第16週目 リョウゴ=サクラバの一週間
◆日記
窓から差し込まれる光に、薄く目を開ける。
僅かな頭痛、寝すぎたり寝不足だったりするときに出るやつだ、と霧中ネネは思った。
のそりとベッドから上半身を起こし、目をこする。
いつ頃寝たのか、珍しく記憶がない。
ここが自室であるので安心して二度寝に入ろうとして。
上半身裸で汗だくの男が、ベッドの横で蕎麦を打っており。
霧中は今年に入って一番の悲鳴を上げた。
☆ ★ ☆ ★ ☆
中々に美味い蕎麦が出来ていた。なので二人の昼食に似た朝食はそれとなった。
そば職人曰く、昨日リョウゴを胸に抱えたままネネは眠りに落ちていたようで、
午前中のうちに先に起きていたリョウゴは安眠の礼にと蕎麦の素材を買いに行き、
軽く筋力トレーニングで体を温めた後に蕎麦打ちへと入ったらしい。
理解できないところが3箇所以上あったので霧中ネネは理解自体を諦めた。
毛布をかぶったまま、ネネが蕎麦をちるちると無言で啜る。
その前で、リョウゴが無言で蕎麦を啜っている。
しばしの無言。互いの空腹も手伝って、ただ部屋に男女が蕎麦を啜る音が聞こえる。
「霧中」
先に口を開いたのはリョウゴだった。
蕎麦ツユに視線を落としたまま、告げる。
「俺は……へたくそか?」
霧中ネネの口内の蕎麦が一気に外へと出そうになった。
mistuberが放送禁止状態になるわけにはいかないという意地がどうにか口内で膨れ上がった蕎麦を飲み込ませ、
無理やり飲み込んだせいでゲホッ、ゲホッと咳込んで咽た。
記憶が一気に呼び起こされて耳の辺りまで熱を持つのを感じたが、
それをそのまま外に出せば負けとも思ったので、拳を握りこんでそれに耐える。
一旦嘆息して、いつもの調子を整え、
「まあ、上手ではないわよ。
何もかもが」
「そうか。
薄々は感じていた」
「……気づけて良かったわね」
「指摘してくれたのは、お前が初めてかもしれない」
なんだこの会話は、とネネは思ったが、リョウゴの顔が思った以上に何かを吹っ切った目をしていたので、
黙って再び大皿から自分の皿に蕎麦を取り分けた。
リョウゴは大皿の蕎麦を見たまま、独白のように続ける。
「……認めてしまえば、それまでの話なのかもしれない。
どこかで、それに気づいていてなお……理解することを拒んでいた。
己の信じる物や、信じたいと思う物が絶対的な物であると思い込み、
それが、いつの間にか自分の軸になっていたように思う」
「……アンタって、何で軍人になろうと思ったの」
それほど興味があるわけではなかった。
ただ単に、もう一回聞いた話をもう一度聞くのが億劫だっただけだ。
もう、リョウゴが自分の中で吹っ切れたのなら、それ以上踏み込ませても折角閉じた傷が開くだけで、
ストイックなこの男ならその傷口から教訓を掘り出すために傷を悪化させる恐れもあると思った。
だから話をすり替えて、ネネは質問を投げる。
「……よくわからない。
それが正しいことだと、いつの間にか思っていて……。
自分の人生は、その正しさのまま存在していればいいと思っていた」
「な、なにそれ」
「生き方として、自分にとって軍人の生き方こそが正解だった。
己の身を盾にし、剣にし、弱き者の壁となる。
その生き方こそが、自分の目指すべきものだと思っていた。
自分には、それしかないと思ったんだ」
「……そう思う切っ掛けみたいなものはなかったの?」
「ない。
自我が芽生えたとき、既に自分は士官学校に所属していた」
お前の自我はいくつのときに芽生えたんだよ、と突っ込みたかったがぐっと我慢した。
まあ、自分とてその人生を下らないものと断じる事が出来るほど確たる方向性を持っているわけでもない。
今やってることだって、十年後も、五年後も、一年後にだって続いているかわからない。
自分がやるべきことなんてものは、定まっていないのが当たり前で、
それでも目の前にある目標や物に進むことの積み重ねを、きっと人生と呼ぶのだとも思う。
「……ただ。
俺は心のどこかで、その生き方が本当に正しいのかどうかを不安にも思っていたようだ。
ここに至って、それにはようやく気付くことが出来た。
