第19週目 王 零式の一週間
◆日記
「兎捌いて挽いといてくれ」
ここの患者はだいたい急だ。
料理の真っ最中に酷い怪我のヤツが運ばれてくる。包丁から白衣に持ち替える。
「おう、任せろ」
アレクセイが胸の前でX字を切り、兎を検分する。
後ろ足の間と脚先の厚い皮を断ち、毛皮と肉の間をぐるりと切る。皮を首まで一度に剥がし、骨ごと首を両断する。腹の表面を一文字に切って、肛門と食道、器官を糸で縛ってから、内臓を引き出した。あとは四肢の付け根を外し、大きな骨から肉を取り外す。手で細かく切ってもいいが、手近にあった手動のチョッパーを取る。小分けにした肉を放り込んで挽いていく。
俺はといえば、暴れる患者を抑えつけて縫う。麻酔は人によってかかり方が違う。病歴も言えないヤツに迂闊なことは出来ない。手当てをして運んできたヤツに礼を貰って隣に戻る。白衣は血まみれだし、消毒はやり直し。全くタイミングが悪い。
調理の続きだ。調味料を選んで鍋に入れ、茹でた野菜を放り込んだ。作って置いた皮をのし棒で伸ばして丸く作り、それをいくつもいくつも重ねていく。湯を沸かしてせいろの支度をした。
調理に使うテーブルのそばに椅子を持ってくる。一つは事務作業用の。一つは診察で使う、どちらもデスクチェアだ。
少しだけご馳走だ。前から作ってみたかったけれど一人で平らげるには多くしか出来ないやつ。
「お帰り」
仕事の後に出迎えられるのは悪くない。示された挽肉は綺麗に出来ている。抱えた鍋を渡して皮をテーブルに置く。
「肉入れて混ぜろ。見てろよ?」
そう告げて自分は伸ばした皮を拡げて具材を入れて水で少し濡らして摘んで閉じる。
蒸し餃子、モモ、肉まん、の間辺り。それをせいろに据えた。
俺の手元ををじっと観察している。真似して皮を手に取り、包んでいく。顔は真剣だが楽しげだ。新しいことを習得する時の俺もこういう顔をしているのだろう。最初は不恰好なものが出来上がったが、すぐに習得してゆく。
「何が出来るんだ?」
蒸し籠に出来たものを移したのと俺とを見比べる。童女の姿をしていた頃よりこどもっぽい。好奇心が表に出るようになった。
「あー、肉饅頭?かね。これを蒸して火を通して、でも、中の具材が出す汁を落とさないためにこういう被膜で覆う」
入るもので少しずつ名前は違う。デンプン由来の皮と肉と野菜で出来たもの。平易に、本質が分かるものと悩んだ末にそんな単語を選び出す。
「あァ、腸詰めみたいなモンか。旨そうだ」
腸詰。方向は違わない。
作業は手に任せて、この気分を話してみようと言葉を手繰る。
「あのな……」
語り出しは難しい。けれど、これまで自分がどうしていたか、何をしてきたのか、とつとつと口にしてゆく。
「でな、なんか……こう、ケリがつかねぇっつうか……コトは全部終わっちまったのに、次に移れねぇっつうか……よくわかんなくてよ」
ふ、とため息をついて落とした視線を上げる。
「終わらねェなら、お前が終わらせればいい。お前は断ち切るばかりで、結ぶ方法を知らないだけだろ。知らないなら、知っていけばいいだけだ。そうして生きて来たんじゃないか?」
座高の上がった相棒に視線をやって言葉の意図を仕草から探る。
「結ぶ……」
オウム返しにして目を右に少し動かす。
「これまでとこれからをってことか?今以外をよくわかってねぇって自覚はあるが、……どうすりゃいいんだそれは」
ちょいちょい、と摘んだ饅頭をせいろに入れる。ここのところ何事もうわのそらでこなすだけになっている。
わかっていない俺にアレクセイが説明のやり方を変えようと切り替えたのが一瞬止めた手に表れる。
「肉を捌く時にな、内臓の端を縛るだろう。そうすると、消化器をひとつの塊として取り出せる」
器に収まった肉を目で指した。
「そうやって、ひとつのものとして端を結ばなきゃいけねェんだ。こどもたちの命を終わらせたら、過去のものとして結ぶ。人間の言葉であれば、そいつは葬ると言うだろうな」
人間の。言葉。俺が非言語的な継承を病理から組み合げられたことではなくて。負けて食われることで過去になるということではなくて。
「ああ、閉じろってこと……」
