第6週目 Led Leatherlyの一週間
リー 「……全く、才能が無い。ジル、君には本当に迷惑ばかりかけるな。 付き合わせて、悪かった。楽しかったよ、本当に。」 |
NEWS
本日のニュースです再びの晴れ間となりました。激しい雨が幾度も続き、晴れの日は珍しくなりました
各企業は対策を迫られています。つまり、この雨がいつまで続くか、ということです
気象の専門家たちは、残像領域の気象コントロールが揺らいでいるのでは? と語ります
(本棚を背にし語る専門家の画像)
「我々の世界は、いま、バランスを失おうとしています」
「世界のサイクルが不具合を起こしているのです。それは――」
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「……シルウェストリスを潰したのは、わ、我々ではないぞ!?」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「予知! これは予知! 主犯じゃなくて! 見えてるの、世界の行く末が!」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「そう、世界の滅びから生き延びるために、神の力が必要、ということだ」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「我々は、神のパワーによって、箱舟を作り、民を救済する」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「具体的には、信者からの寄付で築いた資産で船をコツコツと作っているのだが……」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「君だね。シルウェストリスの名を騙り遺跡探索を続けていたのは」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「特に実害もないので泳がせていたのだが……どういったつもりなのか」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「まぁ、返信もいらないけどね。もしきみがシルウェストリスの力になりたいというのなら」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「私たちも力を借りたかったところだ」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「……君の言う『フィズ』という社員は、わが社に存在しない」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「その『フィズ』さんが、何の目的でシルウェストリスを騙ったのか、私たちにもわからない」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「『フィネデルシェロ』……? いや、聞いたこともない……本当だ。私たちはもっと別な研究に予算を割いていたから」 |
◆ミッション
ミッション設定……フリー
メッセージ
ENo.7からのメッセージ>>
戦闘が終わった。
生き残ったものたちが足早に撤収していく中、ジル・スチュアートとAnubisはゆっくりとディスポーザーの元へと降り立った。
巨大な手に厚紙のように捩じ切られた、そんな酷い損傷を負った操縦棺は、半ば千切れかけながらも内側から膨れ上がる奇怪な緑色の肉によって繋ぎ止められていた。その肉も、ところどころ乾涸び、ぱらぱらと胞子のように溢れ始めていた。
感情を抑えた声が漏れた。
突然、ディスポーザーがもう殆ど鉄屑に近い体を傾げて、引きずるように動き出した。
掠れた疑問の呻きが漏れ、即座に氷解する。
一緒に帰ろう。
進む先は、彼等が過ごしたサルガッソの住処だった。
††††††
ガレージのハイドラ搬出入用の扉が開き、ディスポーザーがその中へと進んでいく。
Anubisの両腕は塞がっていた。次から次へと肉が粉状になって散っていき、千切れかかっていた腕やら頭が次々と取れていってしまったからだった。ジルは可能な限りそれらを拾おうとしたが、余りにも細かい破片は断念せざるを得なかった。