自分が残像症という形で、都合のいい幻を見ていたことが、何よりの証拠だ」
「………」
「残像症についての知識はある。
本来の残像とは違い、外的要因というより内的要因で引き起こる物であると聞いた。
幻肢痛が喪失による心的外傷を疼痛という形で自我に認めさせる作用があるように、
残像症もまた、己の心の維持のための自己防衛機能の側面が強い。
霧の中、全てを失った悲しみに霧が残像を見せて傷口を塞いだその対処を、
霧から出ても俺が必要としていたからこそ生じた物であるのも、容易に想像できる。
だから霧中。
居てくれて感謝する」
「……ちょっと、よくわかんないけど、まあ、どういたしまして」
説明が下手すぎて、何であんなに動揺していたのかネネは推測するしかなかったが、
どうやら残像症という物に悩まされていて、自分が都合のいいような幻想を見ていたらしい。
昨日言われた言葉と合わせるに、居てくれて感謝するというのも、字面通りのことではなく、
ただ単に、自分が生み出した幻想じゃなくてありがとうということなのだろうと理解した。
と。
何か、ぞわっとしたものが背筋に登ってきて、ネネは頭の中で少しだけ思考をこねくる。
「………。
ねえ、サクラバ。
ちょっと傷口抉っていい?」
「ああ」
いや、絶対何するか分かってないだろうに、簡単に返事をするなと思った。
それでも、許可は取ったのでネネは質問をぶつける。
「……何もかも幻だった、っていうことは、ネネのところに来たのってもしかして最後?」
「ああ。そうだな。
まさかと思ったが……それでも確認せざるを得なかった」
「で、何もかもっていうことは……アンタが関係していた軍部の人間とかそういうのも、
結局前言ってた戦場以降全部残像だったっていうこと?」
「どうやら、そうらしい。
……俺の心の弱さが生み出した、幻だ」
「……………」
何かが。
何かが引っかかっている。
と、いうことは。
断片的に聞いていたリョウゴ=サクラバの語っていた「軍部の同僚」の話や「上司」の話は、
その大部分がサクラバの深層心理が生み出した幻だったということだ。
何かが引っかかる。
つまりは、その幻がこいつに言った言葉は――。
「………」
「……何だ、霧中」
「……ないか、そんなの。
ちょっと考えすぎたかも」
一瞬だけ。
その誰かがリョウゴに言った言葉が全て、彼自身の心の中から生じた物だった場合を考えたが。
……それはまあ、考えすぎだろうと、ネネは気持ちを切り替えた。
どちらかと言えば生前の彼らが言いそうな言葉を選んでいたという可能性の方が高い。
ネネがそんなことを考えていると、ポツリとリョウゴが言葉を零す。
「霧中」
「……何?」
「……俺には、何もなかった。
それは、どう言い繕おうが、事実だ。
お前に以前話したような目的もなく、いや、目的すらもなく……。
過去も、記憶も、何一つない、ただのサクラバになってしまった」
「ただのサクラバってアンタ……」
「……俺は。
まだ、お前の僚機でいれるんだろうか、霧中」
殊勝なことを言う。そしてその殊勝さは、あんまり自分にとって好ましい殊勝さではなかった。
人間性を獲得して、いい気味だと思った。人間らしさに苦しんでざまぁみろとも思った。
今までそんなこと気にも留めずに生きてきたろうに、一緒に苦しむことになって気持ちはすっきりしている。
ただ。
それでも、サクラバがサクラバたるパーソナリティは、損なわれるべきではない。
そんなの。
「そんなの。
アンタらしくもない質問じゃない?」
「そうか」
「何もかもなくしたっていうけど、アンタはアンタのままでしょ。
だったら、アンタ自身が変わったわけじゃないでしょうに」
「……そう、か」
「……まあ、アンタ次第よ。
今後どうしたいのか、やっともう一度改めて聞けるわね。
それに『そう来る』なら、ネネだってアンタに対してやりようがあるのよ」
そう来る、と言われてリョウゴの頭の上には?の文字が浮かぶ。
ピンとこないリョウゴのその疑問符すら面白く、小さく笑いながら言う。
「ま、それもちょっと服整えてからね。
このまま話するのもなんだから、一回出て行って」
「……何故だ」
「説明させるぅ!!?
