ENo.0096　オルト・イスケー

──ｻﾞｯ─ｻﾞｻﾞｯ─
open ./OctolotuS/Info.txt

──ｻﾞ
▽WarHydra『OctolotuS』
System:HCS
Fig:蓮型（正確には睡蓮型）
Hydra-Rider:Alt=Esc(Alternative)
Operator:華王琳

──ｻﾞｻﾞｯ───ｻﾞｯ─
open ./experiments/AW/log0158.txt

XXXX0613
かの世界の兵器には、人の意思が焼き付いているものがあるようだ。元々残像とかいう幽霊のようなものの観測もされているが、この霊障と呼ばれる現象は中々興味深い。自らの肉体のように兵器を操るAI、あるいは電子精霊の一種に近いのだろうか。彼女の意見も聞いてみたい。

ｻﾞ--ｯ──ｻﾞ───

XXXX0827
領域殲滅兵器が届いた。かの世界特有の兵器らしい。エネルギーをチャージすることで、15連続での攻撃を可能とする。『破壊者』の名の通り、駆使すれば敵の殲滅を可能とするだろう。解析のため、機体に積載させることにする。

XXXX0901
解析完了。世界のゆらぎが発生したかに見えたが、十二分な動作を確認できた。神の一部……と言われていたらしいが、随分機械仕掛けの神もいたものだ。

────ｻﾞ─

XXXX0421
親愛なる妹君が面白い世界に迷い込んでいるようだ。どうやらかの世界……残像領域と共通する要素が見られる。継続して観測を続ける。

XXXX0505
かの世界に実験機1号が接触したらしい。実験機に残されていた映像とも合致する。やはり同一時空と考えてよさそうだ。
あの兵器らに焼き付いていたのは実在する人々だったのか。その能力が兵器側にあるものなのか、素体となる人々特有のものなのか、不明瞭な点が多い。
全く関係ないが、ログを見ていると妙に眼鏡が下がっているような気分になるのが奇妙だ。

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XXXX0506
この国の固有の現象……霊障である付喪神というシステムを取り入れられるだろうか。そう思いついて、実験機2号の計画を立てる。徳やカルマに縁のある世界のようであるし、以前もマニ車を売り出したこともある。モチーフを蓮に決定し、形状を定める。
人格を焼き付ける対象は、領域殲滅兵器とする。


XXXX0622
操縦者を、オルト・イスケーに定める。彼も焼き付けられた人格に酷似した経歴であるため、喚起要素としては十分だろう。同様の理由で本社で活用しているAIの宿禰も支部に派遣する。刺激は多ければ多いほどいい。残像領域支部での食品事業も好調のため、大企業の遺跡探索に賛同する体で複数のハイドラライダー達を雇用するよう支部長にも伝えた。できる限り『人選は多様にすること』。他世界への足がかりとも成りうる。

ｻﾞｻﾞｻﾞ──

XXXX0721
計画は順調なようだ。集まったライダーのデータも興味深い。特に同位相であるはずの地球の、この社がある世界線とは異なる地球が観測されている。

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XXXX1012
実験機2号が基本的な戦場に耐えうる程度まで学習したため、当初の目的である殲滅兵器を搭載する。神話断片は意図していなかったが、効果的に働くと予想する。

XXXX1213
オルト・イスケーから「普段とは違う感覚」の報告があった。アゲイスポリスからの連絡も待つが、ほぼ間違いないだろう。

オクトロータスの覚醒は近い

あー電磁波のせいで通信の調子が……
確かアイマスクの勇者さん？がいってらした幻想跳梁って社のデータベースに合った気がしたんで検索しようと思ったんですけど、バイオコクーンたちのせいでだいぶ大変な感じになっちゃってますねぇ……
通信環境の改善のために、ちょっと焼き払ってもらっていいですか……？今回の戦場みたいですし