ガレージの隅、自身の定位置へと着くと、ディスポーザーは動きを止め、降参するように残っていた腕を掌を上にして横たえた。
同時に、ジルはAnubisから飛び降りた。バイオ細胞移植とこまめに取り組んできたリーとの鍛錬によって鍛え上げられた体は落下の衝撃を苦にせず、猫のように素早くディスポーザーの棺へと取り付いた。
返事が無いことを知りながら、呼びかける。独りきりのガレージに微かに反響する自分の声がたまらなく不快だった。
拉げたハッチの残骸をこじ開けると、招き入れるかのように予備照明が作動した。単座にしてはやけに広いコックピットの中には、水が管を流れるような、血が血管を巡るような音が微かに流れていた。
絶句した。
シートの背もたれ、その右手側が肩口から半ばまでごっそりと『無くなっていた』。その奥から操縦棺を破って開いた穴へと、さらさらと流れる音が続いていた。
血痕は無い。遺体の欠片も見当たらない。あんなにも逞しかった体も、彼が全幅の信頼を置いていた義肢もどこにもない。
さらさらと流れる音に紛れて、頭痛を伴う脈動が胸を突いた。音は足元から始まっていた。足元に、もう踝ほどの高さの小山になっていた、大量の粉から。
膝が落ち、手を突いた。
粉はジルの所作を一切意に介することなく、たださらさらと流れ続けた。否、ただ流れているのではなかった。流れていく以上に、量が減っていく。凄まじい速度で消えていってしまう。大粒の涙で湿ろうと、手でかき集めようと、掬おうとも、その働きは変わらなかった。
もうあと一掬いほどになった時。
ジルは、殆ど衝動的に両手に掬った粉に口をつけていた。齧りつくように激突した拍子に、口の中へと流れ込んできた。構うものかとそのまま吸い続けた。粉は逆らうことなくジルの口と喉へと流れていった。
酷く塩辛かった。
埃ひとつ残さず空っぽになったぼろぼろの棺の中で、ようやくジルは声を上げて泣いた。
怒っていた。その報せを聞いた時、真っ先に湧き上がったのは悼みなどではなく、怒りだった。
後に知ったところではあるが、今回こそは『わざと』そうしたのではない、純粋な戦死であることを伝え聞いてもなお、――その感情は変わらなかった。
事前のアポも何も取らず、店を早めに閉めたあと、ただ『ジル・スチュアート』のところへ向かった。それでよかった。Anubis――ジル・スチュアートの乗機――はニーユのことを知っているはずだし、彼女に追い返されることもそうあるまい。あれだけ世話を焼き、あれだけ依頼に応じ、そして自らの自信にもなった。背中を押され続けていた。
一つ、気に食わないことがあるとすれば、その僚機だった。
リー・イン、あるいはinsanely。何事もなかったかのように“肉体を取り替え”、何事もなかったかのように自分の前に現れたときの衝撃と衝動と怒りを、忘れることはないだろう。
結局のところ、同じなのだ。同じだから嫌っていた。同じだから、あの時『二度と来るな』と叫んだ。それは最期まで守られていた。律儀な男だった。そして同じだから、――自分もここに来ている。
ジル・スチュアートは不在だった。それでいい。こんな薄汚い感情を吐露するのは、あの男に対してだけで十分だ。――それが届かないと分かっていても。
レッド・リーザリーなどと名前を変えようが何をしようが、この男はニーユにとって『リー・イン』だった。何度繰り返されても、どんな形になっても、それは変わらないだろう。
手段は互いに選ばなかった。だから、どんなに嫌いだろうが、生理的に無理だろうが、手を貸したし、貸された。それがあの禁忌戦争だった。
あの禁忌戦争で活躍し、そして『死んだ』男が、今度はこうもあっさりと撃墜されるとは――と、思っている。ニーユは前線こそ引いたが、メル・ミリアにやってくるライダーたちの疲弊した顔を見れば、嫌でもわかる。――北の遺跡は、あまりにも過酷だ。
ガレージ同士をつなぐスライドドアが開くと、そこにいたのは見たことがないハイドラだった。――ニーユが知っている『リー・イン』の乗機は、――あの、戦争の中で破壊された。ブライトネイルはもういない。
どうして、も何もない。
事実だ。