結ぶのは終わりをどこにするか定める、という意図の言葉らしいと腑に落ちる。止まった手をまた動かしだす。
「葬式、見たことあるか?」
墓に入れる前にやるヤツだ。アーカイブで読んだ。何故だかどこででも行われるそれ。
「ある……前居た娼館で人に付き添って行った。ネレティもなんかそんなこと言ってたな」
それは意味のわからない集まりだった。記念パーティーよりよくわからないものだったが、こういう、もやついたものを抱えていたのだろう、皆曇った顔をしていた。
「葬式の意図は様々だ。死者を弔い称えることや、その行いが忘れられぬよう刻み付けること……その全てが、残されたものが命の終わりを強く結び、そこから出てこないよう過去のものとする為の儀式と思えばいい。やり方は様々にある」
俺が摘んで閉じた皮の集まるせいろを指す。
「結んでひとつになった過去を、忘れるも背負うも自由だ。お前が作ったこいつを、食うも食わないも好きに出来るように」
ひとつに。武術がひとつであるように。俺が俺ひとつであるように。散逸した過去を結んで編む。
「俺が……俺を産出したヤツや俺の兄弟たちを俺がどう思ってるか、どう思ってくつもりか決めるってことか」
アレクセイの水色の目を見る。
「そういうことだ。やっぱりお前は察しがいい」
せいろはいっぱいだった。湯気の上がる蒸し器の上に乗せて間隔を整える。葬儀式について、薄い記憶を掻き集める。花を手向けたり貴いものに出迎えを頼んだりするそれ。
「悪いけどよ、飯食ったらちっと付き合ってくれるか」
建物が残っているかわからないが、もう一度、あそこに立って思い返すことは必要なようだった。あの建物を墓にする。墓というイコンに変えるための、真似事ではない、当事者としての式の組み立て。
「いいぜ」
記憶を探る目の動き。次いで湯気に混じるいい匂いに涎を飲む。
健全な欲求だ。飯も食わずにアルコールと薬だけを流し込んでいたのと違って。
「食う前に、この兎をどう思うか決めてみろよ。練習になるだろ」
残った毛皮を指して促され、思い返すという作業をする。
「消化吸収代謝でこれから俺になる。だからちゃんと選んだ。……ああ、……なるほどな」
やっと皆が食事の前にする妙な儀式を理解した。
「弔いではなくてもあれも儀式なんだな。ああ、謝すってなこれか」
不思議な感覚だった。謝る、有り難く思う、縁があった、気に入った、選んだ。
これは、世界にとって俺が何かを訊く儀式なのだろう。
様々なことが繋がってゆくのが可笑しくて笑えた。
「死ぬって思った時、人間ってのはなんでありがとうとごめんなさいしか言わねぇんだろうなって、不思議だったんだよ。あと、お母さん、ママって叫んで死んでく」
アレクセイが笑うのが見えた。感覚することに集中する。今を逃すことが無いように。
「世界ってのはたましいの揺り籠だ。そこから放り出されると分かったら、皆不安でしょうがなくなっちまう。赤子と同じだ」
だからマザーを呼ぶ。自分には無い世界だ。外側から理解するしか無い。理として分解してしか得られない。
「それを受け止める手段のひとつが、棺に収めることだ。操縦棺の中は、妙に落ち着くだろ?」
棺のなかで落ち着いたことなんか俺には無かった。いつだって棺に入る時は血が湧き上がって凍るようだった。
「さぁな、そこまではわかんねぇよ。棺が用意されるってことが、そいつが関わってた誰かが居るってことなんだろ。ただ、そうだな。食うとか殺すとかは決定的に相手に関わるってことで、自分を問わなきゃならねぇ。そのとっかかりなんだってこたわかる」
蒸し上がったせいろを机に置いた皿に置いて籠を開ける。
「食わなきゃ死ぬ。飢えって身体の状態を治すにしろ、生きるかどうか、か」
真似事で手を合わせる。包拳礼ではない形に。
「俺は……まァ、何だ。お前が死ぬと思って関わるのは嫌だったんだ。現に、今そうやってお前は分かった。園に行って、お前が死ななくてよかったよ」
籠が開くのを見て、アレクセイが笑う。一緒に手を合わせた。
「俺たちは、誰かの命の上に生きていくんだ。俺はそれを忘れたくない」