し、下着姿だからに決まってるでしょうが!! 服くらい着させれ!!」
「……今まで見た分はどうすればいい。記憶を失えばいいのか」
「う、うーーー説明上手くできないけど、
今まで見た分と、今から見られる分は違うのよっ……!!
とにかく、今からは恥ずかしいから出てけ!!」
毛布をかぶったままネネが言うと、わかった、と珍しくこれも慌てた様子でリョウゴが出ていく。
ふう、と何か心の内に溜まったもやもやを溜息として出して、毛布を脱ぐ。
我ながら自分らしくないことを言ったと思うが、まあ事実だから仕方がない。
洋服に袖を通し、扉の裏で律義に待っているであろうリョウゴの姿を思い浮かべる。
そう来るなら。
アンタがそこまで、弱みを見せてくれたのなら。
私にだって、見せたいものはあるんだから。
そう思いながら、扉の裏のリョウゴ=サクラバに、霧中ネネは言葉を投げる。
誰もいない部屋で、見る者全てが恋に落ちそうな朗らかな笑顔で霧中ネネは言った。
「ねえ、サクラバ。
――アンタ、mistuberって知ってる?」
僅かな頭痛、寝すぎたり寝不足だったりするときに出るやつだ、と霧中ネネは思った。
のそりとベッドから上半身を起こし、目をこする。
いつ頃寝たのか、珍しく記憶がない。
ここが自室であるので安心して二度寝に入ろうとして。
上半身裸で汗だくの男が、ベッドの横で蕎麦を打っており。
霧中は今年に入って一番の悲鳴を上げた。
☆ ★ ☆ ★ ☆
中々に美味い蕎麦が出来ていた。なので二人の昼食に似た朝食はそれとなった。
そば職人曰く、昨日リョウゴを胸に抱えたままネネは眠りに落ちていたようで、
午前中のうちに先に起きていたリョウゴは安眠の礼にと蕎麦の素材を買いに行き、
軽く筋力トレーニングで体を温めた後に蕎麦打ちへと入ったらしい。
理解できないところが3箇所以上あったので霧中ネネは理解自体を諦めた。
毛布をかぶったまま、ネネが蕎麦をちるちると無言で啜る。
その前で、リョウゴが無言で蕎麦を啜っている。
しばしの無言。互いの空腹も手伝って、ただ部屋に男女が蕎麦を啜る音が聞こえる。
「霧中」
先に口を開いたのはリョウゴだった。
蕎麦ツユに視線を落としたまま、告げる。
「俺は……へたくそか?」
霧中ネネの口内の蕎麦が一気に外へと出そうになった。
mistuberが放送禁止状態になるわけにはいかないという意地がどうにか口内で膨れ上がった蕎麦を飲み込ませ、
無理やり飲み込んだせいでゲホッ、ゲホッと咳込んで咽た。
記憶が一気に呼び起こされて耳の辺りまで熱を持つのを感じたが、
それをそのまま外に出せば負けとも思ったので、拳を握りこんでそれに耐える。
一旦嘆息して、いつもの調子を整え、
「まあ、上手ではないわよ。
何もかもが」
「そうか。
薄々は感じていた」
「……気づけて良かったわね」
「指摘してくれたのは、お前が初めてかもしれない」
なんだこの会話は、とネネは思ったが、リョウゴの顔が思った以上に何かを吹っ切った目をしていたので、
黙って再び大皿から自分の皿に蕎麦を取り分けた。
リョウゴは大皿の蕎麦を見たまま、独白のように続ける。
「……認めてしまえば、それまでの話なのかもしれない。
どこかで、それに気づいていてなお……理解することを拒んでいた。
己の信じる物や、信じたいと思う物が絶対的な物であると思い込み、
それが、いつの間にか自分の軸になっていたように思う」
「……アンタって、何で軍人になろうと思ったの」
それほど興味があるわけではなかった。
ただ単に、もう一回聞いた話をもう一度聞くのが億劫だっただけだ。
もう、リョウゴが自分の中で吹っ切れたのなら、それ以上踏み込ませても折角閉じた傷が開くだけで、
ストイックなこの男ならその傷口から教訓を掘り出すために傷を悪化させる恐れもあると思った。
だから話をすり替えて、ネネは質問を投げる。
「……よくわからない。
それが正しいことだと、いつの間にか思っていて……。
自分の人生は、その正しさのまま存在していればいいと思っていた」
「な、なにそれ」
「生き方として、自分にとって軍人の生き方こそが正解だった。
己の身を盾にし、剣にし、弱き者の壁となる。
その生き方こそが、自分の目指すべきものだと思っていた。
自分には、それしかないと思ったんだ」
「……そう思う切っ掛けみたいなものはなかったの?」
「ない。
自我が芽生えたとき、既に自分は士官学校に所属していた」
お前の自我はいくつのときに芽生えたんだよ、と突っ込みたかったがぐっと我慢した。
まあ、自分とてその人生を下らないものと断じる事が出来るほど確たる方向性を持っているわけでもない。