何故二度も、あの子に喪失の重みを押し付けているのか。
――不愉快だった。
答えが返ってくるわけがなかった。
ただ、明確にわかっていることがあった。
戻ってくることが分かっている。現に、あの男は一度“戻ってきた”。そうすることが当然のように、その備えは常にあると言わんばかりに、戻ってきた。それをどうしても受け入れられずに、激昂したのが五年前の自分だった。生きることを、死ぬことを、あまりに粗末に扱っていると思って、全身の毛が逆立つような嫌悪感は、もはや一生忘れはしまい。
『リー・イン』ではない。禁忌戦争をともに戦った男ではない。――ジル・スチュアートを、任せた男ではない。レッド・リーザリーは繰り返すのだろう。次の『レッド・リーザリー』……彼ではない何かが、ジル・スチュアートのもとに訪れる。繰り返していく。何度も、何度も、カルマは巡り巡って……
別に、こうしてわざわざ出向いてくる必要もなかったはずだ。ただ、行かないという選択肢はなかった。報せを聞いた瞬間に、自分の中にどす黒いものが落ちて、消えていったことはよく覚えている。
人は死ぬ。思っているよりもあっさりと死ぬ。ハイドラライダーをやって、整備屋をやって、それを痛いほど噛み締めてきた。レッド・リーザリーとて、ひとでなしではあっても、超人ではない。
踵を返した。
ENo.11からのメッセージ>>
ENo.25からのメッセージ>>
レッド・リーザリー様のご訃報に際し、謹んで哀悼の意を表します。
北の遺跡の調査という大仕事の最中の悲報に呆然としております。
仕事でのお付き合いだけではございましたが、責任感が大変強く何事も一生懸命されるお姿には何度も感動をおぼえました。
すぐに(すぐには””速い””)でもお別れに飛んでまいりたい気持ちですが、遠方により、それも叶わず残念でなりません。
今はただ遠方より故人の安らかなお眠りと、聖ヨケルギウスと彼に委託された全ての回避壁に無限の最大回避とクイックドライブのあらんことをお祈りいたします。
ドッヂウォール・カンパニー 即時交渉担当部門 サクラ・ブレイクバーストスピード
ENo.29からのメッセージ>>
ENo.42からのメッセージ>>
―――――ザ……ザザ……ザ―――――
すでに使われることのない端末に走るノイズ。
誰の耳にも届くはずのないそれは、次第に
耳障りなものから声のようなものに変わっていく。
ノイズにわずかに混じる笑い声
……主をなくした端末が再び、音を発することはなくなった。
ENo.46からのメッセージ>>
セクション・2、攻略予定時刻の数分前。
ディスポーザーに音声通信が入る。落ち着きを隠せない、少女の声。
oO(……)
ENo.54からのメッセージ>>
ENo.92からのメッセージ>>
部屋の主を失った端末にメッセージが表示される。
男の言葉が途切れ、少しの間静寂が戻る。
ENo.193からのメッセージ>>
戦闘が終わった。
生き残ったものたちが足早に撤収していく中、ジル・スチュアートとAnubisはゆっくりとディスポーザーの元へと降り立った。
巨大な手に厚紙のように捩じ切られた、そんな酷い損傷を負った操縦棺は、半ば千切れかけながらも内側から膨れ上がる奇怪な緑色の肉によって繋ぎ止められていた。その肉も、ところどころ乾涸び、ぱらぱらと胞子のように溢れ始めていた。
ジル 「……こうして迎えに来るのも、二度目だね、リー」 |
突然、ディスポーザーがもう殆ど鉄屑に近い体を傾げて、引きずるように動き出した。
掠れた疑問の呻きが漏れ、即座に氷解する。
ジル 「変なとこで、律儀なんだから」 |
一緒に帰ろう。
進む先は、彼等が過ごしたサルガッソの住処だった。
††††††
ガレージのハイドラ搬出入用の扉が開き、ディスポーザーがその中へと進んでいく。
Anubisの両腕は塞がっていた。次から次へと肉が粉状になって散っていき、千切れかかっていた腕やら頭が次々と取れていってしまったからだった。ジルは可能な限りそれらを拾おうとしたが、余りにも細かい破片は断念せざるを得なかった。
ガレージの隅、自身の定位置へと着くと、ディスポーザーは動きを止め、降参するように残っていた腕を掌を上にして横たえた。