アレクセイが目を閉じ、何か自身と約束を取り交すようにしている。目を開く。
「それを、語っていく」
結んだのだろう。何かを。
「人は死ぬだろ。解ったって判らなくったって死ぬ。でもまぁなんつーか、食う以上、俺は甘えてらんねぇな」
目の前の饅頭の出来を割って確かめる。食い物ひとつにも大量の来歴がある。考えて選ぶ。かぶりついて美味しいと笑った。
「……俺は、お前だから死んで欲しくねェと思ったんだよ」
俺だから。アレクセイがそう望んで行動しているから明日死ぬかもしれない俺を話しておこうとしたのだ。多分死んでも結ぶのに困らないように。
「旨いな!」
アレクセイがくしゃりと笑って、次に手を伸ばす。
取引が絡まない調理に人を容れたのは初めてだった。無用心なことだ。が、無理のない自ずから然るべき形として湧いたもので、俺はこれからきっとそう変わっていくことが出来るのだ、と自分自身の手を見つめた。
ここの患者はだいたい急だ。
料理の真っ最中に酷い怪我のヤツが運ばれてくる。包丁から白衣に持ち替える。
「おう、任せろ」
アレクセイが胸の前でX字を切り、兎を検分する。
後ろ足の間と脚先の厚い皮を断ち、毛皮と肉の間をぐるりと切る。皮を首まで一度に剥がし、骨ごと首を両断する。腹の表面を一文字に切って、肛門と食道、器官を糸で縛ってから、内臓を引き出した。あとは四肢の付け根を外し、大きな骨から肉を取り外す。手で細かく切ってもいいが、手近にあった手動のチョッパーを取る。小分けにした肉を放り込んで挽いていく。
俺はといえば、暴れる患者を抑えつけて縫う。麻酔は人によってかかり方が違う。病歴も言えないヤツに迂闊なことは出来ない。手当てをして運んできたヤツに礼を貰って隣に戻る。白衣は血まみれだし、消毒はやり直し。全くタイミングが悪い。
調理の続きだ。調味料を選んで鍋に入れ、茹でた野菜を放り込んだ。作って置いた皮をのし棒で伸ばして丸く作り、それをいくつもいくつも重ねていく。湯を沸かしてせいろの支度をした。
調理に使うテーブルのそばに椅子を持ってくる。一つは事務作業用の。一つは診察で使う、どちらもデスクチェアだ。
少しだけご馳走だ。前から作ってみたかったけれど一人で平らげるには多くしか出来ないやつ。
「お帰り」
仕事の後に出迎えられるのは悪くない。示された挽肉は綺麗に出来ている。抱えた鍋を渡して皮をテーブルに置く。
「肉入れて混ぜろ。見てろよ?」
そう告げて自分は伸ばした皮を拡げて具材を入れて水で少し濡らして摘んで閉じる。
蒸し餃子、モモ、肉まん、の間辺り。それをせいろに据えた。
俺の手元ををじっと観察している。真似して皮を手に取り、包んでいく。顔は真剣だが楽しげだ。新しいことを習得する時の俺もこういう顔をしているのだろう。最初は不恰好なものが出来上がったが、すぐに習得してゆく。
「何が出来るんだ?」
蒸し籠に出来たものを移したのと俺とを見比べる。童女の姿をしていた頃よりこどもっぽい。好奇心が表に出るようになった。
「あー、肉饅頭?かね。これを蒸して火を通して、でも、中の具材が出す汁を落とさないためにこういう被膜で覆う」
入るもので少しずつ名前は違う。デンプン由来の皮と肉と野菜で出来たもの。平易に、本質が分かるものと悩んだ末にそんな単語を選び出す。
「あァ、腸詰めみたいなモンか。旨そうだ」
腸詰。方向は違わない。
作業は手に任せて、この気分を話してみようと言葉を手繰る。
「あのな……」
語り出しは難しい。けれど、これまで自分がどうしていたか、何をしてきたのか、とつとつと口にしてゆく。
「でな、なんか……こう、ケリがつかねぇっつうか……コトは全部終わっちまったのに、次に移れねぇっつうか……よくわかんなくてよ」
ふ、とため息をついて落とした視線を上げる。
「終わらねェなら、お前が終わらせればいい。お前は断ち切るばかりで、結ぶ方法を知らないだけだろ。知らないなら、知っていけばいいだけだ。そうして生きて来たんじゃないか?」
座高の上がった相棒に視線をやって言葉の意図を仕草から探る。
「結ぶ……」
オウム返しにして目を右に少し動かす。
