可能性も否定できないけど、私は違うと見ているね」
「えっ　ここまで引っ張っておいてですか？！じゃあなんで…」
「いや…だって、ばかでかいじゃないか　彼等の機体。」
「充分に暴れられないだろう、広い空間じゃないと。」
「ええー…まあ、そうでしょうけど…もうちょっと、隠された秘密とか…」
「ごめんね、私そういうのの持ち合わせがなくてさ」
「おかげで君のゼ八號も遠慮なく暴れられるんだ。秘密なんてあってもなくても、叩き潰してやればいい。」
「それはしますけど…釈然としないなあ…」

民間練大隊Division:Dは禁忌戦争後に高まるウォーハイドラとライダー需要から設立された
軍事教育と目的とした民間軍事会社です。

教練を受ける資格はライセンスの所有
また教練を行う資格もライセンスの所有です。

また教育をうけたライダーに仕事を斡旋することも業務に含まれており
現在は訓練及び実地訓練、そして遺跡への威力調査及び収集を目的としています。

尚、現在探査の都合上いくつかの地上艦艇が派遣作戦指揮所となっています。
業務上全て公示されているわけではありませんが【ラングレー】【Ａヒッパー】【インディアナポリス】の所有を公表しています。

・セクション

【残像領域本部】━【派遣事業部】━【各派遣調査部隊】
　　　　　　　　━【基本教練部】━【各教練部隊】

※現在は制御訓練特化ユニオンです。