同時に、ジルはAnubisから飛び降りた。バイオ細胞移植とこまめに取り組んできたリーとの鍛錬によって鍛え上げられた体は落下の衝撃を苦にせず、猫のように素早くディスポーザーの棺へと取り付いた。
ジル 「リー。……開けるよ?」 |
拉げたハッチの残骸をこじ開けると、招き入れるかのように予備照明が作動した。単座にしてはやけに広いコックピットの中には、水が管を流れるような、血が血管を巡るような音が微かに流れていた。
絶句した。
シートの背もたれ、その右手側が肩口から半ばまでごっそりと『無くなっていた』。その奥から操縦棺を破って開いた穴へと、さらさらと流れる音が続いていた。
血痕は無い。遺体の欠片も見当たらない。あんなにも逞しかった体も、彼が全幅の信頼を置いていた義肢もどこにもない。
さらさらと流れる音に紛れて、頭痛を伴う脈動が胸を突いた。音は足元から始まっていた。足元に、もう踝ほどの高さの小山になっていた、大量の粉から。
ジル 「あ、あああ、 あ、」 |
粉はジルの所作を一切意に介することなく、たださらさらと流れ続けた。否、ただ流れているのではなかった。流れていく以上に、量が減っていく。凄まじい速度で消えていってしまう。大粒の涙で湿ろうと、手でかき集めようと、掬おうとも、その働きは変わらなかった。
もうあと一掬いほどになった時。
ジルは、殆ど衝動的に両手に掬った粉に口をつけていた。齧りつくように激突した拍子に、口の中へと流れ込んできた。構うものかとそのまま吸い続けた。粉は逆らうことなくジルの口と喉へと流れていった。
酷く塩辛かった。
埃ひとつ残さず空っぽになったぼろぼろの棺の中で、ようやくジルは声を上げて泣いた。
ニーユ 「Anubis、俺だ。ニーユ=ニヒト・アルプトラだ。通せ」 |
後に知ったところではあるが、今回こそは『わざと』そうしたのではない、純粋な戦死であることを伝え聞いてもなお、――その感情は変わらなかった。
事前のアポも何も取らず、店を早めに閉めたあと、ただ『ジル・スチュアート』のところへ向かった。それでよかった。Anubis――ジル・スチュアートの乗機――はニーユのことを知っているはずだし、彼女に追い返されることもそうあるまい。あれだけ世話を焼き、あれだけ依頼に応じ、そして自らの自信にもなった。背中を押され続けていた。
ニーユ 「……」 |
リー・イン、あるいはinsanely。何事もなかったかのように“肉体を取り替え”、何事もなかったかのように自分の前に現れたときの衝撃と衝動と怒りを、忘れることはないだろう。
結局のところ、同じなのだ。同じだから嫌っていた。同じだから、あの時『二度と来るな』と叫んだ。それは最期まで守られていた。律儀な男だった。そして同じだから、――自分もここに来ている。
ジル・スチュアートは不在だった。それでいい。こんな薄汚い感情を吐露するのは、あの男に対してだけで十分だ。――それが届かないと分かっていても。
ニーユ 「次は真っ当に戦死か、――リー・イン。」 |
手段は互いに選ばなかった。だから、どんなに嫌いだろうが、生理的に無理だろうが、手を貸したし、貸された。それがあの禁忌戦争だった。
あの禁忌戦争で活躍し、そして『死んだ』男が、今度はこうもあっさりと撃墜されるとは――と、思っている。ニーユは前線こそ引いたが、メル・ミリアにやってくるライダーたちの疲弊した顔を見れば、嫌でもわかる。――北の遺跡は、あまりにも過酷だ。
ガレージ同士をつなぐスライドドアが開くと、そこにいたのは見たことがないハイドラだった。――ニーユが知っている『リー・イン』の乗機は、――あの、戦争の中で破壊された。ブライトネイルはもういない。
ニーユ 「――どうして、」 |
事実だ。
何故二度も、あの子に喪失の重みを押し付けているのか。
――不愉快だった。
ニーユ 「――どうしてだ!! リ……ッ、レッド・リーザリー!!」 |
ただ、明確にわかっていることがあった。
ニーユ 「……ああ、そうだろうさ、次のお前は……次のお前は何になる?」 |
『リー・イン』ではない。禁忌戦争をともに戦った男ではない。――ジル・スチュアートを、任せた男ではない。レッド・リーザリーは繰り返すのだろう。次の『レッド・リーザリー』……彼ではない何かが、ジル・スチュアートのもとに訪れる。繰り返していく。何度も、何度も、カルマは巡り巡って……