「これまでとこれからをってことか?今以外をよくわかってねぇって自覚はあるが、……どうすりゃいいんだそれは」
ちょいちょい、と摘んだ饅頭をせいろに入れる。ここのところ何事もうわのそらでこなすだけになっている。
わかっていない俺にアレクセイが説明のやり方を変えようと切り替えたのが一瞬止めた手に表れる。
「肉を捌く時にな、内臓の端を縛るだろう。そうすると、消化器をひとつの塊として取り出せる」
器に収まった肉を目で指した。
「そうやって、ひとつのものとして端を結ばなきゃいけねェんだ。こどもたちの命を終わらせたら、過去のものとして結ぶ。人間の言葉であれば、そいつは葬ると言うだろうな」
人間の。言葉。俺が非言語的な継承を病理から組み合げられたことではなくて。負けて食われることで過去になるということではなくて。
「ああ、閉じろってこと……」
結ぶのは終わりをどこにするか定める、という意図の言葉らしいと腑に落ちる。止まった手をまた動かしだす。
「葬式、見たことあるか?」
墓に入れる前にやるヤツだ。アーカイブで読んだ。何故だかどこででも行われるそれ。
「ある……前居た娼館で人に付き添って行った。ネレティもなんかそんなこと言ってたな」
それは意味のわからない集まりだった。記念パーティーよりよくわからないものだったが、こういう、もやついたものを抱えていたのだろう、皆曇った顔をしていた。
「葬式の意図は様々だ。死者を弔い称えることや、その行いが忘れられぬよう刻み付けること……その全てが、残されたものが命の終わりを強く結び、そこから出てこないよう過去のものとする為の儀式と思えばいい。やり方は様々にある」
俺が摘んで閉じた皮の集まるせいろを指す。
「結んでひとつになった過去を、忘れるも背負うも自由だ。お前が作ったこいつを、食うも食わないも好きに出来るように」
ひとつに。武術がひとつであるように。俺が俺ひとつであるように。散逸した過去を結んで編む。
「俺が……俺を産出したヤツや俺の兄弟たちを俺がどう思ってるか、どう思ってくつもりか決めるってことか」
アレクセイの水色の目を見る。
「そういうことだ。やっぱりお前は察しがいい」
せいろはいっぱいだった。湯気の上がる蒸し器の上に乗せて間隔を整える。葬儀式について、薄い記憶を掻き集める。花を手向けたり貴いものに出迎えを頼んだりするそれ。
「悪いけどよ、飯食ったらちっと付き合ってくれるか」
建物が残っているかわからないが、もう一度、あそこに立って思い返すことは必要なようだった。あの建物を墓にする。墓というイコンに変えるための、真似事ではない、当事者としての式の組み立て。
「いいぜ」
記憶を探る目の動き。次いで湯気に混じるいい匂いに涎を飲む。
健全な欲求だ。飯も食わずにアルコールと薬だけを流し込んでいたのと違って。
「食う前に、この兎をどう思うか決めてみろよ。練習になるだろ」
残った毛皮を指して促され、思い返すという作業をする。
「消化吸収代謝でこれから俺になる。だからちゃんと選んだ。……ああ、……なるほどな」
やっと皆が食事の前にする妙な儀式を理解した。
「弔いではなくてもあれも儀式なんだな。ああ、謝すってなこれか」
不思議な感覚だった。謝る、有り難く思う、縁があった、気に入った、選んだ。
これは、世界にとって俺が何かを訊く儀式なのだろう。
様々なことが繋がってゆくのが可笑しくて笑えた。
「死ぬって思った時、人間ってのはなんでありがとうとごめんなさいしか言わねぇんだろうなって、不思議だったんだよ。あと、お母さん、ママって叫んで死んでく」
アレクセイが笑うのが見えた。感覚することに集中する。今を逃すことが無いように。
「世界ってのはたましいの揺り籠だ。そこから放り出されると分かったら、皆不安でしょうがなくなっちまう。赤子と同じだ」
だからマザーを呼ぶ。自分には無い世界だ。外側から理解するしか無い。理として分解してしか得られない。
「それを受け止める手段のひとつが、棺に収めることだ。操縦棺の中は、妙に落ち着くだろ?」
棺のなかで落ち着いたことなんか俺には無かった。いつだって棺に入る時は血が湧き上がって凍るようだった。