今やってることだって、十年後も、五年後も、一年後にだって続いているかわからない。
自分がやるべきことなんてものは、定まっていないのが当たり前で、
それでも目の前にある目標や物に進むことの積み重ねを、きっと人生と呼ぶのだとも思う。
「……ただ。
俺は心のどこかで、その生き方が本当に正しいのかどうかを不安にも思っていたようだ。
ここに至って、それにはようやく気付くことが出来た。
自分が残像症という形で、都合のいい幻を見ていたことが、何よりの証拠だ」
「………」
「残像症についての知識はある。
本来の残像とは違い、外的要因というより内的要因で引き起こる物であると聞いた。
幻肢痛が喪失による心的外傷を疼痛という形で自我に認めさせる作用があるように、
残像症もまた、己の心の維持のための自己防衛機能の側面が強い。
霧の中、全てを失った悲しみに霧が残像を見せて傷口を塞いだその対処を、
霧から出ても俺が必要としていたからこそ生じた物であるのも、容易に想像できる。
だから霧中。
居てくれて感謝する」
「……ちょっと、よくわかんないけど、まあ、どういたしまして」
説明が下手すぎて、何であんなに動揺していたのかネネは推測するしかなかったが、
どうやら残像症という物に悩まされていて、自分が都合のいいような幻想を見ていたらしい。
昨日言われた言葉と合わせるに、居てくれて感謝するというのも、字面通りのことではなく、
ただ単に、自分が生み出した幻想じゃなくてありがとうということなのだろうと理解した。
と。
何か、ぞわっとしたものが背筋に登ってきて、ネネは頭の中で少しだけ思考をこねくる。
「………。
ねえ、サクラバ。
ちょっと傷口抉っていい?」
「ああ」
いや、絶対何するか分かってないだろうに、簡単に返事をするなと思った。
それでも、許可は取ったのでネネは質問をぶつける。
「……何もかも幻だった、っていうことは、ネネのところに来たのってもしかして最後?」
「ああ。そうだな。
まさかと思ったが……それでも確認せざるを得なかった」
「で、何もかもっていうことは……アンタが関係していた軍部の人間とかそういうのも、
結局前言ってた戦場以降全部残像だったっていうこと?」
「どうやら、そうらしい。
……俺の心の弱さが生み出した、幻だ」
「……………」
何かが。
何かが引っかかっている。
と、いうことは。
断片的に聞いていたリョウゴ=サクラバの語っていた「軍部の同僚」の話や「上司」の話は、
その大部分がサクラバの深層心理が生み出した幻だったということだ。
何かが引っかかる。
つまりは、その幻がこいつに言った言葉は――。
「………」
「……何だ、霧中」
「……ないか、そんなの。
ちょっと考えすぎたかも」
一瞬だけ。
その誰かがリョウゴに言った言葉が全て、彼自身の心の中から生じた物だった場合を考えたが。
……それはまあ、考えすぎだろうと、ネネは気持ちを切り替えた。
どちらかと言えば生前の彼らが言いそうな言葉を選んでいたという可能性の方が高い。
ネネがそんなことを考えていると、ポツリとリョウゴが言葉を零す。
「霧中」
「……何?」
「……俺には、何もなかった。
それは、どう言い繕おうが、事実だ。
お前に以前話したような目的もなく、いや、目的すらもなく……。
過去も、記憶も、何一つない、ただのサクラバになってしまった」
「ただのサクラバってアンタ……」
「……俺は。
まだ、お前の僚機でいれるんだろうか、霧中」
殊勝なことを言う。そしてその殊勝さは、あんまり自分にとって好ましい殊勝さではなかった。
人間性を獲得して、いい気味だと思った。人間らしさに苦しんでざまぁみろとも思った。
今までそんなこと気にも留めずに生きてきたろうに、一緒に苦しむことになって気持ちはすっきりしている。
ただ。
それでも、サクラバがサクラバたるパーソナリティは、損なわれるべきではない。
そんなの。
「そんなの。
アンタらしくもない質問じゃない?」
「そうか」
「何もかもなくしたっていうけど、アンタはアンタのままでしょ。
だったら、アンタ自身が変わったわけじゃないでしょうに」
「……そう、か」
「……まあ、アンタ次第よ。
今後どうしたいのか、やっともう一度改めて聞けるわね。
それに『そう来る』なら、ネネだってアンタに対してやりようがあるのよ」
そう来る、と言われてリョウゴの頭の上には?の文字が浮かぶ。
ピンとこないリョウゴのその疑問符すら面白く、小さく笑いながら言う。
「ま、それもちょっと服整えてからね。
このまま話するのもなんだから、一回出て行って」
「……何故だ」
「説明させるぅ!!?
し、下着姿だからに決まってるでしょうが!! 服くらい着させれ!!」