ニーユ 「クソッ」 |
人は死ぬ。思っているよりもあっさりと死ぬ。ハイドラライダーをやって、整備屋をやって、それを痛いほど噛み締めてきた。レッド・リーザリーとて、ひとでなしではあっても、超人ではない。
ニーユ 「――さようなら、レッド・リーザリー」 |
踵を返した。
ニーユ 「ああ、そうだAnubis……差し入れがあるんだ……ジル・スチュアートに渡してくれ、よろしく」 |
ニーユ 「……かわいそうだ。何故二度も、」 |
ニーユ 「……いや、なんでもない。忘れてくれ」 |
グロリア 「ダブルエル――レッド? こちら、『ゲフィオン』のハイドラライダー、グロリア=グラスロード――」 |
グロリア 「この回線からもう返事がないのだと思うと悲しいね。……ううん、でもそれ以上に、すっごく悔しいかな」 |
グロリア 「あ、もちろん、『あたしがもっと頑張れていればあなたを助けられたかも』とか、己惚れたことを言うつもりはないの。『ドゥルガー』を間近にして、正直言って歯の立ちようもなかったもの」 |
グロリア 「でも、オーバーロードしたあなたを最期まで間近で見ていられなかったのは本当に悔しいわ。あたしは戦闘終了まで前線に立ち続けていられなかった。せめてあなたを見ておくことぐらいはしておきたかった。それさえできなかった。それって悔しい」 |
グロリア 「……だから、次の出撃表を見た時、驚いちゃった。『ディスポーザー』が二機も出撃してるんだから!」 |
グロリア 「そこにいるのが『あなた』ではないとは分かってる。けど、もう一回チャンスをもらえた気持ちになってしまった。 あなたを助けるチャンスじゃなくって、あなたを見ていられるチャンスを」 |
グロリア 「戦場は変わったけれど、今度こそ、あなたの姿を霧の中でちゃんと見せてもらうからね」 |
グロリア 「……その時あなたに、あたしと『ゲフィオン』を見てもらえないのが残念だわ」 |
グロリア 「それじゃあ、通信はこれでおしまい。あたしはあなたの姿を電磁波の中に探すわ。 また会えるといいね、ダブルエル。あなたの話、もっと聞きたいから」 |
レッド・リーザリー様のご訃報に際し、謹んで哀悼の意を表します。
北の遺跡の調査という大仕事の最中の悲報に呆然としております。
仕事でのお付き合いだけではございましたが、責任感が大変強く何事も一生懸命されるお姿には何度も感動をおぼえました。
すぐに(すぐには””速い””)でもお別れに飛んでまいりたい気持ちですが、遠方により、それも叶わず残念でなりません。
今はただ遠方より故人の安らかなお眠りと、聖ヨケルギウスと彼に委託された全ての回避壁に無限の最大回避とクイックドライブのあらんことをお祈りいたします。
ドッヂウォール・カンパニー 即時交渉担当部門 サクラ・ブレイクバーストスピード
ENo.29からのメッセージ>>
リーダ 「あー……ツテ紹介されたんでアンタ用の武器作ったんだが。 ……その、なんだ。Rest in Peace」 |
―――――ザ……ザザ……ザ―――――
すでに使われることのない端末に走るノイズ。
誰の耳にも届くはずのないそれは、次第に
耳障りなものから声のようなものに変わっていく。
Anubis 「……世話になったな。 ……5年前のあの日は、どうなることかと思ったが」 |
ノイズにわずかに混じる笑い声
Anubis 「…………いつか――」 |
Anubis 「私たちがそちら側に行くことになってしまったとき。 そのときこそ……お互い、ゆっくりしたいものだ」 |
Anubis 「まぁ、長くかかるだろうが。 ……もう1人の奴と2人で、ゆっくり待っていてくれ」 |
Anubis 「…………ありがとう」 |
……主をなくした端末が再び、音を発することはなくなった。
ENo.46からのメッセージ>>
セクション・2、攻略予定時刻の数分前。
ディスポーザーに音声通信が入る。落ち着きを隠せない、少女の声。
ファティマ 「……あ、レッド……さん? ブリーズの、ファティマです。 今、近くに、ブリーズが見えるの、わかりますか?」 |