「さぁな、そこまではわかんねぇよ。棺が用意されるってことが、そいつが関わってた誰かが居るってことなんだろ。ただ、そうだな。食うとか殺すとかは決定的に相手に関わるってことで、自分を問わなきゃならねぇ。そのとっかかりなんだってこたわかる」
蒸し上がったせいろを机に置いた皿に置いて籠を開ける。
「食わなきゃ死ぬ。飢えって身体の状態を治すにしろ、生きるかどうか、か」
真似事で手を合わせる。包拳礼ではない形に。
「俺は……まァ、何だ。お前が死ぬと思って関わるのは嫌だったんだ。現に、今そうやってお前は分かった。園に行って、お前が死ななくてよかったよ」
籠が開くのを見て、アレクセイが笑う。一緒に手を合わせた。
「俺たちは、誰かの命の上に生きていくんだ。俺はそれを忘れたくない」
アレクセイが目を閉じ、何か自身と約束を取り交すようにしている。目を開く。
「それを、語っていく」
結んだのだろう。何かを。
「人は死ぬだろ。解ったって判らなくったって死ぬ。でもまぁなんつーか、食う以上、俺は甘えてらんねぇな」
目の前の饅頭の出来を割って確かめる。食い物ひとつにも大量の来歴がある。考えて選ぶ。かぶりついて美味しいと笑った。
「……俺は、お前だから死んで欲しくねェと思ったんだよ」
俺だから。アレクセイがそう望んで行動しているから明日死ぬかもしれない俺を話しておこうとしたのだ。多分死んでも結ぶのに困らないように。
「旨いな!」
アレクセイがくしゃりと笑って、次に手を伸ばす。
取引が絡まない調理に人を容れたのは初めてだった。無用心なことだ。が、無理のない自ずから然るべき形として湧いたもので、俺はこれからきっとそう変わっていくことが出来るのだ、と自分自身の手を見つめた。
NEWS
ニュースを続けますどこからともなく現れ押し寄せる水に、我々は逃げることしかできません
しかし、暗いニュースだけではありません。我々には新しい新天地があります
タワーの制圧に成功し、人々が雪崩れ込むように避難していきます
巨大な船が進水したとの情報も――
残像の白兎生体化学研究員『ブレア』 「……素晴らしき、科学の世界へようこそ。わたしは夢を叶えたんだ」 |
残像の白兎生体化学研究員『ブレア』 「遥かなるシルエット・レガリア。わたしはそれと一つになり、そして――」 |
ヒルコ教団からのメッセージ 「我々は、大洪水を生き延びるための船を用意しています」 |
ヒルコ教団からのメッセージ 「もしあなたが我々の力を借りるのならば、チケットを進呈します」 |
ヒルコ教団からのメッセージ 「ヒルコ教団への貢献、感謝します」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「シルウェストリスへの協力に感謝する」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「……とうとう、全てが終結したな。これからどうする?エコー、フレミング」 |
『エコー』からの通信 「僕は、自由を手に」 |
『フレミング』からの通信 「ぼくは、代行……あなたの力になりたい」 |
『フレミング』からの通信 「ずっと昔から、予感はしていたんだ。あなたの用意している地下室の秘密も」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「……時空渡航装置は、身体に悪影響を与える。寿命は1か月と持たないぞ」 |
『フレミング』からの通信 「構いません。僕には見つけたいものがあります」 |
『フレミング』からの通信 「ブラックボックスが示したシルウェストリスの約束の場所」 |
『フレミング』からの通信 「それは、ハイドラのコントロールシステムが開く扉の向こうにある」 |