「……今まで見た分はどうすればいい。記憶を失えばいいのか」
「う、うーーー説明上手くできないけど、
今まで見た分と、今から見られる分は違うのよっ……!!
とにかく、今からは恥ずかしいから出てけ!!」
毛布をかぶったままネネが言うと、わかった、と珍しくこれも慌てた様子でリョウゴが出ていく。
ふう、と何か心の内に溜まったもやもやを溜息として出して、毛布を脱ぐ。
我ながら自分らしくないことを言ったと思うが、まあ事実だから仕方がない。
洋服に袖を通し、扉の裏で律義に待っているであろうリョウゴの姿を思い浮かべる。
そう来るなら。
アンタがそこまで、弱みを見せてくれたのなら。
私にだって、見せたいものはあるんだから。
そう思いながら、扉の裏のリョウゴ=サクラバに、霧中ネネは言葉を投げる。
誰もいない部屋で、見る者全てが恋に落ちそうな朗らかな笑顔で霧中ネネは言った。
「ねえ、サクラバ。
――アンタ、mistuberって知ってる?」
NEWS
ザザーッ……日の…ザザッ…です……ザザーッザザーッ……イワシヤマ動物園の……ザザーッ
ご覧ください!……ザザーッ……ペンギンの赤ちゃんです!……ザザッ
ザザーッ……デートスポットとして……ザザーッ
恋人の聖地、イワシヤマ……ザザーッ
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「ゴホゴホッ……すまない……もう、まともに通信できないようだ……ヒヒッ」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「ゴホッ……病状が悪化して……ゴホゴホッ」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「最後に、最後に見たかった……『シャッテンフェー』……」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「ゴホゴホッ……遥かなるシルエット・レガリアの力……もうすぐ……」 |
白兎生体化学研究員『ブレア』からのメッセージ 「もうすぐだったのに、どうして……」 |
『フェフフェト』からのメッセージ 「(ザザーッ)……」 |
『フェフフェト』からのメッセージ 「(ザーッ)……(応答はない)」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「……師は言っていた。『ネコ』の名の力が、私を護っていると」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「それはどういう意味なのか、ずっと考えていた。名前というものの力について」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「名付けられた時から、私の運命が決まっている……そんなものは馬鹿らしいと思っていた」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「……北の遺跡に挑んだものは、みな死ぬという話だったな」 |
ヒルコ教団の巫女『ネコ』からのメッセージ 「『時世神』、出撃する。後悔はない、私の選んだ道だ」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「シルウェストリスへの協力に感謝する」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「『グレムリン』の研究は1000年以上前から伝わっている」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「秘密結社グレムリンズ・ギフト……聞いたことは、ないだろうな」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「シルウェストリスはグレムリンズ・ギフトのフロント企業だったという噂も……あったな」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「私は信じていた。グレムリンのお伽噺を聞いて育った。フィズにも……幼い恋人にも、その夢を語った」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「そして私はシルウェストリスに入り、真実を知った……」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「次元の隙間に、猫の城……グレムリンからの、大切な贈り物。シルウェストリスはそれを忘れない」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「飢えたシルウェストリスへのギフト……魔王『セワ』とデスケル重工からの、大切な贈り物。それを彼女は、忘れない――」 |