ファティマ 「同じブロックになったから、声をかけたかったんだけど…… ……けど……ううん……ど、どうしてなの……?」 |
ファティマ 「なんで、ディスポーザーが、分裂してるの? ということは、レッドさんも、分裂して、2人になってるの? ……人は、死ぬと、分裂するの? だったら、セクション攻略が終わったら、戻ってくるよね?」 |
ファティマ 「……あ、ごめんなさい、変で、難しい、質問、ですよね。わ、忘れてください…… でも、今日は、お手紙の通り、ブリーズの、ファティマとして、自由になる、ために、存在を……」 |
oO(……)
ファティマ 「レッドさん、ありがとう、ございます。 また、いつか、どこかで、会いたいです。 でも、今だけは。2人分、たっぷり、頼らせてください」 |
篠崎生研 主任 「マジで死んでまで踏み倒そうとしてんじゃねー!!カス!!!」 |
篠崎生研 主任 「人がせっかくパーツ作ってやってんのに… 俺か!?俺のせいか???俺が制動誘発と間違ってエンジン作ったからか!?!?!?いやありゃ悪かったと思ってるけどよ!!!」 |
篠崎生研 主任 「……俺がもっと強いパーツを作ってれば… もっと高いAPにできていれば… お前は、死ななかったのか……??」 |
篠崎生研 主任 「人のせいにしてんじゃねー!!!カス!!!死んでもいいから金返せ!!!」 |
部屋の主を失った端末にメッセージが表示される。
ジュネリア 「………ふざけるなよ。責任も果たさず説明もせずお前みたいなやつは本当に不愉快だ」 |
ジュネリア 「戦場でお前だけが死んで満足か?最小限の犠牲だったからな。ドゥルガーが出現する戦場はどこもひどいものだった。だが死んだのはお前だけだ」 「残像になったほうが効率よくライダーを守れるからか?」 |
ジュネリア 「ジル・スチュアートを一人残してお前はどうするんだ。ファティマとの約束はどうするつもりだ?」 |
ジュネリア 「……どうせまた何もかも消えるよう仕込んでいるんだろう?どうせまた答えを―――」 |
男の言葉が途切れ、少しの間静寂が戻る。
ジュネリア 「………もういい。無意味だ」 |
ジュネリア 「……依頼の期限は決めていなかったな。私は私のやり方で、責任を果たす。勝手にな」 |
インシオン 「レッド・リーザリー。死亡者リストに名前が載ってたな」 |
インシオン 「……あっけないもんだよな。そのうち対面で礼を言いに行こうと思ってたら、もう会えなくなってるなんて」 |
インシオン 「俺、あんたの顔も知らねえまんまだったぞ」 |
インシオン 「あんたにもらったアドバイスは無駄にはしない。生きて、生きて、生き延びてやる」 |
インシオン 「……とか言いつつ、明日にはひょっこりあんたが俺の前に現れるんじゃねえかって気もしなくはないな。この残像領域なら、想定外の事が何でも起きそうな気がしてならねえぜ」 |
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1300
追加収入 25
攻撃戦果補正10%(MAX)
支援戦果補正9.91%
防衛戦果補正9.62%
撃墜数補正 0.4%
販売数補正 0.3%
コロッセオ勝利補正0.0333333333333333%
敵警戒値補正0.65%
合計現金収入1780
--弾薬費請求 -4355
--装甲費請求 -426
--整備控除修正額-4266
整備請求額 -1280
ユニオン費 0
手当金 100
賞金 101
パーツ販売数 3個
今回の購入者-->>17 >>79 >>193
◆射撃値が10成長しました
◆格闘値が2成長しました
◆反応値が1成長しました
◆整備値が5成長しました
◆経験値が35増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 25
攻撃戦果補正10%(MAX)
支援戦果補正9.91%
防衛戦果補正9.62%
撃墜数補正 0.4%
販売数補正 0.3%
コロッセオ勝利補正0.0333333333333333%
敵警戒値補正0.65%
合計現金収入1780
--弾薬費請求 -4355
--装甲費請求 -426
--整備控除修正額-4266
整備請求額 -1280
ユニオン費 0
手当金 100