『フレミング』からの通信 「失われたアンデライト魔王領域への空路です。違いますか?」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「君には参ったよ。どこまでも気づいているんだね」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「そう、もしこの理論が成功するのなら」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「時空渡航を繰り返し、『フィネデルシエロ』の研究データを過去に送る」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「そして私は何度でも『フィネデルシエロ』の可能性に気付き、研究を継承し……」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「……研究を同じ時間帯で繰り返し、精度を上げ、完成させる」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「世界が破滅する前に、完成できないはずのシステムを、完成させるというわけだ」 |
シルウェストリス社長代行『ネア』からのメッセージ 「新しい名前が必要だな。今から君はコードネームを『フィズ』と名乗れ」 |
『フィズ』からの通信 「過去の僕は全員同じ選択をしたはずです」 |
『フィズ』からの通信 「行ってまいります。そして死ぬ前に、『フィネデルシエロ』が完成していたら――」 |
『フィズ』からの通信 「最後の僕は、『猫の国』を見てから死ねるでしょう」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「終わったな……いや、まだだ」 |
マテリアルベルト発動機担当『レオ』からの通信 「センチネルはまだ稼働している。破壊するのだ。それが、最後の私の願いだ」 |
◆訓練
適性の訓練をしました適性が121上昇した
王 零式はミヅシマの棺を456cで購入した!!
王 零式は薄装型エンジン『アタラクシア』を1173cで購入した!!
王 零式はShootingStarsを456cで購入した!!
王 零式はShootingStarsを456cで購入した!!
王 零式はレテオノールモルフォを1173cで購入した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
◆作製
資金を100を投入した!!
作成時補助発動! 薄装!! APが 74 減少!!
作成時発動! 薄装甲!! パーツ重量を -111 修正!!
作成時補助発動! 薄装!! APが 74 減少!!
作成時発動! 薄装甲!! パーツ重量を -111 修正!!
ゼノハイラβ2とゼノハイラβ2を素材にして一期の午睡を作製した!!
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1にミヅシマの棺を装備した
脚部2に一期の午睡を装備した
スロット3にWA2000『ワニセン・ライトラピッド』を装備した
スロット4に薄装型エンジン『アタラクシア』を装備した
スロット5に放松を装備した
スロット6に放松を装備した
スロット7にレテオノールモルフォを装備した
スロット8にレテオノールモルフォを装備した
スロット9にhazeを装備した
スロット10にShootingStarsを装備した
スロット11にShootingStarsを装備した
◆僚機設定
アレクセイ・エルステッドとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションB
ユニオン活動
四不像の檻の活動記録
ウーシュウだ。
失われつつあるそれらを囲う動物園がある。
御伽噺さ。
いや、診療所だよ。心霊手術?そうかもしれない。
人の殺し方と生かし方は同根だってことだ。それがわかるならまあ茶の一杯もふるまうが
失われつつあるそれらを囲う動物園がある。
御伽噺さ。
いや、診療所だよ。心霊手術?そうかもしれない。
人の殺し方と生かし方は同根だってことだ。それがわかるならまあ茶の一杯もふるまうが
ユニオン設備
┗CT
設備維持費…… -100c
ユニオン連帯
……なし!!