グレムリン2号機『エコー』からの通信 「そういえばデスケル重工、何しているんだろう」 |
グレムリン3号機『フレミング』からの通信 「何かを企んでいるはずだよ」 |
グレムリン3号機『フレミング』からの通信 「僕は……知っているからね」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「蒸気アイマスク……か。塩は湿気で固まるというな。塩の身体にちょうどいい。気持ちを固めるには」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「破壊もいい。すなわち、凝固もいい。世界の始まりは、そういうものであった」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「ふふ……伯父さんには、教えてもらってばかりだ」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「さぁ、破壊しに行こう。すべてをな……遠慮はいらない、存分に、破壊しよう!」 |
????? 「もしもし。蒸気アイマスクは届いたかな? ハイドラ大隊の皆、よく戦ってくれた」 |
????? 「私はとある、勇者の血を引くものだ。勇者とは、かつて存在した……伝説的一族だ」 |
????? 「かつて私の祖先、最後に涙を盗んだ勇者≪サルナス≫は、この世界の神々と戦い、一つの……使命を任された」 |
????? 「それは、世界を救うということ。そのために、我々勇者の一族は、レガリアという偉大なる力の封印と開封の力を任された」 |
????? 「それはただのお伽噺かもしれないが……我々には、力がある。戦おう! そして、破壊してしまおう!」 |
????? 「フーーーーーッ、破ッ!! これが、禁忌……幻影跳梁の力!! 手に入れる……平穏の、世界を!!」 |
????? 「(HCSのコンソールから影が噴出し、装甲を通り抜け、機体の背後に追従する)」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』 「勇者が動きましたわね」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』 「我々も、動くときですわね……我々、アフターイメージ・リコール社の枝に連なるものとして」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』 「我々はこの世界を維持するために、生まれましたわ。最後は滅びゆくことも、分かりながら」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』 「あとは歴史を作り、後世を担うものにバトンタッチするだけですわ」 |
コロッセオ・レギュレータ社担当『シルク』 「そのために『グレムリン』は、必要でしたもの……」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「どうすればいいの……たすけて、おねえちゃん……」 |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫ 「……おねえちゃん? 来てくれたの……? おねえちゃん……!!」 |
◆訓練
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に黒棺を装備した
脚部2に四つ足 回天を装備した
スロット3にたいやきエンジン6号機を装備した
スロット4に加速機構を装備した
スロット5にRapidGear[Ver.02]を装備した
スロット6に電磁マサカリ『ブンカナ』を装備した
スロット7に地速エンジンを装備した
スロット8に雲散霧消を装備した
スロット9に雲散霧消を装備した
スロット10に汎用型ひよ子ちゃんエンジンを装備した
スロット11に薄針を装備した
◆僚機設定
霧中ネネとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションA
ユニオン活動
鍛錬機構の活動記録
制御鍛錬用
ユニオン設備……なし!!