賞金 101
パーツ販売数 3個
今回の購入者-->>17 >>79 >>193
◆射撃値が10成長しました
◆格闘値が2成長しました
◆反応値が1成長しました
◆整備値が5成長しました
◆経験値が35増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
キャラデータ
名前
Led Leatherly
愛称
レッド
機体名
強襲制圧型WH『ディスポーザー』
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プロフィール
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ハイドライダー レッド・リーザリー Led Leatherly. 縮めてダブルエル、あるいは単にレッドとも。リーと呼ばれることを嫌う。 細身。年齢不詳。心配性かつ強迫観念的な偏執狂的マニアック。 稚気を覚えさせる笑い、澄んだ黒い瞳。妙に流れの良い白い髪が隠すように顔を覆う。 先天性四肢欠損。フルオーダーメイドの義肢と健康そのものの胴体はまるでハンデを感じさせない。 5年前、『禁忌戦争』と前後する形で市街と企業間闘争の裏舞台に現れた。 表向きは休みがちな(遅い)運送業と仕事よりも余程熱心な図書館通い(ジャンルは機械系と初等教育向けと妙に偏っている)で知られ、裏向きはとある企業を仲介とし、手広く請け負い迅速(迅速は早い)に片付ける総合工作員として知られる。 彼を個人として知らぬ者の間では、少女を一人養っているという噂がまことしやかに囁かれているが、それは完全に誤りである。 実際には、彼が少女の家に居候しているというのが正しい。 ウォーハイドラ ディスポーザー Disposer. ハイドラ大隊参加に際し、企業側に用意させた標準的なウォーハイドラ。基調カラーはアッシュホワイト。 企業側の出した個人用カスタム、ワンオフオーダーメイドの提案を一蹴。瞬く間に別物にされた。 「せめて名前だけでも箔をつけて欲しい」という担当の懇願に対し、3秒の空白の後この名前がつけられた。 曰く、「ありがたみがある」「これほど役立つものもそう無い」とのこと。 ??? インセイリー insanely. 5年前の戦争最終盤にて撃墜される。KIA. ※0,7,8,15以外の超クールなアイコンはEno7 ニシュカ・パーシスタンスのプレイヤー・紙箱みど様よりいただきました。この場を借りて大きな感謝を。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 _24_25_26_27_28_29_30_31 _32_33_34_35_36_37_38_39 _40_41_42_43_44_45_46_47 _48_49_50_51_52_53_54_55 _56_57_58138143185186187 188189190191195 |
機体データ |
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1 | 飛行ユニットB | [イカロスⅧ]試製飛行マニューバ [20/機動/---]《装備:8》 | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | --- | --- | --- |
3 | --- | --- | --- |
4 | エンジンB | なおすエンジン [21/出力/出力]《装備:4》 | ▼詳細 |
5 | 重タンクA | 〈破砕機〉 [21/出力/装甲] 機動[46] AP[3936] 旋回速度[604] 防御属性[火炎] 防御値[1572] 貯水量[766] 弾数[2] 積載量[5600] 消費EN[393] 金額[954] 重量[2200] [タンク] *作者* |
▼詳細 |
6 | 中タンクA | ドッヂウォール印の中タンク [22/出力/出力]《装備:2》 機動[189] AP[2626] 旋回速度[875] 防御属性[火炎] 防御値[798] 貯水量[486] 弾数[1] 積載量[5000] 消費EN[199] 金額[969] 重量[2000] [タンク] *作者* |