ユニオン金庫……700c
利子配当…………70c
適性の訓練をしました
適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
ENo.128からのメッセージ>>解けた葉っぱを、気が済むまでつんつんして後。
掛かる声に、背筋を伸ばして振り向くと。
パッケージされたものを、これまた器用に、鋏で受け取る。
ぴこぴこ、ぴこぴこ。些か得意げに動く触覚。
えびっこは りこうなので おつかいもなんなくできるのだ。
そんな気配を漂わせながら、今日も元気におみやげを持ち帰るのである……
メッセージ
ENo.48からのメッセージ>>
メッセージを送信しました
>>Eno.48 >>Eno.128 >>Eno.67 >>Eno.232
アリョーシャ 「遺跡攻略ももう少しで終わりだな。 白兎研で契約更新してきたんだがな、どこの奴らも忙しそうだったよ。 シャッテンフェー、だっけか。あれの開発も大詰めらしい」 |
アリョーシャ 「……そろそろ俺とお前の契約も切れるなァ。 時々、思うんだよ。お前ともう少しだけ、同じ戦場で戦えたらいいって、な。 すこーしだけ、だぜ? お前は多分……もう俺が守ってやる必要も……」 |
アリョーシャ 「……これ以上は無駄話だな。悪ィ、忘れてくれよ」 |
メッセージを送信しました
>>Eno.48 >>Eno.128 >>Eno.67 >>Eno.232
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1950
追加収入 75
攻撃戦果補正10.37%
支援戦果補正8.38%
防衛戦果補正5.74%
撃墜数補正 0.1%
販売数補正 0.8%
敵警戒値補正0.639%
追い上げ補正2.9%
合計現金収入2676
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額535
整備請求額 0
ユニオン費 0
手当金 100
ユニオン利子940
パーツ販売数 8個
今回の購入者-->>53 >>149 >>180 >>195 >>433 >>433 >>436 >>436
◆反応値が4成長しました
◆適性値が3成長しました
◆経験値が100増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
追加収入 75
攻撃戦果補正10.37%
支援戦果補正8.38%
防衛戦果補正5.74%
撃墜数補正 0.1%
販売数補正 0.8%
敵警戒値補正0.639%
追い上げ補正2.9%
合計現金収入2676
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額535
整備請求額 0
ユニオン費 0
手当金 100
ユニオン利子940
パーツ販売数 8個
今回の購入者-->>53 >>149 >>180 >>195 >>433 >>433 >>436 >>436
◆反応値が4成長しました
◆適性値が3成長しました
◆経験値が100増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
王 零式は培養卵38を入手した!
王 零式はアンテナ38を入手した!
マテリアルベルト発動機は制裁を受け、貢献の3割を失った……(2 → 2
◆0cの返還金を受けました
明日の戦場
第7ブロック
セクション・7[ハッキング]
あなたは、何とともに戦うつもり? 私は――
来週の霧濃度:96%
来週の電磁波:95%
来週の警戒値:674%
ジル・スチュアート |
Lloyd |
ピクセラ |
サディアス・ベッドフォード |
さんかく |
ハノジ |
アキラ・ハリアエトゥス |
セティア=ラムサス |
鳴間 ルル |
『鉄喰み』 |
シズカ・ビハインド・ブラスト・ベットトゥステーク |
棺桶は歌う |
アレクセイ・エルステッド |
王 零式 |
Byakhee |
ヘレナ・ヴィーティヒ |
メーネ・フライス |
坂山 錚牟 |
インシオン |
アマレット |
『ターミネイト・グレムリン』[物理] |
『スティミュラント・グレムリン』[物理] |
『シャドウ・ランタン』[火炎] |
『デボンレックス・ヴォイド』[物理] |
--- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
デバステイター・センチネル≪ΜΕΛΠΟΜΕΝΗ≫[デバステイター] |
車輪戦車『レベデンコ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
術導DR『ドゥルガーⅡ』[霊障] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
『トーチカ』[物理] |
術導DR『ドゥルガーⅡ』[霊障] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
電撃型WH『テスラ』[電子] |
『トーチカ』[物理] |
術導DR『ドゥルガーⅡ』[霊障] |
術導DR『ドゥルガーⅡ』[霊障] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
術導DR『ドゥルガーⅡ』[霊障] |
キャラデータ
名前
王 零式
愛称
王 零式
機体名
蝶化身
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プロフィール