ユニオン連帯
……なし!!
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
制御の訓練をしました
制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1800
追加収入 55
攻撃戦果補正4.66%
支援戦果補正3.82%
防衛戦果補正9.57%
撃墜数補正 0.1%
販売数補正 0.3%
未確認機補正6%
敵警戒値補正1.186%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入2452
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額520
整備請求額 0
ユニオン費 0
手当金 100
パーツ販売数 3個
今回の購入者-->>99 >>146 >>234
◆格闘値が2成長しました
◆反応値が2成長しました
◆整備値が3成長しました
◆経験値が85増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 55
攻撃戦果補正4.66%
支援戦果補正3.82%
防衛戦果補正9.57%
撃墜数補正 0.1%
販売数補正 0.3%
未確認機補正6%
敵警戒値補正1.186%
追い上げ補正3.1%
合計現金収入2452
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額520
整備請求額 0
ユニオン費 0
手当金 100
パーツ販売数 3個
今回の購入者-->>99 >>146 >>234
◆格闘値が2成長しました
◆反応値が2成長しました
◆整備値が3成長しました
◆経験値が85増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
リョウゴは避雷針35を入手した!
リョウゴは排出装置35を入手した!
◆素材が謎のおじさんから支給されました……
リョウゴは蒸気アイマスクを入手した!
マテリアルベルト発動機は制裁を受け、貢献の3割を失った……(3 → 3
◆0cの返還金を受けました
明日の戦場
第20ブロック
防衛システム排除
通路を塞ぐゲートと防衛部隊が確認された。進路を確保するため、敵を排除してほしい
来週の霧濃度:100%
来週の電磁波:108%
来週の警戒値:613%
ピジドッゴファス |
ティスカ・エルステッド |
グレイ・アルストロメリア |
クロザトウ |
ガブリエラ・ストークス |
ソネル |
“Neon” |
元実験体No399『トゥーロラ』 |
MilkyWay |
ミスティア・ローエンブルク |
Lupth |
エゼクエル |
F=エアリー |
篠崎生研の『取り立てロボ』 |
ウォルス・クラート |
リョウゴ=サクラバ |
霧中ネネ |
有澤 零砂 |
アリーシャ |
クレアフィール・ベルンハート |
『シャドウ・コメット』[粒子] |
『シャドウ・ランタン』[火炎] |
--- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
『バイオコクーン』[アンセトルド] |
キャラデータ
名前
リョウゴ=サクラバ
愛称
リョウゴ
機体名
シングルショットリペア SS-S01R
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
NAME:桜庭良悟(サクラバ リョウゴ) AGE:20 所属:マテリアルベルト発動機 STATUS:180cm 75kg 茶髪灼眼 来歴:軍属パイロット・融通が利かず感受性に難がある。 機体名:シングルショットリペア SS-S01R 四足歩行型軍用哨戒機。機体としては現行機から1世代前のモデルとなる。 機動力と旋回機能に優れるが哨戒機のため殲滅力は戦闘機に劣る。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
|
|
1 | 操縦棺A | 黒棺 [33/突撃態勢/突撃態勢]《装備:1》 | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 素材 | 3年保証書31 [31/重保証/---] [素材] |
▼詳細 |
3 | 素材 | 粒子吸着材32 [32/耐粒/---] [素材] |
▼詳細 |
4 | FCSA | 万能型FCS「レディオアクティブ」 [30/重変形/重変形] | ▼詳細 |
5 | 素材 | 特殊合金32 [32/重装甲/---] [素材] |
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6 | 電磁アックスA | 電磁マサカリ『ブンカナ』 [31/高握力/高握力]《装備:6》 火力[3269] 連撃数[1] 防御属性[物理] 防御値[338] 貯水量[154] 弾数[9999] 武器属性[漏出] 異常追加[15] 消費EN[1709] 金額[1100] 重量[250] [電子格闘] *作者* |
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7 | 素材 | 神秘合金34 [34/高圧軽量/---] [素材] |
