ENo.0136　エマニュエル・スミス

フェティヤが危険だ。恐らく、俺の機体にテネシィが細工していやがった機構と同じかもしれない。

HCS強制脱出装置……いわゆる安全装置が『利かなく』なっちまう代物。そいつがフェティヤに牙を剥いた。
あんなに狼狽えるモーヴェは初めてだ。無理もないが……だが、まだ希望はある。

次の敵は『バイオコクーン』。かなり大型で、バイオ兵器を生み出す厄介な敵だ。
だが、俺なら『焼ける』。機体炎上誘発と今持てる最大限の威力兵器で……奴を叩き潰す。

不幸中の幸いにも、フェティヤとモーヴェ、俺とフィガロは同じ戦場だった。
あの距離なら……フィガロは守ってやれるはずだ。総合二位ランカーのフィガロなら造作もないはずさ。

できるはずだ。俺達は英国空挺特殊部隊SAS。
そのために俺達は、こんなふざけた環境でオペレーションに従事してるんじゃあないか

あー電磁波のせいで通信の調子が……
確かアイマスクの勇者さん？がいってらした幻想跳梁って社のデータベースに合った気がしたんで検索しようと思ったんですけど、バイオコクーンたちのせいでだいぶ大変な感じになっちゃってますねぇ……
通信環境の改善のために、ちょっと焼き払ってもらっていいですか……？今回の戦場みたいですし