▼詳細 |
7 | --- | --- | --- |
8 | 砲塔B | Smiley-Turret [22/出力/出力] | ▼詳細 |
9 | 飛行ユニットA | DAYLIGHTSYNDROME [23/出力/出力]《装備:3》 飛行[147] AP[493] 旋回速度[156] 防御属性[電子] 防御値[162] 貯水量[197] 噴霧量[197] 弾数[1] 消費EN[364] 金額[983] 重量[100] [飛行補助] *作者* |
▼詳細 |
10 | FCSC | 改良型FCSC [20/旋回/旋回]《装備:5》 | ▼詳細 |
11 | 雷球領域A | ERIS [20/臂力/臂力]《装備:11》 火力[336] 連撃数[20] 防御属性[物理] 防御値[257] 精度[134] 貯水量[125] 弾数[40] 武器属性[速射] 異常追加[45] 消費EN[6] 金額[420] 重量[100] [電子格闘] *作者* |
▼詳細 |
12 | エンジンB | ドルネスタンルフの『回転』 [22/旋回/旋回]《装備:9》 | ▼詳細 |
13 | --- | --- | --- |
14 | --- | --- | --- |
15 | エンジンD | 試製エンジンD [22/AP回復/出力] | ▼詳細 |
16 | 粒子ブレードA | 簡易粒子噴出機構 [22/機動/機動] 火力[1576] 連撃数[1] 防御属性[電子] 防御値[612] 精度[90] 貯水量[182] 弾数[9999] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[371] 金額[371] 重量[70] [粒子格闘] *作者* |
▼詳細 |
17 | --- | --- | --- |
18 | --- | --- | --- |
19 | 腕部A | 簡易腕部A [20/機動/---]《装備:7》 | ▼詳細 |
20 | --- | --- | --- |
21 | パイルA | 試製AP回復パイルA-0 [22/AP回復/索敵] 火力[2464] 連撃数[1] 防御属性[粒子] 防御値[798] 貯水量[271] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[92] 金額[371] 弾薬費[140] 重量[100] [物理格闘] *作者* |
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22 | 操縦棺A | 簡易操縦棺A [20/旋回/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
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24 | 粒子爆雷A | PermissionDenied [21/出力/出力]《装備:10》 火力[234] 発射数[25] 防御属性[電子] 防御値[164] 精度[9] 貯水量[44] 弾数[30] 武器属性[対地] 異常追加[30] 消費EN[14] 金額[366] 重量[100] [粒子射撃] *作者* |
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28 | ウィルスB | ウィルスB設計書 [20/臂力/---] 特殊B[80] [設計書] |
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30 | ウィルスA | Carrioncrow [21/旋回/旋回]《装備:6》 培養[8] 特殊B[356] 旋回速度[505] 防御属性[物理] 防御値[823] 貯水量[535] 噴霧量[133] 武器属性[ウィルス付与] 消費EN[732] 金額[366] 重量[700] [培養装置] *作者* |
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