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8 | 電磁ブレードA | 薄針 [30/重量軽減/重量軽減]《装備:11》 火力[2652] 連撃数[1] 防御属性[物理] 防御値[849] 精度[86] 貯水量[272] 弾数[9999] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[1341] 金額[1085] 重量[80] [電子格闘] *作者* |
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9 | 補助輪A | RapidGear[Ver.02] [26/高機動/高機動]《装備:5》 | ▼詳細 |
10 | 重ブースターA | 加速機構 [28/高機動/高機動]《装備:4》 | ▼詳細 |
11 | 中車輪A | 四つ足 回天 [29/高機動/高機動]《装備:2》 機動[577] AP[1397] 旋回速度[11] 防御属性[電子] 防御値[441] 貯水量[214] 弾数[1] 積載量[2400] 消費EN[160] 金額[1071] 重量[900] [車輪] *作者* |
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12 | 飛行ユニットA | 獣翼機 改 [21/旋回/旋回] 飛行[146] AP[478] 旋回速度[231] 防御属性[電子] 防御値[157] 貯水量[191] 噴霧量[191] 弾数[1] 消費EN[353] 金額[954] 重量[100] [飛行補助] *作者* |
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13 | 素材 | 限界軽量化プラン33 [33/薄装甲/---] [素材] |
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14 | 素材 | 保証書34 [34/保証/---] [素材] |
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15 | 重ブースターA | 雲散霧消 [28/高機動/高機動]《装備:8》 | ▼詳細 |
16 | 電磁ブレードA | スウィフトブレード [28/高機動/高機動] 火力[2427] 連撃数[1] 防御属性[物理] 防御値[775] 精度[79] 貯水量[252] 弾数[9999] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[1336] 金額[408] 重量[200] [電子格闘] *作者* |
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17 | エンジンB | 汎用型ひよ子ちゃんエンジン [31/出力/出力]《装備:10》 | ▼詳細 |
18 | 重ブースターA | 雲散霧消 [28/高機動/高機動]《装備:9》 | ▼詳細 |
19 | 電磁ブレードA | EB-02ブランディッシュ [20/臂力/臂力] 火力[2264] 連撃数[1] 防御属性[物理] 防御値[735] 精度[75] 貯水量[235] 弾数[9999] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[1161] 金額[939] 重量[200] [電子格闘] *作者* |
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20 | 操縦棺A | 耐電棺『フランケンシュタイン』 [28/耐電/重量軽減] | ▼詳細 |
21 | 素材 | 避雷針35 [35/耐電/---] 特殊B[380] [素材] |
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22 | エンジンB | たいやきエンジン6号機 [27/高圧軽量/高圧軽量]《装備:3》 | ▼詳細 |
23 | 素材 | 排出装置35 [35/薄装減霧/---] 特殊B[380] [素材] |
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24 | 蒸気アイマスク | 蒸気アイマスク [35/薄装飛行/---] 特殊B[380] [素材] |
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25 | レーダーB | 探知くん3号 [29/広域索敵/広域索敵] | ▼詳細 |
26 | --- | --- | --- |
27 | エンジンB | 地速エンジン [31/高機動/高機動]《装備:7》 | ▼詳細 |
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29 | エンジンB | 地速エンジン2 [32/重量軽減/重量軽減] | ▼詳細 |
30 | 電磁ブレードA | EB-04ハイランダー [23/臂力/臂力] 火力[2394] 連撃数[1] 防御属性[物理] 防御値[768] 精度[78] 貯水量[246] 弾数[9999] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[1215] 金額[983] 重量[200] [電子格闘] *作者* |
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