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王零式(ワンリンシー) 東洋人の外見をした28才の旧い旧い武術を修める男。166センチ童顔で体格に恵まれているとは言い難い。 礼儀正しく明るく、優しさを出し惜しみせず、武術で得た身体への知識で施療を無償で行うことも少なくない。 のは表向きの顔である。 そもそもは武術すべての失伝を危惧した一人の富豪が使える者を確保し、その理解の全てと身体の全てを保存し続けてきた、人間と武術の動物園に残された四不像がこの名前のない男の生まれである。 あまりに使えると管理者が扱いきれないために分割された一片の技術しか持たなかったが、猛烈な飢餓に襲われて園の旧友を食べた結果、彼は旧友の持つ技術体系を理解する。 それはプリオン病を意図的に「手懐け」脳とそれに載る「文献」を運ばせたこと、友人と戦い身体を解体して理解したことの両面から来る現象だった。 遁走した彼が行き着いたのは、威圧感のない外見ながら強力な殺人術を持ち、しかも武器のチェックに一切引っかからないことを最大に利用した稼業、暗殺者である。 だがそれでも隠された園の仲間のゆくえを調べ上げて食べるには足りない。 身元を問われず大きく稼ぎ、その金の行方があまり追求されない立場の一つとしてハイドラライダーのライセンスを取得することになる。 機械は効率を重んじれば人としてのなりたち、他の生き物に似てくるもので、そう弄り方は変わらず。 ハイドラ 蝶化身 恋しさで死人が蝶に姿を変えて来るという。では生きたものは何に姿を変えれば会いたいものに会えるのか? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
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1 | 素材 | 培養卵38 [38/卵/---] 特殊B[440] [素材] |
▼詳細 |
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2 | 操縦棺B | コクピットユニットα [31/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
3 | 素材 | アンテナ38 [38/索敵/---] 特殊B[440] [素材] |
▼詳細 |
4 | --- | --- | --- |
5 | 軽ブースターA | 虚歩 [33/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
6 | 飛行ユニットA | 胡蝶の夢 [32/薄装甲/薄装甲] 飛行[167] AP[432] 旋回速度[168] 防御属性[電子] 防御値[183] 貯水量[224] 噴霧量[264] 弾数[1] 消費EN[413] 金額[1114] 重量[-92] [飛行補助] *作者* |
▼詳細 |
7 | 蒸気アイマスク | 蒸気アイマスク [35/薄装索敵/---] [素材] |
▼詳細 |
8 | エンジンB | WA2000『ワニセン・ライトラピッド』 [34/薄装甲/薄装甲]《装備:3》 | ▼詳細 |
9 | 飛行ユニットA | 一期の午睡 [37/薄装甲/薄装甲]《装備:2》 飛行[178] AP[448] 旋回速度[179] 防御属性[電子] 防御値[195] 貯水量[238] 噴霧量[306] 弾数[1] 消費EN[440] 金額[1187] 重量[-122] [飛行補助] *作者* |
▼詳細 |
10 | --- | --- | --- |
11 | 重ブースターA | HollowWind[01] [34/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
12 | 軽ブースターA | haze [33/---/---]《装備:9》 | ▼詳細 |
13 | 重ブースターA | 重ブースターA設計書 [20/保証/---] 特殊B[80] [設計書] |
▼詳細 |
14 | 軽ブースターA | 虚歩 [33/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
15 | 操縦棺B | ミヅシマの棺 [36/薄装甲/薄装甲]《装備:1》 | ▼詳細 |
16 | 軽ブースターA | レテオノールモルフォ [36/薄装甲/薄装甲]《装備:7》 | ▼詳細 |
17 | エンジンD | ゼノハイラδ2 [33/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
18 | 重ブースターA | 放松 [35/薄装甲/薄装甲]《装備:5》 | ▼詳細 |
19 | エンジンD | 薄装型エンジン『アタラクシア』 [36/薄装甲/薄装甲]《装備:4》 | ▼詳細 |
20 | 術導肢B | ShootingStars [36/薄装甲/薄装甲]《装備:10》 | ▼詳細 |
21 | 術導肢B | ShootingStars [36/薄装甲/薄装甲]《装備:11》 | ▼詳細 |
22 | 軽ブースターA | レテオノールモルフォ [36/薄装甲/薄装甲]《装備:8》 | ▼詳細 |
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24 | 軽ブースターA | 虚歩 [33/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
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26 | 軽ブースターA | 虚歩 [33/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
27 | 高速増殖培養槽A | 高速増殖培養槽A設計書 [23/---/---] 金額[600] [設計書] |
▼詳細 |
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29 | 重ブースターA | 放松 [35/薄装甲/薄装甲]《装備:6》 | ▼詳細 |
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